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先行者利益は本当に先行者なのか?

先行者利益という言葉がある。
流行るものの前にその事を始めて先行者が独占出来る利益の事だ。
その時に大きくならなければ後から来た大手の物量に負けてしまう。
だから先行者利益を得た時はちょうどいい引き際を探るか、規模を大きくしてその業界のトップになるかだ。

先行者利益を取れる人達は羨ましい。
自分が信じてやってきた事が突然流行りだし、引く手あまたになる。
だが、先行者利益は本当に先行者なのか?
卵が先か鶏が先かという話になってくる。

世の中の画期的だと信じられているアイデアは所詮この人類の長い歴史の中で似たような事は行われてきた。
最新技術を使った取り組みだけが先行者利益と呼べるのでは無いだろうか。

例えば、ライザップはジムを短時間で終わらせる事ができるようにする事でジムの敷居を下げてチョコザップで先行者利益を得ている。

LOOPは全国にレンタルの自転車を置くことで業界シェアを伸ばし先行者利益を得ている。

だが、これらは画期的な最新技術を用いた方法かと言われれば違う。
むしろ小学生でも思い付くような事をやっているに過ぎない。

では、何がこれらを先行者にしたのかというと、それは時代背景にある。

現代はジムで鍛えなくても家でYouTubeでも見て身体を鍛えることができる時代になっている。
むしろジムに行くには敷居が高く、着替えも必要で面倒というイメージが強い。

そんな時にチョコザップが現れ、ジムの敷居を下げ、入りやすくなった。

若者の車離れが深刻化し、公共交通機関が潤う中で、少しだけ自転車を借りて移動出来るLOOPは若者の利用者が多い。

つまりは、時代によって離れた顧客をリサーチし、その潜在顧客の行き場所を作る事で先行者利益を得られるのではないかと考える。

例えば、たばこ離れは近年かなり深刻化しているといいます。
たばこ税も上がり、たばこを買うだけで経済的負担になりかねません。
また、昔よりイメージが悪化しており、道でたばこを吸いながら歩く事は条例で取り締まっている所もあります。

では、当時たばこを吸っていた潜在顧客達はどこにいるのかを探せばよいのです。
本来ならたばこを吸う可能性があった人達はたばこの快楽に魅了され吸うのですから、たばこに変わる快楽を提供出来ればよいのです。
(先に断って起きますが麻薬等の話ではありませんw)

例えば、たばこに変わるツボマッサージを行える人がいたとしたらどうでしょう?
会社にひとりマッサージ師がいて、休憩時間に少しツボを押してもらう。
そうすれば元気が出て目が覚めます。
でも、そんなツボ聞いた事がありません。

このように夢のような話でも実際に発見されてそれを行うサービスが出来たなら確実に流行るとこでしょう。

先行者利益とはそういうものだと思います。
私が何か画期的なアイデアを見つけた時は誰にも言わずこっそりと始めるでしょう。
先行者利益が欲しいですからw

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