秋の終わりの寂しさと共に年末へ向かう/Heading toward the end of the year with the loneliness of the end of autumn
今は一年で最も過ごしやすい一番大好きな季節である。金木犀の香りが街に漂うのは終わってしまったが、暑いと感じる日がなくなり本格的な秋にいつのまにか入った感じである。
子供を育てるようになって、秋に入ったと感じる瞬間は、子供を自転車の後ろに乗せて走るようになった時である。夏は暑いし、冬は寒いから自転車に乗る気がしない、ましてや子供を後ろに乗せればより疲れるから乗り気にはならない。
そうやって自転車に乗り始め、数週間が経とうとするが、今日そして昨日と次女を朝、自転車の後ろに乗せて保育園に送った時には、もう手が寒いと感じた。大好きな季節が終わりに近づき冬の気配も感じられると少し寂しい思いにもなった。秋も全く短いものだなぁと。
11月はだいぶ寒いのだけれども、あの楽しい年末に向かうワクワク感も相まって、11月はまぎれもなく秋であるとして、とりわけ最も好きな月である。12月は12月でみんなに会う機会が多くとても楽しいけれど、年末の忙しさで慌ただしくもあり、すぐに正月休みが過ぎそうな感じもして、個人的に11月の良さには及ばない。
そう考えると、何事も楽しむことその事自体が楽しいのではなく、待っている時の過程のようなものが本当は楽しいのではないかとも思える。正月休みが終えるまであっという間であろうが、秋の終わりの寂しさを打ち消す形で年末の楽しみの熱気で盛り上げていきたいと毎年この頃になると思う。そんな最も好きな月が始まろうとしている。
#年末 #秋#11月#霜月#金木犀#November