真夏の出会い 

コスプレサミット
それは名古屋の夏の風物詩。夏はコスサミ、秋はハロウィンコスプレ軍団がオアシス21を占拠するそんな光景が続いて来た。
さて、今回のお話はそんな場で出会った面白い人の話。コスプレはされるキャラは多岐に渡る。ワンピースやナルトなどのジャンプキャラや、スターウォーズやアメコミなどのキャラ(彼らの中にもコスサミは一部アニメキャラの方にシフトしてる人もいるという)もいればジャパニーズヒーローでかる仮面ライダーやスーパー戦隊。しかし、全身装備の彼等は相当暑そうで至る所で冷却スプレーで体を冷やす音が聞こえてくる。人々は灼熱のなかでそれでもコスプレをするイベント。それがコスプレサミットである。
さて、彼との出会いは1日目である8月3日の16時だ。シン仮面ライダーの2号の姿に身を包んだ彼はとてつもないクオリティで周りを驚かせていた。いわゆるマスクのクラッシャー部分を開閉させるギミックを搭載していたり、変身ポーズに合わせて効果音が流れる様にセットしてあったりと趣向が凝らされている。本物主義という奴だ。後にわかる事だが彼は庵野秀明展で3度本物のマスクを確認し、そのサイズやバランスをチェックしていた程だったらしい アツい。

そんな彼との2度目の出会いは行きつけのアメコミバー movie bar forceである。
彼は突如現れた。午後9時ごろだっただろうか。コスプレを解除しマスクをバッグに入れて彼は現れた。
彼は何にでも詳しかった。スターウォーズはリアルタイムだしMCUも詳しいし特に特撮の知識は凄い。世代的にはおそらく第二次怪獣ブーム頃からだろうと想定される。そんな彼はマジシャンにしてタレント事務所をやっていて、さらに趣味でコスプレもやっているらしい。どうやら色々と業界のことに関しても詳しいらしかったがここでは書けない内容なので、直接会った時に聞いてほしい。
もっと色々な話を聞きたかった。それほど懐が深く紳士で素敵な方だったのである。
あと1つ聞きたかったのはそのこだわりはどこから生まれるのかという点だ。この世代のこだわりは凄まじい。例えば、このかたとは違う人だが、初代仮面ライダーの全てのロケ地に赴き同じ画角で写真を撮りそれを同人誌にしている方、初代の全話の小道具(1話につき1つ船の模型や服など存在しない物はどうやら作ってるようだ)など異様なこだわりを見せる。彼らの根源には何があるのか。それは意外と重要なのかもしれない。リアルタイム世代の強烈な体験と結びついているのか、はたまた何か別の衝動があるのか。
そんな事が気になり始めた今日この頃だ

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