積み重ねにより軸を定めること【Xデザイン学校振り返り#6】
10月15日(土)に受講したXデザイン学校の第6回講義「アイデア創出と受容性評価」の振り返り(リフレクション)を記事として投稿します。
1 ペルソナの使い所
ペルソナの解像度(文章の分量など)について解説がありました。
最近は詳細に走らず、ざっくりと書くことが多いとのこと。理由としては購買履歴をもとにユーザー分析をする傾向にあるため、ユーザー像は象徴的なものであり、より簡易に設定することが増えているからだとのことでした。
ただ、チームでペルソナを作る過程で、ユーザーイメージが共有できた感覚があり、ペルソナとしてのアウトプットがあっさりでも、ペルソナ作りそのものの意義は感じられました。
イメージの共有が進むことで、「●●さんはこんなことはしない」と言った発言がちょくちょく出てくる局面があり、メンバーもそれで立ち返るようなことも事案としてあり面白みを感じたところです。
2 バリューシナリオを書く効用
作成したペルソナ、上位下位関係分析で見出した本質的価値。
いずれも荒削りだし、必ずしも的を射たものではないかもしれないですが、ここで材料を総ざらいし、バリューシナリオに落とし込みました。
サービスが提供したい価値を念頭に、チームで考えたサービスを改めて捉え直す。
また、ペルソナを想定して、どのように使ってもらうのか利用シーンをイメージします。
そうすると、これまで平板だったサービスのイメージが少し立体感を帯びるような感覚がありました。
「こんな使い方ならば、こんなUIなのかな」など、これまで想定していなかったところにもイメージも膨らみます。
チームの案は、先生から「自動車会社が真っ先に考えそうな(凡庸な)サービス」との講評をいただいていましたが、少し色を出せる余地が見出させそうです。
シナリオを書くことにより、俯瞰して全体を捉え直す機会になり、それにより多くの気づきを得られるように感じました。
ただ、いたずらにアイデアに飛びつく訳でもなく、「美しいサービスは、自ずとシンプルになる」とのことを忘れず、エレガントなサービスになるよう考えていきたいと今一度感じたところです。
3 ペインよりもデライトを
終盤の先生による他チームの好評で、「ペインを探しすぎるのはよくない」と言ったお言葉がありました。
人に考えることをやめさせて、レコメンドし続けるサービスではなく、デライトを提供するサービスを構想してほしいと。
「デライトがペインを消すこともある」という言葉が頭に残りました。