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サピエンス全史要約

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世界的ベストセラーとなったユヴァル・ノア・ハラリ氏の著作(サピエンス全史)の要約を記事にしてまとめています。600ページほどの内容を大きく4つに分けてまとめているので読みやすいか…
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#ユヴァル・ノア・ハラリ

【サピエンス全史要約】科学革命と資本主義の誕生

思考方法としての科学前回のnoteでは神の権威の没落によって知識さえも信用を無くしてしまったと言いました。 ソクラテスが唱えた「無知の知」が大衆に受け入れられたようなものです。 そして世界の真理を探求するための道具、新しい思考方法として科学が発展する科学革命がおきました。 ここでいう科学とは、「仮説を基に実験し、その結果を受けて仮説を修正するというサイクルを繰り返し、一歩一歩真理に近づいていくという方法。」という解釈です。 科学と帝国の相利共生しかし科学には実験が不可

【サピエンス全史要約】宗教における神の栄枯盛衰と人間への回帰

今回は宗教ということで始まりの宗教から私たちが今信仰している宗教までの流れをまとめていきたいと思います。 神様なんて信じていないよという人も最後まで読んでいただけると幸いです。 農業革命=宗教革命農業革命によってホモ・サピエンスが社会を作り出す前には、アニミズムという宗教の下で人々は暮らしていました。 アニミズムとは樹々や川、火などの自然のもの全てに神様が宿っているという宗教で、人間と自然が対等な関係であるという考えでした。 しかし農業革命が起こると人間が自然を支配す