BG2, 第2章、務めを終えたアモーネーターとその守護者たち
<数千年来何の変化も反応もなかった神殿に主人公らとともに踏み込んだ病める守護者たちは、変革のかすかな希望を持ちつつも、疑いで一杯だったが…>
病める者
「ここには何もない。ここには何もあったためしはない。我々の憎しみが立ち込めてる外は」
主人公
「あなたは信心に促されて神の宿るこの場に再びやって来た。その名前だけでも呼んでみてはどう?」
病める者
「何世代にも渡って、その名前は呪い以外で口にされたことはない。呼んでも何の兆しも現れなかった。呼んでも何の意味もなかった」
主人公
「私は兆しを見せた。それはどうなるの?」
病める者
「や…やってみよう」
「アモーネーター*よ!信者らがあなたに呼びかける!われアグル・ティンダル、”サード・ハウス”のサンロードは、あなたの崇拝者が為すと定められた行いの約定に拠り、これに基づいて、あなたの名前を呼ぶものである。我々はあなたに呼びかける…どうか…」
「どうかお願いです…我々にはあなたが必要なのです」
<アモーネーターのアヴァターが姿を現す>
アヴァター
「そなたの声は届いた…これまで苦しみし者、なお苦しみに在る者よ。終わる時が来た。定めの文言には、我らは時の終わりまで守護を務めるとあった。我らの時は終わった」
病める者
「では…あとは何をすれば?」
アヴァター
「何も。そなたらの勤めは完了した。そなたらはみな、”永遠の太陽の城*”にて、アモーネーターの傍らに座を占めるであろう。旧敵どもは滅んだ。使命はことごとく果たされた」
病める者
「正しく時を終えしめたもう”時を見守る者*”に讃えあれかし」
アヴァター
「(ウウウ)これで一切は終わった。余が心中にて悩みを忘れるがよい。憩うがいい…」
<アヴァターと病める守護者たち、その場から消え去る>
*アモーネーターは前4000年近く前に起こったという太古の魔法帝国ネザリルで最も崇拝されていた太陽神。太陽のように厳格、明らかで、規則と契約の遵守をきわめて重視し、記述された内容の精神を汲むよりもむしろ文言の文字通りの履行に意を用いた。このクエストでもその神格がいかんなく発揮されている😅魔法帝国だったネザリルが当時の魔法神ミストリルと事をかまえて滅んだ時、それまで厚く尊崇されていたにも関わらずネザリルの滅亡を防がなかった(魔法は彼の管轄外として敢えて介入しなかった)のを生き残った国民に恨まれ、信者が激減し、そのせいで神威を失い、後には衰弱して崇拝の対象としての神としては死に体?になってしまった。のち(このゲーム当時より後)復活し、ラサンダー(夜明けの神)と部分的に同一視されて、あるいは独立した神として、再び信仰されるようになった由。
*アモーネーターの住まう異次元にある住居。
*ネザリル時代には、アモーネーターは時の神とも目されていた(規則正しさや狂いのなさを体現する神格ゆえに)。