
BANKEYの2025年
こんにちは!1回口座登録さえ完了すれば請求から支払いまで10秒で完結するPay By Bankの中の人、BANKEYの阪本です。今回は新春特別インタビューと称して、仮想対談形式でBANKEYの2025年を語ります。1年後に答え合わせします。
BANKEYのいま
-あけましておめでとう、2024年はイベントで受賞したり絶好調だね?
あけましておめでとうございます。色々ありましたが、おかげさまで2つのピッチイベントで2位に入賞しました。オーディエンス賞も頂いたりしてBANKEYのチャレンジの筋が悪くないという手応えを感じています。尊敬する濱口秀司さんが、イノベーションを「見たことがない」「実行可能である」「議論を生む」という3つの条件で定義していますが、1つ目の見たことがないというのを「日本では」という条件付きではありますが、かなりイノベーションに近づきつつあると言っても良いと思います。
-事業の方はどうなの?
11月に初期PoCを終えて、N=1のクライアントのニーズには当初の仮説通り合致していることが確認できて、今は次の段階に向けての開発とチューニングを進めています。1月中には次段階のPoCを経て本格リリースを迎えられると思います。また、おかげさまで資金調達についても目処がついたのでますます事業に集中できます。
-へぇ、プレスリリースとかも出して盛り上げていく感じ?
いえ、飽くまでBANKEYが提供する「Pay By Bank」というサービスというか機能は黒子でありたいと考えています。当面の間は、地に足をつけて現在商談が進んでいるクライアントへの機能提供を進めていきます。サービスに関するプレスリリースはクライアントからの希望があればいつでも出して良いと思いますが、現時点では敢えてBANKEYから発信するタイミングではないかなと。もう少し満を持して打ち出します。
-よく、黒子という表現を使うけど背景や文脈をもう少し教えてもらえる?
今回、初期PoCをやってみて改めて実感したことは、BANKEYが手掛ける「企業の代金回収」は事業を行う上で「重要だけどコアではない機能」ということ。当然企業は自社サービスのコア機能には投資するし、磨き込むわけですがコアではない機能はアウトソースしても良いと考えますし、実際にアウトソースしています。海外だと当たり前のように銀行APIのハブ企業がいるし、日本でもECなんかで言えば決済代行企業にお願いしているケースが多い。で、このアウトソースしているケースには2種類あると思ってまして、PayPayみたいに決済手段そのものを提供する場合と、GMOペイメントゲートウェイみたいに決済手段の受け皿を提供する場合とがあるわけですが、僕たちの場合は決済手段そのものは銀行が提供するので位置付け的には後者だなと。となると、PayPayはオンライン決済でも「ペイペイッ♪」って音がなったりPayPayのインターフェースに移動したりするわけですが、後者の場合には誰も「良し!GMOペイメントゲートウェイで支払おう!」とはならないわけで、いかにひっそりと目立たない、邪魔しないスムーズな体験を提供出来るかが極めて重要になります。なので黒子、とにかく主役はクライアントが提供するサービスであって、エンドユーザーもそのサービスが受けたくて、そのためには泣く泣くお支払いしないといけない訳で、その時にBANKEYです!とか言われても困るし、とにかく慎ましやかに決済を完了させることが僕たちのミッションです。
-なるほど、実際にどの程度体験は出来上がってるの?
今のところ理想形を100とすると65くらいまでは来ているかなと。実際に別のアプリを立ち上げることなく、利用中のサービスからそのままの画面遷移で自分が普段使っている銀行口座(2024年12月末時点で405金融機関からの支払に対応)から支払を完了させることが出来るようにはなっています。ただ、残りの35を埋めるのが大変で、決済方法の切り替えと体験のアップデートに取り組んでいかねばなりません。
2025年にやること
-まだまだ途上ということだけど今年は何に重点的に取り組むの?
まずは1月の本格的なサービス開始が何よりも重要で、サービス開始に伴ってもっと色々と見えてくる部分があると思います。また、決済方法の切り替えの第一弾を4月に予定しており、当面の間、開発チームは運用と新規開発でものすごく忙しい日々が続くことになります。
-BANKEYって元々マニアックな規制の隙間を埋めるみたいな会社だと思ってたけど随分そのあたりのトーンって下がったよね?
そうですか?やってることは実際のところ1年前と変わっていないのですが、具体的に動くものが出来始めて、思ったよりも出来が良くて少し伝え方が変わってきているのかもしれません。規制の面では日本はとにかくグレーゾーンが多いので攻めの面でも守りの面でもしっかりと動向を見ながら上手く波に乗れればと思っています。一方で、BANKEYが提供するサービスは「機能」なので、決して企画の会社ではなく、開発の会社です。今構想している機能が想定しているタイミングでリリースされれば間違いなくクライアントの課題を解決できる、初期的な仮説検証は完了しているという状況で、簡単な開発ではないですが、開発チーム一丸となって取り組んでいます。
-ほう、開発の会社と言い切っちゃうのね?
はい、マクロのトレンドとしては今年は昨年以上に生成AIが盛り上がると思っています。もちろん僕たちも業務の中でAIは活用しますし、これまで以上に活用の範囲を拡げていきます。それでも僕たちが提供するソリューションはAIその前にであり、AIがどれだけ進化したとしても必須となる機能です。それを支えるのは開発力であり、開発組織のチーム力だと確信しています。もちろん独りよがりなプロダクトアウト型の発想では上手く行かないと思いますが、市場も実証されつつある中で勝負の決め手はやはり開発、ものづくりです。
-で、具体的にどのように取り組むの?
今年はとにかく「凡事徹底」を言い続けるし、実践します。去年ある程度事業の方向性や足場は固まったと思っています。なので、今年は当たり前のことを当たり前にやる、徹底してやる、やり切る。僕の性格的にすぐに飛び道具出してみたりぶっ飛んだことを言いがちなのですが、今年は奇をてらわないことを宣言します。ただ、凡事徹底って、本当に徹底したかどうかを測定できないと思っていて、凡事徹底したのであればこのくらいのスピードが出るよね?という速さ基準で計るしかないと思っています。イメージとしては体感3倍を最低ラインにBANKEYのメンバー全員で取り組みます。
メンバー絶賛募集中!
-とはいえ、今の体制だと限界があるのでは?
その通りで、足場は固まってきましたがこれからスピードを上げていくにはもっともっと仲間づくり、巻き込まれ人口の拡大が必要です。開発チームはもちろんのこと、人数は限られますがBizDevやオペレーション構築といった領域を幅広くカバーできる人も募集しています。まだまだ創業・立ち上げ期なので初期メンバーを名乗れる!という特典がもれなくついてきます。
-もう少し詳しい情報はないの?
基本的にはチームとしての生産性が最も高くなる方法で働くという原理原則の下で出社、リモートはフレキシブルです。ただ、チームとしての生産性という点には意を配して欲しいと思っています。会社の雰囲気やもう少し踏み込んだ2025年のBANKEYの企みなどは是非カジュアルにお話できればと。オンラインでもOKですし、神保町のオフィスにお越し頂けるようであれば美味しいコーヒー(オフィス近隣には美味しいコーヒー屋とカレー屋と餃子屋などがあります)をご用意してお待ちしています。
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-何か文字ばかりになってしまったけど2025年も頑張ってね!
ありがとうございます。銀行口座決済の当たり前を変えるべく凡事徹底取り組んでいきます。ではまた。
-あ、勝手に締めた!