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「全国通訳案内士」試験 合格への道のり~(2)「歴史能力検定2級」難易度

「全国通訳案内士」試験、合格への道のりの2回目。今日は試験勉強の最初に取り組んだ「歴史」科目免除を狙った「歴史能力検定2級」についてどう対策していったか書いていきます。

まずは、試験の難易度について。

自分が受験した年、2020年度の合格率は31.0%。合格ラインが60点のところ、68点で合格しました。結構、ギリギリ。

合格率3割となると「まぐれで受かることもある」ぐらいのゆるさ。他の難関国家試験で合格率が10%を切ると、どんなにガチで勉強していたとしても、模擬試験合格判定で◎だったとしても、落ちる場合があるので、そういう試験と比較すれば「受からない試験」ではありません。ちなみに全国通訳案内士試験の一般に公表されている合格率は2021年度で9.1%(英語受験者に限ると8.5%)ですが、これは数字をつぶさにみていくと、1次試験合格率19.3%(英語19.1%)、2次試験合格率44.4%(英語43.7%)なので、こちらも「受からない試験」ではありません。1次試験に関してはネット上の受験者のコメントを見ていくと、「個々の科目の試験の難易度が高い」というよりは、語学、地理・歴史、観光に関する時事問題、旅行業法などの法律、というように「求められる知識の幅が広い」ことでとまどわれている方が多い印象を受けます。よって、1次試験5科目一発合格よりは、科目免除を狙って1~2年かけて個別撃破していった方が勉強時間も平準化できますし、モチベーションも維持しやすいのではないでしょうか。

さて「歴検2級」の話に戻りますが、合格率3割で「まぐれで受かることもある」難易度ということは、「ある程度の日本史に関する知識があれば、それほど準備しなくても1ヶ月ぐらいの勉強で受かることもある」ということです。また合格ラインが60点であることから「100点をとろうとがんばる必要はない」という考え方もあるでしょう。ただしどうせ受けるのであれば確実に受かりたいですよね。11月の歴検試験の合格発表は1月。もし1月に歴検不合格が判明すると、それから約半年後の通訳案内士本試験でもまた「歴史」科目を受験しないといけないことになり、全体の計画に大きく影響します。ここは着実に「歴検」で免除をとっておきたいところ。それなりにきちんと準備をしておきたいところです。

今後具体的に書きますが、勉強方法は「大学入学共通テスト(旧センター試験)」の「日本史B」対策+歴検過去問でいけます。ここで「日本史B」を「高校レベルの日本史の基礎的知識が必要な試験」ととらえた場合、「日本史B」の平均点(2021年で64点)+10点ぐらいとれる実力があれば、「歴検2級」で60点以上とれる確率は8割方あるのではないでしょうか。その意味では、「相当の歴史マニアしか受からない試験」ではないと考えます。ただし、着実に科目免除をとるために、「日本史B」で80~90点ぐらいはとれる、すなわち「基本的知識の範囲であれば満点をとれる」レベルを目指します。

自分は大学入試で日本史を受験していません。数十年前に中学、高校で学んだのが最後で、ほぼゼロスタートといってもいいと思います。どれぐらい日本史のことを知らなかったか、と言えば「鎌倉時代」は「室町時代」の前にあったのは知っていても、「日清戦争」と「日露戦争」のどちらが先にあったか知らないレベル。それが2020年8月末時点で、それから11月29日までの本試験までちょうど3ヶ月。3ヶ月で日本の歴史を丸ごと頭の中にたたきこんだのはかなりエキサイティングな体験でした。

大体1ヶ月ごとに3つの期間にわけて、

  1. 1ヶ月目(9月):日本の歴史の流れを把握する

  2. 2ヶ月目(10月):歴検の過去問を完璧に仕上げる

  3. 3ヶ月目(11月):基本的知識(「日本史B頻出論点」)は100%暗記

と勉強を進めました。次回は具体的な勉強方法について書く予定です。


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