ユニクロのサングラスと自己防衛
この間フォロワーさんと遊んだ時、とても可愛らしい色味のサングラスをつけていて、「どこの?」と聞いたらユニクロのサングラスだったので大変驚いた。
薄ピンクにみえてかわいい!
しかもお値段1,990円!
安い、安すぎる。
昔から「目の色素が薄いね」と言われる事があったけど、その言葉の意図がよくわからなかった。
年齢を重ねた事で気付いたんだけど、どうやら私は眩しがりらしい。 言われてみればそうかも。普段からPCもスマホもダークモードにしてるし……。
というわけで、ここ最近サングラス欲しいな〜と思っていた矢先の出来事だったので、数日後にはフォロワーとオソロのサングラスをユニクロでゲット。
眩しくない!
常に眼球がナイトモード!
白いビルが眩しくない!
人混みも歩きやすい!
1,990円で快適を手に入れてしまった。無敵だ〜!
そして、サングラスを装着してもう一つ気付いた事がある。
他人との距離をしっかりと保てている…!
こんな表現をするのは不適切かもしれないけど、その昔、私はいわゆる「変わった人」を引き寄せがちな人間だった。
特段ボーッとしているわけでもなく、気弱そうな感じでもない。営業でバチバチにメイクしてスーツで外回りしてた時でさえ、知らない人に絡まれては、電車を降りざるを得なかったり、警察に相談したけど取りあえってもらえなかったりと、なかなかにエンカウント率が高い。
そして、大体人間みんなこういう目に遭っているだろうと思って、周りの人にエピソードを話すと、みんなにドン引きされる。
(ええ〜?!みんな、知らない人に追いかけられて逃げ回ったりとか、電車の中でいきなり罵詈雑言浴びせられた事ないの?)
と、当時は驚きでいっぱいだったけど、どうやらみんなはそういう経験はないらしい。ナンパはあるけどそれとは違うの?って言われたけど、経験値で言えば、絡まれ>>>>>>>>ナンパだった。
当然そんなことをネタにしていたものだから、上司と営業に出掛けていた時でさえも絡まれてしまい、「お前とはもう営業に出たくない。マジで変な奴に絡まれる」と、小さな会社の、全員がいる前で笑いながら大声で言われた。
一時期、あまりにも遭遇率が高かったので、
知人に「いや〜なんか知らない人に突然絡まれるんだよね……」と相談した。
と、最後はおすすめの無添加化粧品とサプリメントについて熱弁されて終わった。(なぜ?)
だから、外出する時は常に気を張って、意識的に行動するようになった。周りの人の様子を伺い、少しでも違和感を感じたらすぐにその場を離れる。電車の中で寝るのも以ての外だし、なるべくキョロキョロせず、目的地まで黙々と歩く。人を避ける。避けて避けて避けて歩く。
だから、街がどんな風に移り変わっているのかも、よくわからなかった。
極め付けは、当時好きだった人とふたりで出掛けることになって、桜の時期のお花見デート。
久しぶりにゆっくり歩きながら桜を見れる〜!と思った矢先、
と、怒られながら混雑する花見街道を歩いた。(なぜ?)
結局、その日の桜のことはよく覚えていない。
でも、サングラスつけて歩くようになったら、街中を少しだけ余裕を持って歩けるようになった気がする。表現しにくいけれど、なんというか、ちゃんと人と人との適切な距離を保たれている感というか、保護されている安心感。むやみやたらに絡まれることの無い世界ってこんなに気楽なのか〜〜!と嬉しくなってしまった。
ありがとうサングラス、ありがとうフォロワー。とんだ副産物をもらってしまった。
生きやすい世界、楽ちんだ!
あの頃わたしを困らせた
地下鉄で突然説教をしてきたあの人も、
電車の中を追いかけ回してきたあの人も、
ホームで私のカバンを無理矢理持とうとしてきたあの人も、
街中から駅まで追いかけてきて罵詈雑言を浴びせてきたあの人も、
困ってる私の電話に「それは立件できないっすね」と半笑いだったあの人も、
飲み会だと偽って大勢でマルチ商法に勧誘してきたあの人も、
男を産め、母乳で育てろ、と公園でいきなり声をかけてきたあの人も、
困ってる私に無添加化粧品なんかで物事を解決しようとしたあの人も、
私と一緒に歩きたくないと言ったあの人も、
「お前は弱い」と言ったあの人も、
全部全部、サングラス越しの出来事だったら良かったのになぁ。