日本MDが終わった

日本MDが終わった。結果や内容についてはあちこちで議論がされるだろうから、それを眺めることにしよう。

私は今回、日本MDに出場できず、無観客開催ということで稚内にも行けなかった。けれども大会を近くに感じた。充実した配信のおかげで、毎日、会場にいるかのごとくゲームを見ることができた。

いや、アーカイブから時間差でも観戦できるって事を考えれば会場にいる以上か。しかも、一部を除き無料で視聴できるというのはエラいことである。情報通信技術の発達や機材、配信用プラットフォームが成熟してきた事も大きいのだろう。科学技術の進歩万歳である。

けれども、どれだけ技術が進歩しても、支えるのは人間だ。そもそも、運営や配信に携わってくれる人間がいないことには、今の形の大会は成り立たない。セミプロの選手が増え、競技レベルは上がってきている。ファンも増え、カーリング競技はそこそこの規模の「産業」に成長しつつあるように見える。

だから、コンサルみたいな目線で有力選手や競技の魅力を分析し、マス・アプローチする意義はあるんだろう。一方で、現場で駆けずり回っている人間にどう報いるか、そういう人材をどう再生産していくか、が、やや置き去りになっていることに危機感を感じる。きわめて差し迫った課題ではないかと思う。

大会は間違いなく成功だ。水を差すつもりはないし、差すほどの影響力もない。解決の妙案も浮かばないが…。自分にできることは何か考えたい。それは仕組みづくりなのか、金なのか、労務提供なのか…。少なくとも感謝の言葉を伝える「だけ」では早晩立ち行かなくなると思っているが、さて。

(2023年2月27日ツイート)


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