
徹底的なホンネで話すこと
こんにちは!1回口座登録さえ完了すれば請求から支払いまで10秒で完結するPay By Bankの中の人、BANKEYの阪本です。今回は今週あった諸々を備忘録的にまとめる会です。
大体の悩みは人の問題
-何か忙しそうだね
いやー1月が終わりましたね。はやい。あっという間です。バタバタとしている間に時間が過ぎてしまっているという感じなのですが、メンバーに薦められて「GREAT BOSS」という本を読みました。この本には何よりも大事なことは「徹底的なホンネ=ラディカル・キャンダー」が人を動かし組織を成長させるといったことが書かれています。
年末年始はキャッチアップの機会も多く、色々な経営者の方々とお話する機会があり、話を伺っていると大体の悩みごとは人に関連するなぁと感じています。
-あーっ、経営者の人と話すとたしかにみんな言うよね
そうなのです。結局会社って1人では出来ない、成し遂げられない大きなことをみんなで力を合わせれば達成できるかもしれないと思って集まっているわけです。で、人が集まればコミュニケーションが必要で、コミュニケーションの中ですれ違い、行き違いはどうしても起こってしまう。
加えてやっぱり人ってどこまでいってもドライにはなりきれなくてウェットな部分が残るので後味が悪いとか後ろめたいとかの感情も伴います。
理想は「成し遂げたいこと」をみんなで見ながら、そこに向かって邁進していくことですがタイミングタイミングで色々あります。という中で尊敬する3人の経営者が話していたことを少し自分の解釈を交えながらご紹介したいと思います。
経営者は経営にしか出来ない仕事をする
-飲み会してるだけじゃないのね?
失礼な!キャッチアップで「お久しぶりです!」みたいな会もお付き合いの中で全くないわけではないですが。というわけで1人目のお話です。
-1人目はどのような経営者の方ですか?
大企業からスタートアップのCXOに転職して活躍されているAさんです。スタートアップの経営は常にドリフトしながら進んで行くわけですが、Aさんは開発責任者の立場で入社し、開発組織を拡大しながら、最近は会社全体の組織作りに経営として貢献してきました。
Aさんはとにかく喋りだすと止まらないのですが、普通は喋りだすと止まらない人って人の話を聞かない人になりがちなところ、喋りまくりながらこちらの話を引き出す天才です。
-へぇ、面白いね。
今回、お会いしたのは引き抜き目的だったのですが(笑)、Aさんが大体喋ってるのに気がついたら僕の言いたいことを言わされているという心地よい体験でした。で、Aさんに言われたのは「スタートアップだからこそ早い段階から経営は経営にしか出来ないことに集中するべき」ということです。どちらかというと大企業や成熟した企業は経営が経営に専念、スタートアップはリソースも足りないので経営としての仕事だけでなく現場にどんどん入って、自ら手を動かすというのが当たり前だと思っていた自分にとっては新鮮でした。ちなみに、リソースが限られる中でそれでもやらなければならない仕事はどうします?と聞いたら「それはそれでやるしかないじゃん」と言ってましたが。
-ふむ、なぜ経営にしか出来ないことに集中すべきなの?
多分に僕の解釈が入っているのですが、結局のところ限られたリソースの中で最短でビジネスを立ち上げていくためには戦略が必要です。戦略は何をして何をしないかを決めることであって、戦略の策定は経営の仕事です。手を動かすと仕事をした気持ちになりますし忙しくなります。でもどんどん視野が狭くなってきて戦略がおざなりになってしまいます。これではみんなで成し遂げたいことはいつまで経っても成し遂げられません。スタートアップだからこそ、リソースが限られているからこそ戦略が大事だぞ、自ら手を動かすことは当たり前だけど、それで仕事したつもりになるなよということなのかなと。
ラベリングしてカバーする
-確かに戦略は経営がやるべき仕事だね。次にいってみようか。
2人目はスタートアップの創業者で、一度社員が全員辞めて1人になったり、大幅なピボットをして今急成長・急拡大中のBさんです。事業が拡大する中でメンバーが増えてくる中で、メンバーから「あの人がXXだ」といった相談や報告も増えてきたり、Bさんを間に挟んだ形でメンバー同士がコミュニケーション出来ないといった時期があったそうです。
-スタートアップあるある?
Bさん本人も言ってましたが、あるあると言えばあるあるだと思います。で、その時にBさんはメンバー全員を集めて、Bさんに集まっている意見を個人が特定されないように読み上げた上で、「今日は各人が嫌だと思っているところを共有する」と宣言したそうです。
-嫌だと思ってるところ?
そのような表現をしていましたが、実際には問題だと思っているところ、普段は変だぞと思っているところを指摘ではなく、こう思っているという形でラベリングした上で、個性として皆で認識、受け入れるというセレモニーだったようです。
-なるほど、可視化したってこと?
そうとも言えます。ちなみに社長はメンバーから「忘れっぽい」という指摘を受け、その場でメンバーにスケジュール管理という役割が割当られたりであるとか、ラベリングすることでチームとしてどのように改善していくかという極めて建設的な議論になったということです。
-確かに対象が特定されると行動しやすいね
はい。ちなみに言ってた話の中でもう1つ面白かったのは、あるメンバーが自分は「XXだと思われていると思う」といった発言をしたところ、メンバーからそうではなくてYYだよ、といった修正が入ったりして自己認識がものすごく強化されたという点です。自分がどう見られているか、思われているかというのが実際の周りからの見え方、思われ方とズレてくるとどうしてもしんどくなってしまう部分があるので、この方法は素晴らしいなと思いました。
打率を上げる戦略
-やっぱりコミュニケーション大事だなぁ。最後はどう?
最後はある大企業の役員Cさんです。僕は悩んだときに、XXさんだったらどう考えるだろうか?という発想で思考することが多いのですが、XXさんのうちの1人です。1年ぶりにご挨拶と近況の報告に伺いました。
-貫禄がありそうな人だね
貫禄たっぷりです(笑)で、10分くらい雑談すると何故か見透かされたように「人は簡単には動かない、一方で、動いてくれる人が2人くらいいるはずで、限られた時間の中でその人を探しなさい」といったことを言われました。元々Cさんとは物事を動かしているのは大企業でも10人くらい、プロジェクトごとに入れ替わるメンバーが5人、固定メンバーが5人みたいな話をよくしていて、そのキーパーソンを如何に振り付けして物事を前進させるかといった議論をしていました。今回の話も実態としてはその延長線で、限られたリソースの中で物事を動かすにはピンポイントでキーパーソンにアプローチしないといけない、その見極めは経営者の仕事=戦略だよということだと解釈しています。
-戦略が大事という話に戻ってきた。
はい、改めて経営にしかできない、経営がやるべきことにきちんとコミットしなければならないと心に刻み込みました。同時に戦術として戦略を実行するための前提条件を整えるということも大切だなと。
-なかなか学びが多かったみたいだね
はい。ありがたいことに先達が気前よく、自身の経験を共有してくれてありがたい限りです。自分もいつかは恩返ししなければ。
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-これからだね、採用は進んでるの?
カジュアル面談を含めお問い合わせを頂いておりまして、まずはBANKEYについて、私たちがどういったことを成し遂げたいかというのを知ってもらう活動に取り組んでいます。まだまだもっと知ってもらいたいと思います。