コレスキ語り:MTG「イクサラン:失われし洞窟」のフレーバーテキスト
ごきげんよう!フレーバーテキストに目がない「ばんなそかな」(@BANNASOKANA_kt)と申します。
皆様、MTGのフレーバーテキストはお好きでしょうか?
自分は大好きで、新セットが出るたびに読み込んでお気に入りをTwitterでつぶやくなどしておりましたが、後で自分で見返したいなと思って記事にしてみました。
記事のコンセプトは「そのFTの何が素敵かを言葉に出して考えること」
今回は、MTG「イクサラン:失われし洞窟」で好きな・気に合ったFT(フレーバーテキスト)について語ってみようかと思います。
マヤ文明みたいな南アメリカ風の世界観に、海賊と恐竜と吸血鬼をガッチャンコ、そんな独特の次元、イクサラン。今回は2回目の来訪で、地底にある洞窟への探検をモチーフにしています。
個人的に恐竜が大好きなので、当時は恐竜デッキを組んで楽しんでいましたね。また「ジュラシックワールド」とコラボしたカードもあり、少年時代に「ジュラシックパーク」が大好きだった自分としては、懐かしい気持ちにも慣れました。
FTとしても、大好きな1枚があったりします。後ほどご紹介。
そんな感じですが、よろしければお付き合いください。
※このnoteはファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.
参考:「イクサラン:失われし洞窟」のカードイメージギャラリー
1:コズミュームの窯
※窯焼きの煉瓦:裏面
「焼き立てほやほやのノームの匂い、たまらないねえ!」
――オルテカの職工、イェルハ
パンみたいに言うなw
どことなくフェチ感を感じるFT。
ノームというのはイラストにいる小人っぽい機械です。たぶんこの人はノームづくりを極めたすごい職人で、たぶんその原動力はノームが焼けた時の香りに対するフェティシズムだったりするんでしょうか。
2:硬骨漢の船員【★推しFT】
「見捨てろだって?
バカ言え。まだ貸した金を返してもらってないだろ。」
このモブ海賊の人柄やドラマが垣間見える、めっちゃ好きなFTです。
怪我した仲間を担いでいるこの海賊、おそらく仲間に自分を置いていくように言われたのでしょう。
そのうえでこのセリフ。金返してもらうまでは逃がさねえからな、と軽口でごまかしてはいますが、仲間のことを決して見捨てないという熱い友情がうかがえます。熱い、まさに「漢」!
モブキャラの人柄をわずか一文で一気に立体的にして見せる、素敵なFTだと思います。
3:編まれた結縄
オルテカの民が物を転用するのは物資難のためではなく、
むしろそこには畏敬の念がある。
ひとつひとつが持っていた機能の記憶が
頑丈にしてくれると信じられているからだ。
オルテカの文化が垣間見えるFT。
このアーティファクトを通して、オルテカの人の生活や宗教感の一部が描かれています。短いテキストの中に、世界観の奥行きを込めた素敵な一文です。
4:中心核の瞥見【★推しFT】
「わあ。詩人を連れてきてよかった。」
――ウェイタ
「詩人」というのは太陽帝国の役職です。
現代の我々は、素敵な風景に出会ったときに「カメラ」で撮影し、みんなに共有するかと思います。それと同じように太陽帝国では「詩人」に歌ってもらうことによって記録し、みんなに共有していくのです。
そう、このFTは現代風に言えば「カメラを持ってきてよかった、みんなに見せてあげられるね」という一文だと思うのです。
太陽帝国の「詩」という優美な文化と、現代人にも共感できる素敵な風景を共有したいという感情、その2つがわずか一文に込められている。見た目以上に大きな情報量と感情を持つよいFTだと思います。
5:圧倒的巨体
「まあいいか……どのみち神殿の屋根は葺き替えるつもりだったし。」
――オルテカの庭師、クシ
イラストを見る感じ、そんなのんきなこと言ってられないのでは?
シンプルに「おいおい」と突っ込んでしまったFTですw
カピバラっぽい生き物なのが、また良し。
6:もがく出現
鉄面連合には帽子に関する複雑な規則があるため、
一部のマイコイドは書面上では海賊船長とみなされている。
海賊のような荒くれ者たちが、妙なところでルールに律儀なのがちょっと面白いw
海賊にとっては帽子が大事、という価値観も踏まえられていて、文化背景も見えてくるFTです。
7:権限否認
※ジュラシックワールドコラボカード
アッハッハー!
マジックワードを言わなきゃだめだよ。
いやあ、なつかしい……
小学生の時、友達の間で「アッハッハー!」の真似するのが流行りましたw
……まあ、選出理由はただそれだけです。
おわりに
個人的には好みのFTが多く、豊作だったセットです。
独特の文化背景を持つということで、それを題材にしたFTが多くあったような印象があります。特に「硬骨漢の船員」と「中心核の瞥見」は歴代の中でも好きなFTですね。
またほかのカードセットのFTも記事にできればと思っています。
それではまた!