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環境を作る水族館 須磨シーワールド

今年2024年の6月にリニューアルオープンした須磨シーワールドに行ってきた。

閉園した須磨水族館をリニューアルして出来上がった須磨シーワールドは入口から大きな変化を見せてきた。

まず入口から入場すると、そこは外の広場になっていて真ん中に大きなシャチのモニュメントと奥に海と浜辺が広がっているのが見える。

左右に球場のようなドーム型の大きなパフォーマンスプールがあり、それぞれシャチとイルカのプールなっている。

須磨シーワールドは日本でも数少ないシャチを飼育してシャチのショーを見ることが出来る水族館のため、シャチを全面に押し出した作りになっていた。

そして、他の生き物の展示はイルカプールの奥に端の方に寄せられていた。

正直な印象を言うと、シャチとイルカのショーの集客をメインとしたサーカス水族館のような感じに生まれ変わったと思う。

私は水族館の生き物の生態を展示するコーナーの方が好きなので、今回はシャチもイルカも置いておいて展示側についてお話します。

須磨シーワールドの生き物展示のコーナーのコンセプトは、「環境の再現」にあると思う。

館内に入ると、とてつもない轟音の滝が現れる。
渓流の滝をイメージして作られた滝は耳を塞ぎたくなるほどの轟音で圧倒させられた。

中に入ると生き物の展示があるのだが、生き物の説明はほとんど無く、どちらかというと普段見ている川や海、山の水辺等を忠実に再現し、それを横からブツ切りにした断面図を見ているような気持ちになる展示が多かった。

水族館で人が見やすくするための展示ではなく、生き物が自然な姿で暮らす姿を作っているような展示が多かった

海の水草で生息する魚たち
サンゴ礁で暮らす魚たち

色々な水族館を見てきたが、大体は小さな水槽に展示される生き物が入って、その生き物が見やすいように水槽に隠れられるスペースを作らない。

だが、須磨シーワールドでは人間が見ている景色から生き物がどう見えるかを環境の再現を行って表現されていた。

6月にリニューアルした事もあってか人が多すぎてじっくりと見るとこが出来なかったが、来年あたり人が減ってきた頃に平日とかにでももう一度じっくり行ってみたいと思う。

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