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「全国通訳案内士」試験 合格への道のり~(5) 1次「英語」は免除でクリア

「全国通訳案内士」の1次試験(筆記試験)「英語」には、免除の対象となる語学試験が存在します。

実用英語技能検定(英検)1級⇒免除
TOEIC Listening & Reading 900点以上、Speaking 160点以上、Writing 170点以上のいずれか⇒当該得点を得た年度又は翌年度に限り免除

(2021年6月改正「全国通訳案内士ガイドライン」による)

「英語」はこれらの試験で免除を得るのがベターだと考えます。なぜならば、英検1級もしくはTOEIC 900点以上の英語の実力がないと、2次試験で著しく不利だからです。


英検1級は2次試験(英語での面接試験)の内容がスピーチで、与えられた5つの社会的話題(政治・経済・科学等)のトピックの中から1つを選び2分間話します。これは全国通訳案内士の2次試験と、トピックの中身が異なるだけで形式が近く、英検1級合格者は既にスピーチの実力は公に認められているということです。

またTOEIC900点以上ということはListeningセクションで450点以上獲得している場合が多く、日常的な英語会話であれば、ほぼ100%理解可能であることを意味します。2次試験対策として、いずれ書きますが「ネイティブによる本番と同形式問題を解くトレーニングは必須」だと実感しました。この際に(もちろん試験本番のときもそうですが)ネイティブの方と会話したり、アドバイスを受けたりする際に「なにを言われているか難なく理解できる」ことは最低条件です。

「通訳案内士試験」の1次筆記試験の英語には、リスニングがありません。「TOEICと通訳1次とどちらの問題の難易度が高いか」という議論ではなく、もし「リスニングの実力がTOEIC900点レベルに到達していない」と認識されている場合は、できれば「通訳案内士試験」の準備の前に、英検1級、もしくはTOEICの高得点を目指す勉強を進めた方が「2次試験にむけての英語の実力をつけるのに適切ではないか」というのが個人的な意見です。

「通訳1次」の「英語」にむけての勉強をする中で2次試験で必要な「日本的事象」も学べますが、語学力が十分であれば、「日本的事象」については2次対策で集中的に行えば間に合います。

自分は英検の準1級は持っていますが、1級を受けるためには語彙力の集中的な勉強が必要だと感じており、過去に勉強を始めたものの二度ほど挫折しています。一方、TOEICは10年以上前ですが920点のスコアをとったことがありました。よって、今回は得意なTOEICで免除をとろうと、2021年1月頃からTOEIC対策を始め、2021年3月の公開テストで960点をとりました。

ただし、そのときにはあまり意識していなかったのですが、2021年3月は2020年度なので通訳1次で免除が使えるのは、翌年度にあたる2021年度の同じ年の本試験、一度だけです。今から考えると2021年4月の試験で900点以上獲得できれば2022年度にも免除が使えました。結果として2021年度で2次まで合格できたのでよかったですが、もし2021年度に落ちていたら、今度は今まで受けたことがなかったTOEICのSpeakingとWritingのテストでの免除にチャレンジしてみようと考えていました。


TOEICでの900点突破のための学習法については、ネットにもいろいろおすすめの情報があると思いますので、とりあえず自分が取り組んだ問題集を書いておきます。昔、学習したときよりも、得点アップに有効な問題集が増え、しかも以前は存在しなかったタブレットでのアプリ学習で大量に問題に取り組むことができるので、集中力が途切れることなく2ヶ月ほどの勉強期間を乗り切れました。

◇公式TOEIC Listening & Reading 問題集7(2022年2月時点では「8」が最新。「800+」という800点以上のスコアを目指す方向けの教材も出ています。):
2回分の本番形式のテストが含まれますが、学習を始める前と、テスト本番1週間前に、自分の実力チェックのために使いました。

◇アプリ「abceed」:3ヶ月間課金しました。iPad miniで細切れ時間も使い、自宅では起きてから寝るまで常になんらかの問題に接していた印象です。

以下は「abceed」で取り組んだ問題集です。

◇TOEIC 出る単特急 金のフレーズ:定番。990点を目指すならともかく、900点であれば「黒のフレーズ」までは不要だと感じました。

◇TOEIC 文法問題 でる1000問:定番。金のフレーズとあわせて、間違えた問題は別途取り出して(ブックマークして)即答できるまで仕上げました。

◇TOEIC 新形式精選模試リスニング:とにかく大量にListeningセクションをこなしたかったので使いました。

◇TOEIC 直前の技術:人気があるようだったので使ってみました。

この他に
◇TOEIC 900点特急 パート5&6:紙の本を買いました。以前勉強していたときは、このパートはなかなか高得点がとれませんでしたが、この本のおかげでReadingセクションも450点をクリアすることができました。

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