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エレクトロニクスの需要は減少している。しかし、半導体の種類によっては、まだ供給不足の状態/Demand for electronics is falling. But some types of semiconductors are still in short supply.
アメリカMarketplaceより話題を一つ。
https://bit.ly/3rHSM7i
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電気製品に対する需要は減少している。サムソンの第三四半期の売上は昨年比、32%の減少とのこと。特にパソコンの売上が減っているので、半導体の需要が減り、パンデミックにより始まった半導体の供給不足解消へは朗報とも見えるが、一概にはそうでもないようである。
高品質の半導体は供給過多に向かっているが、
自動車向けの低品質の半導体はまだまだ供給不足であり、それが自動車生産の向上につながらないようだ。
よって数少ない半導体を使って、自動車メーカーは利益率の高いピックアップトラックやSUVの生産を上げ、利益率の低い小型自動車の生産を抑制する傾向があるようである。
この低品質の半導体不足については、来年まで持ち越されるようである。
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このニュースを取り上げた理由は、自分が建築業界にいて、鉄の供給が自動車業界の生産に大いに影響を受け、自分の会社が販売しているボルトの供給事情に影響し、自動車業界の動向は常にチェックしているつもりであるからである。自動車業界は最重要産業の一つであり、建築よりも自動車業界の方に鉄の供給は優先されると言われる。
自動車の納期は依然車種によって6ヶ月から1年と言われていて、10月にはトヨタが引き続き生産の下方修正を発表して一向に生産が向上してくる兆しがない。
建築業界では、感染症も収束が見え始め、来年初めには鉄骨需要がピークを迎えるとも言われている。そこに、自動車の生産が上向いてくればまた鉄の取り合いという事態も想定される。
こうやって、自分の業界には直接関わらないところの動向、マクロ経済の動向を注視することにより、自分の会社では商売の鍵となる在庫の増減の調整へのヒントとなり無関係ではない。常にいろいろな所にアンテナを貼っておく必要があるだろう。
#Marketplace#半導体#建築#自動車業界