コレスキ語り:MTG「カルロフ邸殺人事件」のフレーバーテキスト
ごきげんよう!フレーバーテキストに目がない「ばんなそかな」(@BANNASOKANA_kt)と申します。
皆様、MTGのフレーバーテキストはお好きでしょうか?
自分は大好きで、新セットが出るたびに読み込んでお気に入りをTwitterでつぶやくなどしておりましたが、後で自分で見返したいなと思って記事にしてみました。
記事のコンセプトは「そのFTの何が素敵かを言葉に出して考えること」
今回は、MTG「カルロフ邸殺人事件」で好きな・気に合ったFT(フレーバーテキスト)について語ってみようかと思います。
都市とギルドの次元ラヴニカ、そこで起こった殺人事件、それを調査する探偵たち。「事件の調査」「真相の解明」をテーマにしたセットです。また今回は特殊なカード枠として「事件簿」「拡大鏡」ショーケースなるものが存在し、FTも別のものが書かれていたりします。
見返してみるとドラマを感じさせるやつとか、笑える系のやつで気に入ったものが多かった印象でした。前者はちょっとしたストーリーが思い浮かんだりなんかしちゃって、かなり好物ですね……とてもいい……
そんな感じですが、よろしければお付き合いください。
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参考:「カルロフ邸殺人事件」のカードイメージギャラリー
1:証人隠滅
小細工に失敗したなら、暴力を使えばいい。
これが白のカードのFTなのか……?
あまりにもあんまりでクスッと笑ってしまったのでご紹介。
2:不可能性の除外
「市民の半分に動機があった。
なら、手段も犯行機会もある人物に絞り込もう。」
しれっと書いてあるけど、これが殺人事件の調査だとしたら、どんだけ嫌われてるんだよ、と笑ってしまった一枚。
ジョークとして書いてあるのか、ちょっと自信はないけれど……
3:瓦礫帯の自慢屋
「やったぜ!二人……いや、三人殺しだ!建物に火を放ってやった。
ああ、全部俺の手柄さ。」
空気が読めなすぎるイキリ方をしてしまったトカゲ君。
街が殺人事件でてんやわんやになっているのを、何もわかってなさそうなのがちょっとかわいい。
4:一歩上へ
「踏み台にしてごめんね。
でも、礼を言うよ。君は素晴らしい踏み台だ!」
イラストとの合わせ技で好きなFT。
頑固そうな老ケンタウロスと、キスキンの若者かな?
おそらくこのコンビで捜査をしているんだろうけど、生意気な若者にちょっとうんざりしているベテラン探偵といったところか?
ドラマが見えてきそうで好きな一枚。
5:脱走
「よう、小僧。迎えが来たぞ。」
こちらもイラストとの合わせ技で好きなFT。
どこかの若者が捕らわれていたのを、トロールの探偵が助けに来たシーン?
このあと無骨なマッチョが若者を抱えて走るんだけど、追手が来て「ちょっと後ろ!来てる来てる!」「最近の荷物はよくわめきやがる」みたいなやり取りをするのかな、とか妄想してしまいます……
イラストとFT、どちらも語りすぎてないのが想像の余地を膨らませていて好きな1枚。
6:物好きな死者
「死体から学べることは多いって言われたとき、
その死体に科学捜査の手順を教わるとは思いもしなかったよ。」
――ケランからエズリムへ
「死体は語る」=「本当に話しかけてくる」みたいなファンタジー世界独特のジョーク。こういう「この世界でしかできないジョーク」というのが、世界観の奥行きを感じさせてくれて、とても好きです。
7:裂け目破りのヘリオン【★推しFT】
ラヴニカの一般的な住人と同様に、
それは西広場で昼食を済ますつもりで来たのだ。
今回一番好きなFT。
2つの対象について同じことを言ってるんだけど、実は意味が違うという文章テクニック。このパターンは個人的にツボに入るFTが多くて、個人的FTランキング1位の「命知らずの軍勢」も同じタイプかな、と思っています。
今回は「一般的なラヴニカの住人」と「ヘリオン(画像の怪物)」、それぞれが西広場で『昼食』をとるという対称性。それぞれの『昼食』が何かがわかれば、思わずニヤッとしてしまう1枚です。大好き。
8:混沌の守護者、ラクドス
※事件簿カード
最初のギルドパクトに、実際に署名をしたうちの一人。
齢は一万歳を超えているはずだが、二千五百歳以下にしか見えない。
たぶん、趣味とかに打ち込んでいらっしゃるからでしょうね……
登場するたび、なんだか親しみが湧く、ラクドス教団のリーダー、ラクドス様。悪魔がお若く見えるというジョーク、これもファンタジー世界観ならでは。悪魔の顔にもほうれい線とか出るんですかね?
おわりに
ラヴニカは都市の次元ということもあり、多様な種族が住んでいて、それぞれからドラマが生まれる余地のある次元です。今回のFT選定もそれに合わせ、ドラマ的な奥行きを感じさせてくれるFTをいくつか選んでみました。ドラマ的な奥行きが多い=たくさんの人々が暮らしている次元、という世界観の確立につながっている気がします。
あと「裂け目破りのヘリオン」のようなテクニックが使われているカードも大好物だったので、見つけた時、とてもうれしかったです。自分のツボにピタッとはまるお気に入りのFTが見つかった時の快感は何とも言えませんね。
またほかのカードセットのFTも記事にできればと思っています。
それではまた!