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[ビビりの筆者でも読めた絵本その5]作家・綾辻行人原作。いつでも、どこでも、知らない間にあなたの近くにいる。[絵本レビュー]『くうきにんげん』

『くうきにんげん』(怪談えほん8)綾辻行人 牧野千穂  筆者満足度 (3/5)★★★☆☆/★★★★★ 

絵本の表紙

画像引用元:amazon.co.jp

🔼 図書館で見つけた『怪談えほん』シリーズ。大型本なので、サイズに

注意。



こんな人におすすめ

  • 大人向けの本が読みたい

  • 綾辻行人の作品が見たい

  • ゾクッとしたホラー作品が見たい

  • だれかにおすすめしたい


梗概

  『怪談えほん』シリーズの一編。どこにでも、あらゆる場所に入ってくる

見えない存在。それが「くうきにんげん」。作者の語り口で「くうきにんげ

ん」の特徴が語られていくが、その語りがどんどん不安になっていくのが本

作の特徴。


リンク先


🔼これまで、びびりのbeanjoが読んだホラー物の記事一連。

『くうきにんげん』怪談えほん|特設サイト

🔼出版元:岩崎書店による『くうきにんげん』特設サイトへのリンク

『怪談えほん』特設サイト

🔼出版元:岩崎書店による『怪談えほん』シリーズ特設サイトへのリン

ク。

🔼怪談えほん『悪い本』の筆者のレビュー記事。

🔼怪談えほん『いただきます。ごちそうさま。』のレビュー記事。

🔼怪談えほん『こっちをみてる。』のレビュー記事。


よかった点:小道具による”現実”との地続き


 はじめのページに『怪談』えほんシリーズの本たちが描かれている。そこ

から描かれているのは街や暮らしの”日常”の風景。街の”日常”の風景は、この

私たちの現実の世界と地続きになっており、作品世界の橋渡しの役割になっ

ている。ページが進むにつれ、だんだん不安になっていくのがすごい。


うーんな点:絵本という、メディア

 これは”絵本”だからできる手法で、他の手法で表現したら、すごさが半減

してしまう。よくできている絵本作品だからこそ、惜しい。


絵本満足度

   子供向け  ★★☆☆☆    よみやすい  ★★★★☆
   大人向け  ★★★☆☆    絵のしかけ  ★★★☆☆

   総合    ★★★☆☆


<参考文献>

『くうきにんげん』(怪談えほん8)綾辻行人 (著) 牧野千穂 (絵) 

 東雅夫(編集) 岩崎書店 2015