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在庫の問い合わせにどう対応するか

今はボルトが不足しており、どのお客に優先的に渡すかということにおいて四苦八苦する。まずは、先に注文明細を送った人というのが大前提であるが、お客の大きさによっても変わる場合はある。先日、従業員の人からボルトの在庫を聞かれたときどう答えていいですかと聞かれ少し考えた。

とても率直ないい質問であり、普通に考えると、以前に注文を受けている分は取り置きしているのが前提で別に置いて有れば、コンピューターでも現物チェックでも在庫を確認できれば有ると答えていいはずである。しかし、いつもの得意客でない人から聞かれたらどうだろう。いわゆる一見さんと言われる人達からの問い合わせである。もし在庫が貴重ならば、一見さんに商品を渡して急に得意客が必要になった時に商品が無いと得意客は不便を強いられ、他で購入するようになり常連客でなくなってしまう可能性がある。であるから、一般的に掛け商売ではこういった時一見さんはお断りとなる。これが掛商売に見られる特有性の一つでないかと思う。

なので、これは経験と仕入を担当している立場での理解が必要であり非常に難しいとも言える。かと言って、ある程度会社はマニュアル化して従業員が働きやすいようにしないといけないというのもある。いちいち上司に聞くというのは効率が悪い。

昨年にマスクが品薄になったが、マスクについてはドラッグストアは一見さんだろうが常連客だろうが先着順に購入を優先させていたところが多かったように思う。自分がその時に考えたのはある程度贔屓にしているお客にはポイントカードなどで識別できるようにして優先的にマスクを売ればもう少し混乱は避けられたかもしれないということであった。

他の似ている例として、ブランド品がある。エルメスのケリーバッグやバーキンなどは高級ブランド品で手に入れるのは相当難しいと言われている。店に在庫があっても提供してくれることはほとんどなく常連客、特にエルメスの服を購入してくれる人に優先的にバッグを提供すると聞いたことがある。では、その判断を店員はどうしているのだろうと思う。これについてはおそらくそういったマニュアルもあるだろうし、ある程度経験のある店員に対応させているのではないかと推測する。ボルトとエルメスバッグ、全く似ていないような商品であるが、見方によって似ている部分があるのがおもしろい。 

そう考えると、在庫を出すべきか出さないべきかは結果次第であるから回答はないが、より回答に近づくには、ある程度のマニュアルを作るということと、やはり一人一人の社員の実力の向上ということが必要なのではないだろうか。

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