見出し画像

「全国通訳案内士」試験 合格への道のり~(18) 2次試験現場レポート 挨拶はビッグスマイルで


2021年度2次試験を大阪市内の「海外産業人材育成協会 関西研修センター」で受験しました。


受験生の顔ぶれは年齢、性別いろいろでしたが、比較的40代以上の方が多かったような記憶があります。男性はスーツが7割ほど。個人的にはネクタイをしていった方が、面接相手の試験委員の方への印象も良いのではないかと考えます。


2次口述試験は、1時間ごとに試験問題が変わりますが、その問題内容が同時間帯の別の受験生に漏れないように、情報管理が徹底しているのが特徴です。受付の後、スマホ等の電子機器は電源を切って解散後までカバンの中から出すことはできません。イヤホン、ヘッドホンも使えません。

食べ物を口に入れることもできず、水筒、ペットボトル等、飲み口が密閉できる容器に入った飲料のみ持ち込み可能です。受験生同士の会話も禁止、トイレも行きたい場合は手を挙げて係員が同行して何人かのグループで行く、などかなり行動も制限されます。

係員の方の数も多かったですが、係員の方の説明は丁寧で、なるべく受験生がいい状態で受けられるように気を配っていることがわかりましたので、それほど緊迫感はありませんでした。

控え室での待ち時間も数十分あったのですが、その間、紙の資料を見ることは認められていました。そこで、試験勉強の最後の時期にまとめた、本番に使えそうな英語のキーフレーズ集を直前まで見直して、頭を「英語モード」に保つように、マスクの下で口を無音で動かしていました。


待ち時間最後に、面接が行われる部屋の外の廊下の椅子に一人座らせられたのですが、その頃には「もうここまで準備したのだから、後はなんとかなるだろう」と緊張感を通り過ぎて、緩んできてしまいました。これが良かったのか、悪かったのか、部屋に入る頃には謎のニコニコ顔で口述試験に臨むことになってしまいました。これがどう出るか、いよいよ本番です。


試験委員は2名。30代ぐらいの日本人の女性で、最初の自己紹介を促すところから英語ではっきりとしたアメリカ英語を話す方と、40代ぐらいの外国人女性でイギリス英語を話す方でした。


まずは自己紹介ですが、名前と生年月日、住んでいる場所を聞かれたかと思います。このときには、「エンタテイナーとして面接を盛りあげよう」というスイッチが入っていたので、マスクの下から声の音量を普段より一段あげて、名前と生年月日、あと住んでいる場所を言った後で、「近くに有名な大きな商店街があります。外国人観光客の方も多くお見えになりますよ。」とビッグスマイル。外国人試験委員の方も「Oh」と少し驚いてうなずいていただきました。

面接を自分のペースにのせるため、自己紹介の後に一言コメントを付け加えるのは、その方のスタイルにもよりますが、自分もリラックスできるのでおすすめです。例えば女性の方で「さつき」さんだったら、「自分の名前は英語では5月という意味です。5月に生まれました。」などと言えます。もちろんそのコメントは噛まないで数秒でコンパクトに言えるように軽く練習しておきます。


最初は「プレゼンテーション問題」です。A4の用紙に3つのトピックスが書かれた紙を渡されます。さて、何が出てくるでしょうか。(続く)


《お知らせ》
今後「全国通訳案内士」資格を受験される方の参考に、2021年度に合格するまでの道のりを、少しずつ書いています。1次対策についても過去に書きましたので、よかったら最初の「合格報告」の記事(↓にリンク)から日付をおってご覧ください。

「全国通訳案内士試験」に合格

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?