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【在庫の買い時】

近年は物価高が続く一方で、製造業や建設業を中心に景気が低迷しているとも言われている。経営において、在庫管理は最も重要な要素の一つであり、在庫の買い時には慎重さが求められる。

一般的には、景気が良くないときは買い控えが正解だと思われがちだ。しかし、ここ数年のインフレや人手不足、供給体制の不安定さにより、価格は下がりにくい状況が続いている。特にハイテンションボルトに関しては、需要が逼迫しやすく、供給不足になりがちである。

一方で、日本社会は団塊世代の退職期を迎え、大きな変革の途中にある。株価が比較的高く推移していることもあり、先行きに対して一定の期待感があるようにも見える。

ただし、人口減少という構造的な課題は依然として大きい。建設業界に関しても、現時点ではIR(統合型リゾート)以外に目立った大規模投資が少ない。とはいえ、円安によるインバウンド需要の拡大が見込まれる中、これに対応する建築投資が今後増える可能性も考えられる。

こうした状況を踏まえると、在庫への投資を過度に消極的に捉えるべきではないと感じている。世の中の動きを敏感に察知し、経済を学び続けることが重要だ。株式投資も在庫投資も、本質的には同じ「投資」の一環である。経営の最前線に立ち続けてきた経験の中で、こうした見識が少しずつ磨かれてきたことを実感する今日この頃である。

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