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置き石の位置(ミックスダブルス)

ミックスダブルスカーリングでは、エンド開始前にハウスとハウス手前に1個づつ置き石を配置する。ハウスに置く石(B)の位置は決まっているが、ハウス前に置く石(A)の位置は、実は 6か所候補がある。
図に示すならば下記のとおりだ。


3つのポイントが打たれ、その前後が各々候補になるから都合6か所だ。どの位置を採用するかは、試合前練習が始まるまでにアイスコンデイション(カール)に応じて審判が決めることになっている(審判がいなければ選手同士で話し合って決める)。これは競技規則で決まっている事項だ。位置により、最大2.1m程度、ハウスまでの距離が変わる。プレーする立場で言うと結構大きな違いだ。

ただ、同じポイントの前後に置く場合の違いはほとんどない。じゃあ3か所で十分では? とか、そもそも試合前練習する前にアイスコンディションを判断できないのでは? という意見もあろうが、現状はそう決まっている。うっかり置き石の位置を誤るとエンドのやり直しになる場合があるので注意が必要だ。

アイスのカールによって適当な位置はあるのだろうか?
ハウスからあまり遠すぎると押すのが難しく、近すぎると回りこめなくなってしまう。
はっきりした基準はないが、石1個分程度(約30cm)カールするアイスならハウスから最も遠い位置、2個分程度(約60cm)だと2番目に遠い位置、という具合にハウスに近づけていって、石6個分以上(約180cm)カールするなら最もハウスに近い位置にする、というくらいが基準ではなかろうか(竹田私見)。
が、中庸を好む日本人は、アイスコンディションに関わらず、いつでも中央のポイントの前後いずれかを指定することが多い。


さて、この6か所、どのように呼ぶかが結構難しい。定めがないのだ。WCFのチャートは伝統的にハウスに近いポジションを #1、遠いポジションを#6としてきた。が、JCAは遠い位置を①、近い位置を⑥とするチャートを使っていたことがあった。

選手同士だと、ゾーンシステムにならってホグラインに近いポイントを1番、次を2番、ハウス側を3番と呼ぶ人が結構いる。「今日は2番の前に置こう」みたいな感じ。ただ、その場合も「え?前ってどっち?ハウス側?」「あ、いや、ホグ側…」といった齟齬、やり取りがあったりして結構やかましい。

我々のチームが練習/練習試合をする時には、各位置を以下のような愛称で呼んでいる。まことに便利だが、今のところ広がる気配は見えない。(でしょうね)

ホグ→ハウスに向かって
 稚内、南稚内、名寄、士別、富良野、南富良野


(2023年2月18日にツイート)

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