通貨と価値保全の違い
皆さんこんにちは。
BanBanです。
前回の記事
【新たなる価値交換と資産防衛に関して】では
ブロックチェーン、暗号通貨、ビットコインがどのような物かどう言った経緯で生まれ、なぜ価格が上がって行くのか理解できましたでしょうか?
しかし前回お伝えしたように、ビットコインにはいくつかの欠点が見つかっているのも事実で今回は過去に起きた事件、そして欠点と価値保全としての懸念事項をお伝えして行こうと思います。
ビットコインで資産管理をする場合の懸念事項をお伝えしたいと思います。
1:くじらの存在
2:51%攻撃の懸念
3:取引所と中央集権
1:くじらの存在とは?
ビットコインは前回お伝えしたように上限発行枚数が設定されており、4年毎に発行上限枚数が半減して行く仕組みを採用しています。これを【半減期】と言います。ビットコインの仕組みは暗号化された取引の中で承認作業をする訳ですが、その承認に必要な暗号化プログラムを4年に一度変更する事で高いセキュリティーを保っている訳です。その取引の承認者を【マイナー】と呼びます。マイナーは高い承認作業を最初に完了する事で新たにビットコインを報酬として獲得して行く訳です。2020年現在3回目の半減期が終わった所なので、上限枚数の約89%ほどが市場に出回って居る訳です。その市場に出回って居る1万ビットコイン以上の所有者を【くじら】と言いま。そして複数のくじらが全体の65%程の割合を占めて居る訳です。
ビットコインの特徴として掲げる一つに【偽造が出来ない】と言う事があります。ですので一度手にしてしまえば全世界共通の価値な訳です。悪意ある多くの人が常にビットコインを狙って居る訳ですが、もしもそのくじらのビットコインが何者かによって盗まれ市場に一気に出回った場合、価格はどうなるでしょうか。また悪意がなくても一気に売られる事も十分にある訳ですから、そう言った想像もできない大暴落も一瞬にして起ってします懸念は常にあると言うことです。市場に出回る通貨が多くなれば1通貨の価値も大きく下落する訳ですから、一時的な通貨としての機能は十分ですが、資産の保全となるのは懸念事項の一つでもあります。
2:51%攻撃の懸念
ビットコインの承認作業はマイナーが行なって居る訳ですが、もちろん人が行って居る訳ではなく、高度な処理機能を持った機械がそれらを常に自動で行なって居ます。高度な承認作業には多くの電気とパワー(H/s)が必要になりますから、半減期を迎えればそれだけ多くのマイナーがマイニング作業の維持が出来なくなり離脱して行く事になります。
非中央集権型の承認作業は多くの承認者がいる事でその透明性を担保して居る訳ですが、もしも一部のマイナーが全体の51%の承認権を得た場合、そのマイナーに都合の良い情報に書き換えてしまう事も可能となる訳す。
簡単に言えば多数決です。どんなに正しい事を主張しても半数以上の人が同じことを言えば、それが正しい情報として認識する訳です。
実際に2020年8月3日 イーサムリアクラシックによって3000ブロックものリオーグがこの51%攻撃で起きました。今後半減期が進むにつれてその懸念は大きくなって行くと言われており、懸念事項の一つでもありますが、現状まだそう言った事例はビットコインでは発生してないのも事実ではありますが、価値保全の機能には疑問符が付く訳です。
3:取引所と中央集権
現在暗号通貨業界にはビットコインとビットコイン以外(アルトコイン)が全部で5000種類も有ると言われております。それぞれに用途があり、それぞれの価値がそこには有る訳ですから当然交換も可能な訳です。
しかし、すべてのプログラムがビットコインのシステム上で動いて居る訳ではないので、交換をしたい場合、どっちが先に送るか問題が発生します。どのようにお互いを信用するか?と言う問題です。
先に送って来ださい。着金確認したら送ります。いやいやそっちが先に送ってください。着金確認次第こちらが送ります。まさに童話【やぎさんゆうびん】状態です。これでは取引はいつまで経っても成立しません。
そこで、取引所となる第三者を通してその取引所の責任の元、取引が行われて居るのが現状です。取引所は取引をスムーズに成立させる為に予め予備のコインを独自で保管しておく訳です。また大半のユーザーはその取引所で購入して置いておきます。なぜならば、取引所から自分のウォレットに移すだけでも手数料が掛かる訳ですからユーザーは手数料を嫌う訳です。簡単に言うならば、銀行にお財布があり、それをそのまま銀行に預けてるような状態な訳です。そこをハッカー達が狙う訳です。
2014年にはマウントゴックス社事件、2018年にはコインチェクのNEM流失事件。これは苦しくも中央集権型の取引形態となっていた為と、取引所の管理体制の甘さによって起ってしまった事件です。どちらの事件もブロックチェーンの技術に欠陥があって起こった事件ではありませんが、今後も取引所を介して取引を行わなければならない現状なので、そう言った懸念点も付き纏う問題では有るのが現状です。
如何でしたか?
決済用途としての通貨の機能は十分に有るビットコインですが
価値を保全すると言う役割においては十分ではない事がお分かり頂けたと思います。
ではどのようにすれば良いのか?
次回は懸念点、問題点解決に必要な暗号通貨はどれなのか?
この辺りをお伝えして行きたいと思います。
如何でしたか?
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