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2020年 秋キャンプ in 西丹沢・大滝キャンプ場(10/31〜11/1)
唐突な問いかけ
「お父さんの好きなキャンプ場ってどこ?」
「んあ? ……そうねぇ」
急に聞かれていろいろと思いをめぐらせる。キャンプに目覚めたきっかけは、子供の時に叔父に連れて行かれた浩庵キャンプ場(だと思う)だ。あの景色は本当に素晴らしい。
富士の周辺は大抵良い景色だと思う。山中湖のマリモ通りから見る湖越しの富士も雄大だ。戸田の諸口神社横から見る駿河湾越しの富士もいい。そして神奈川から見る富士は格別だとも思う。
でも待てよ? キャンプ場って事で考えると、富士だけが良し悪しを決めるわけじゃない。そんな事を考えていたら、応えに窮してしまった。
「そうねぇ……。キャンプ場というより、その場所が好きかって事の方が大事かもなぁ」
キャンプにおいて、テントの快適さや焚き火の心地よさに、サイト環境の影響は大きいし、それらがキャンプの楽しさを左右するのは間違いない。しかし、ずっとテントに篭るわけでもなく、焚き火に捉われるわけでもない。テントはあくまでも行動の拠点だし、焚き火は食事や癒しの手段だ。目的のひとつではあるけど全てではない。
ある意味、故郷
そう考えたら、実は昔から好きな場所がある。西丹沢の中川周辺だ。なんてことのない所だが、昔から年に何度か、山歩きのために足を運ぶ。
(数年前、玄倉ダム近くで同行者と記念撮影。左の有名人は顔隠さない)
帰省してホテル泊の感じ
そこでふと思った。好きな場所なのに、キャンプして無いじゃないかと。
「ねえ、中川でキャンプしようよ」
「いいけど?」
そうして、初めて、いつも素通りするキャンプ場に行ってみた。西丹沢大滝キャンプ場。
予約は出来ない。だから早く行くしかない。状況はわからない。だからある程度の準備はした。
行ってみれば、のんびりした感じのいいキャンプ場だった。受付のお姉さんたちは可愛らしく、逞しさも感じる。ちょっとしたやり取りや、薪を買ったりの会話も心地良い。
「こりゃ良いキャンプ場だ。今まで来なかったのは失敗だったな」
川原のフリーサイト。水場は管理棟近くと、離れた場所にもう一つ。トイレも管理棟近くの他に仮設トイレがある。
川原サイトによくある、大きめの石がゴロゴロしたエリアと、車の通れる砂地道脇の平坦な場所。あとはちょっと離れた土のサイト。どれも一長一短な感じ。
どこを今日のテン場にするか迷っていたら、かみさんが全く真っ平らで、しかも砂地で、尚且つ川の支流の真横で、しかも一組専用的なスペースを見つけた。
不便なのは車をそばに置けないだけ。あとは荷物の上げ下ろしが必要な(1.5m)程度の段差だ。そんなのは問題じゃ無い。
春秋用のテントにタープを張り、チェアとテーブルと焚き火台を広げれば、もうここが今日の我らがサンクチュアリ。
落ち着けるキャンプ場
キャンプ場全体は結構広い。山靴に履き替えて少し散策する。それからランチの支度。秋刀魚を塩焼きにした。
焼けてから写真撮ればよかった。
醍醐味だよね
それからビール片手に読書。川に沿って吹く秋風が心地良い。読書に飽きると川を眺め、それに飽きると空を眺めた。
そして暗くなれば焚き火。そして夕食とワイン。
ああ、天国。
データ: 一泊料金:¥5,000-(車1台4人まで含む)
薪:針葉樹 一束¥500-