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新卒1年目の地獄―飲み会での上司からの無視が私を鬱に追い込んだ話
はじめに:私の経歴とこのエピソードを書く理由
私は新卒で三菱UFJ銀行に入社し、約6年働いた後、ITベンチャーに転職したエンジニアです。
このエピソードは、三菱UFJ銀行に入社してから1年目に、直属の上司から無視され続けた結果、私が鬱状態に陥った経験についてお話します。
働く環境や人間関係が、どれほど個人の精神状態に影響を及ぼすかを知ってもらい、同じような状況で苦しむ方の力になればと思い、この記事を書くことにしました。
1年目の現実:パワハラ上司との日々
三菱UFJ銀行に入社して最初に配属された部署で、私はある上司のもとで働くことになりました。
この上司は、銀行内でも有名なパワハラ上司でした。小さなミスにも厳しく、無視をすることや、長時間にわたって会議室で叱責することが日常茶飯事でした。
例えば、書類のフォーマットにわずかなミスがあるだけで、「なんでそんなに仕事ができないの?」と執拗に問い詰められ、精神的に追い詰められることが何度もありました。
そのような環境で私は毎日、不安と緊張に苛まれていました。
飲み会幹事事件の発端
ある日、チームでの初めての飲み会が企画され、私が幹事を任されました。
事前にお店の予約や参加者の確認はスムーズに進めることができましたが、「何時に会社を出発するか」を全体に共有するのを失念してしまいました。
予約時間は全員に伝えていたため、「みんな時間に合わせてお店に行くだろう」と思い込んでいたのです。
しかし、上司にとっては出発時間を共有することが当然のことでした。
この小さなミスが大きな問題に発展するとは、そのときの私には想像もつきませんでした。
飲み会での地獄の2時間
飲み会当日、上司は開始時間になっても現れず、私は慌てて連絡を試みましたが、電話には出てくれませんでした。
先輩が代わりに連絡を取ったところ、「出発時間の共有がなかった」という理由で怒り、やっとのことでお店に到着。
しかし、上司は私の謝罪に一切応じず、飲み会中も無視を続けました。
その場の空気は最悪で、私はその場にいるだけで精神的に追い詰められました。
涙と裏切り:信頼していた先輩の行動
飲み会が終わったあと、先輩が気を遣って飲み直しに誘ってくれました。
その場で私は感情が爆発し、涙を流してしまいました。
中学生以来の涙でした。
しかし、翌日、その先輩が「昨日泣いてた」と周囲に言いふらしていたことを知り、私はさらに深く傷つきました。
信頼していた先輩に裏切られたショックと、自分の弱さが職場で知られる恥ずかしさから、体調を崩し、会社を休むことになりました。
鬱状態の日々
その後、私はほとんど鬱状態に陥りました。
週末は家から一歩も出られず、朝の出勤前には嘔吐することも日常茶飯事でした。
職場では誰も信頼できなくなり、孤立感を深めていきました。
精神的な疲労はピークに達し、このままでは続けられないと感じる日々が続きました。
転機:異動を希望し、地獄からの脱出
そんな中、公募推薦制度を利用して別の部署への異動を希望しました。
異動の際には上司の評価が必要でしたが、なんとか推薦を得て異動が叶いました。
新しい部署では、パワハラや無視といった問題はなく、平穏な職場環境を手に入れることができました。
この異動が、私の地獄のような日々に終止符を打つきっかけとなりました。
振り返り:新卒1年目の苦しみが私に与えたもの
この経験から、働く環境や上司の影響がどれほど個人に影響を与えるかを深く学びました。
また、他人に頼ることの重要性と、その反面で自分自身を守る術を身につけることの大切さも痛感しました。
現在、私がエンジニアとして働く中で、職場環境や人間関係の重要性を強く意識するようになったのは、この苦い経験があったからです。
おわりに:過去の自分へ贈る言葉
もし当時の自分に声をかけられるなら、「自分を責めすぎず、もっと早く助けを求めていいんだよ」と伝えたいです。
この経験を共有することで、同じように悩んでいる誰かが少しでも楽になるきっかけになれば幸いです。