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負債超過から立ち直った会社は働く事の考え方が違う

この前人材紹介会社経由で私宛にオファーがあった会社と面接を受けてきた。
人材紹介会社に登録をしておく事で自分の経歴を今より買ってくれる会社との面接を行える事がある。

初めて聞く不動産会社だったが、会社の経歴を聞いて驚いた。
なんと近年負債超過を起こしたのだが、そこから立て直しを測り、不動産業界でもトップクラスに業績を上げる会社になっていたのだ。

私は何故そのような事が可能なのか聞かずにはいられなかった。
なんとその会社は高級志向のマンションでの立て直しを行ったということだ。

普通、負債超過を起こした時はとにかく単価の高い商品を売りたがり、安い取引を行わなくなってしまう。
しかし、これには罠があり、負債超過を起こしているような会社は資金が全く無いため、高単価のものを売るために品質の高いものを作る事が出来ないのだ。
結果、品質の悪い高単価のものが売れる訳もなく、潰れてしまうのがよくあるパターンだ。

しかし、負債超過にも関わらず、その会社は高級志向の高品質なものを提供し、負債超過をクリアしている。
この選択にはかなりの度胸が必要になる。
高品質なものを作り出すには負債超過に更なる負債を作る事が必要だからだ。
1歩間違えば取り返しのつかないことになるのだが、それを選択することが出来たから今も存続し続けているのかもしれない。(これだと結果論にはなってしまうが成功しているのだから文句の付けようがない)

その会社の働くことの考え方は他の会社とは少し違っていた。
決められた時間でしか働かず、それを意識する事でパフォーマンスを上げてもらうという働き方だ。
日本の働き方は、時間が無限にあるかのように残業で何とかしようとする職場が多い。
かと言って残業がほとんどない職場では仕事が無く、手持ち無沙汰になっている社員がいる事がしばしばだ。
しかし、その会社はあえて時間の縛りを社員に強く意識させる事で、それ以上はやらないしそれ以内では全力でやる事を行っていたのだ。
負債超過の状態の時と同じく、働き方にも高品質を求めるようになっていたのだ。

人は頭の中で分かっていても常に言葉にして意識する事で意識が向きやすくなる。
会社の中でそれを知らない人はいない状態にすれば、会社内の無理な働き方は生まれないし、その時間内でチームのリソースを分ける事が出来る。

昨今は働き方改革のおかげで働く時間に厳しくなっているが、その中で生き残れる会社はこういった考え方が出来る会社なのだと感じた。

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