[リフレクション]2023年Xデザイン学校校外研修旅行しまなみ海道フィールドワーク事後研修
2023年7月29日に参加した「2023年Xデザイン学校校外研修旅行しまなみ海道フィールドワーク」の事後研修のリフレクションです。
この日は、15-17日に実施したフィールドワーク(FW)で集めたデータを、チームごとに分析しソリューションまでをアウトプットする内容でした。
1 改めて視座の重要性
昨年参加した京都におけるFWの反省を踏まえて、視座については気を付けていた。
そのため、現場に入る前にメンバーとじっくり話し合って、それぞれの思いの最大公約数的に「なぜ大三島?」を決めた。
そこに住む住民が住み続け、移住者がそこを選び、観光者がそこを訪れる理由。
結論、これが広すぎる視座だったようだ。
集まったデータの幅が広すぎ、ソートに困る結果に。
「金を稼ぐためには」、「他の島との違いとは」などの視座の方が良かったのでは、とはチューター奥山さんのアドバイス。
視座の設定の重要性を、改めて胸に刻みたい。
2 切片化の巧拙
追体験できるレベルのフィールドノート(まがい?)のものを、記憶がホットなうちに、と一人でせっせと作っていた。
ただ、その切片化を怠っていた。
チームで行うカードソートの際には、一目でわかる端的な一文程度の切片が必要。
さらに、「土の匂い」の残るものであることが望まれる。
土の匂いとは、その場で感じた違和感(その場でしか感じ得ないざらざらとした肌感のようなもの?)などを包含したもの。言語化にはセンスが問われる。
場数をこなしてセンスを磨いていくしかない。
そのような下準備もないまま、いきなりカードソートから始まったため、チームでのワークの進め方の方針を定めることに手間取ることになってしまった。
翌日、チームメンバーとセンス涵養のために俳句をやってみようかと盛り上がった。(まだやってない。。。とりあえず1句考えよう)
3 分析手法の選択
カードソートの仕方にもバリエーションがある。
博多のFWではKJ法であったし、京都ではKA法であった。
今回は完全フリー。受講生に委ねられていた。
ここでも困ってしまった。しばらくフリーズしたところで、再びチューター奥山さんのお力をお借りして、単純な親和図法を採用。
メンバーの手法理解はさまざま。最大公約数を考えると、親和図法がベストと奥山さん。
確かに。と納得した。
4 事後のラップアップ
事前にチームメンバー間の目線合わせはしっかりやっていた。というか、そのつもりだった。
視座の設定については先述のとおりだが、事後にその再確認をすることも大事だったなと反省が出た。
確かにその通りかもしれないと感じた。
集まったデータ全てを使うのでは無く、改めて視座を揃えて切片化しなければ親和図法もうまくいかない。
カードソートのフェーズで散らかったのは、視座の不在に起因する、データの多さも要因にあったかもしれない。
5 比較の目線
これも奥山さんからのフィードバックより。
曲がりなりにも「なぜ大三島?」と視座を定めたなら、島間の比較があってもよかったのでは?とのことだった。
その観点はなかったわけではなかった。初日に大三島に至るまでの島をプレでFWして比較してみる提案も計画段階では出ていた。
ただ、初めての自転車で不確定要素も多く、一旦諦め、その時の状況に任せていた。
結果、隣の生口島の瀬戸田界隈など、少しは見て回れたのだが、それほど深い洞察は得られなかった.
3日を終えてそれぞれ解散となった後、一部の参加者は瀬戸内に残り、追加のFW(兼観光)をしていた。
Facebookてさまざまに洞察を得ている様子に、羨ましさを感じた。
視座の設定にもよると思うが、学びを深くする上で、事前事後の個別FWも有効そうだというのは強く感じた。
6 ビジネスとして持続可能であること
発表後の浅野先生のフィードバックは厳しくも暖かいものだった。
昨年、ベーシックコースでご教授いただいた際に先生が常日頃仰っていたことが蘇る。
ビジネスとして成立しないものはサステナブルではないのだ。
リアリティのある金の循環を設計したかで、提案の価値が全く異なる。ことさら、今回は地域におけるお金の循環にも意識を向けないといけない。
切実なニーズにしか人は金は出さない。
そのニーズをしっかり捉えたか、ということも問われているのだ。
誰の切実なニーズ=課題を見出したかについて、発表内容ではボヤけていた。
ワークでは課題抽出のための検討はしていた。そのプロセスがクリアに伝えられたら、印象は異なっていたのではないか。
そういった意味では、佐藤先生の設定されたワーク内容は的を射ていた。
ペルソナ作成を求められていたのは、ターゲットの解像度を高める意図だったのだろうと思うと、時間内にそこまで辿り着けなかったことが悔やまれる。
7 毎日が研鑽
切片化のセンスを磨くことも一朝一夕ではないのとともに、ビジネス構想も同様だと思う。
特に、公共部門に身を置く身としてはビジネス感覚が圧倒的に足りない。
持続性のためには民間部門がビジネスとして続けていけるものである必要性は、肌感として強く感じる。
また、公共目的だから採算度外視は確かによくある。ただ、公の梯子外しのように良く揶揄されるが、公共であっても、ずっと野放図に金を注ぎ込めるわけでもない。
いつかは公共は身を引いて、地域や民間の自転につなげたいと考える。そのような青写真(願望)を持ちながら予算を割いて事業を始め、それが叶わず事業が消えていく。
社会実験と言えば聞こえが良いが、それを金儲けに繋げようという発想が公共側には薄い。
出口戦略をしっかり計画するためには、公共側にもビジネス感覚が求められる。(言い古されたことではあるが。)
社会課題を見出し、それをビジネスに接続する。日々の業務の中にも研鑽の機会は多そうだ。
佐藤先生がおっしゃられていた、見た目儲かって無さそうなビジネスかなぜ持続してるのか?といったことに日頃めざとく着目して調べていくこともトレーニングになりそうだ。
精進していきたい。(俳句も)