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「全国通訳案内士」試験 合格への道のり~(3)「歴史能力検定2級」勉強方法 1ヶ月目

今回から「全国通訳案内士」1次試験「日本歴史」科目免除となる「歴史能力検定2級」の具体的な勉強の進め方について書いていきます。
自分は2020年11月の試験に、約3ヶ月間の準備期間でのぞみました。

  1. 1ヶ月目(9月):日本の歴史の流れを把握する ←今回はこの話

  2. 2ヶ月目(10月):歴検の過去問を完璧に仕上げる

  3. 3ヶ月目(11月):基本的知識(「日本史B頻出論点」)は100%暗記

歴検対策の基本は「大学入学共通テスト 日本史B」対策と同じですが、中高6年間かけて少しずつ日本史のことを学ぶのではなく「3ヶ月で日本史の全ての基本的知識を頭の中に叩き込む」ためには勉強方法も学生時代とは変わるはずです。そのコツは「因果関係を把握する」ことです。
「〇〇年に誰々が××事変を起こした」などという史実をひとつひとつ覚えていくのは効率が悪すぎます。その人物がある事件を起こしたのには、過去からの経緯の中で、それなりの理由があったはずです。その理由を気持ちの上でも「納得」できることで、暗記も進みます。よって、最初は日本史全体の流れを俯瞰するところから入ります。

この段階で使った教材は下記の通り。

◇歴検使用教材その1:「アナウンサーが読む聞く教科書 山川 詳説日本史」(山川出版社)

◇歴検使用教材その2:YouTubeチャンネル  tamasennseijapan 「高校日本史アニメ by WEB玉塾」

その1は「高校の教科書の内容が1冊にまとまっている基本書」、その2は「日本史を直観的に理解できる動画コンテンツ」という観点で選んでいます。
なので、実際には自分の好みで別のものを選んでも問題ありません。

その1は、アナウンサーが教科書本文を読み上げてくれるCD-ROMがついているので、単に目で読むよりも、内容が理解しやすいかと思い購入してみました。結果的には、全てを聞くのは時間がかかり過ぎるのでそれほどCD-ROMは使いませんでしたが、教科書を集中して読む助けにはなりました。また固有名詞に読み仮名がついていないものも聞けばすぐにわかります。

その2の動画コンテンツとしては、他にも、現時点で無料で視聴できるもので
◇YouTubeチャンネル 映像授業TryIT(トライイット)【日本史】
◇NHK高校講座「日本史」
などがあります。
また好みによっては、動画ではなく、漫画版「日本の歴史」が小学館他数社から出ているので、漫画から入るというかたちもあります。

この段階でのポイントは、とにかくなるべく短期間(準備期間が3ヶ月間なら2週間程度)で、まず日本史を1周することです。

自分は「高校日本史アニメ by WEB玉塾」を受験準備の最初から最後まで活用しました。
「WEB玉塾」の良かった点は
・時代別になっているひとつひとつの動画が短い。5分から10分程度。全て観ても数時間
・それぞれの動画と対応して【まとめノート】がダウンロードできる
・「知識の詰めこみ」が目的で受験頻出用語のみで構成されている

ただし、早口の西日本の方言で時に寒いギャグもはさむため、かなり人を選ぶコンテンツだとは思います。自分は【まとめノート】に、補足事項を赤字で書き込み、最終の暗記段階まで使い倒しました。動画も繰り返し視聴しました。おそらくわかりにくい時代(明治中期~太平洋戦争直前など)は20回近く観たのではないでしょうか。

最初の段階では「山川 詳説日本史」はほとんど使いません。「WEB玉塾」を聞いていて、事実関係が少しわかりにくいと感じたときに、該当箇所を参考にする程度です。「山川 詳説日本史」は辞書的に使うことが多かったです。もちろん大学入試で日本史を選択したなど、ある程度知識がある方は、動画コンテンツの方を参考程度として、山川などの基本書を通読してから過去問対策に移る方が、効率の良い場合もあると思います。

日本史全体の流れがつかめ、人名・事件名を見てだいたい「これは〇〇時代の話」と見当がつくようになったら、なるべく早い時点で過去問対策に移ります。(続く)

参考:高校日本史B序章「日本史の勉強法」byWEB玉塾
https://youtu.be/W_W5dcRR-kU


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