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【モバイルオーダー vs モバイルオーダー】
日曜日の朝、近所のマクドナルドで朝マックを食べようとモバイルオーダーで事前に注文しておいた。車を停め、店の入り口に向かって歩いていると、ちょうど同じタイミングで入り口に向かう60〜70歳くらいの男性と並ぶような形になった。
先にドアに入れば注文が先にできてしまうため、「先に入ろう」という気持ちが一瞬よぎった。ただ、こちらはすでにモバイルオーダー済みで受け取るだけなので、余裕を見せるつもりで道を譲った。というのも、勝手な偏見から、その男性はモバイルオーダーを利用していないだろうと想像していたからだ。
ところが、その男性はドアを開け、自分を先に通してくれた。もしかして彼もモバイルオーダーを利用しているのかと思いつつ、店内に入って様子を見ていると、実際に彼も注文ではなくテイクアウトの受け取りだけだった。ただ、受け取る商品を間違えそうになっていたのは少し微笑ましかった(笑)。
こんな些細な出来事ではあったが、自分の心に垣間見えた「少し嫌らしい気持ち」に気づいてしまった。私は他人を疑いすぎているのではないか、もう少しポジティブに他人を見て接するべきではないかと思わされた。また、年齢による偏見や、どこか上から目線の態度が自分の中にあることにも気づき、反省した。物事が順調に進んでいるときこそ、自分自身を見失いやすく、他人への配慮が欠けがちになるものだ。もっと他人を信頼し、尊重していかなければと感じた。
そして、あの男性もきっとモバイルオーダーを使いこなしているという自信を持っていたのだろう。だからこそ、余裕を持って譲ることができたのかもしれない。それにしても、こうしたテクノロジーの進化によって、順番待ちでの争いやストレスが減るのはありがたいことだ。順番待ちの間にスマホで読み物をしたり、イライラが軽減されたりするのも、テクノロジーの恩恵だと改めて実感した。