SCU(脳卒中集中治療室)の現場
【SCUでの現場経験談】
その① : 高齢者だけじゃない!
同年代の患者様も搬送🚑される
➡️脳卒中になるのは、高齢者ばかりではない。くも膜下出血(SHA)は若年者でもなるし、脳動静脈奇形(AVM)はむしろ若い人(20~40台)で発症する。10代の子たちも沢山いた。
SHA発症した人の1/3は、直ぐに命を落とす。残りの1/3は命は、助かっても重度の後遺症などが残る。最後の1/3は、軽度の後遺症か日常生活に支障ない状態に戻る。
発症した6割以上がその後の生活の変化を余儀なくされる。若い人であれば尚更、治療が終わった後の長い生活が待っている。
私の担当した方は30代だった。新婚でお子さんも産まれたばかり。
病状は詳しくは伝えられないけど、頭の障害の場所による性格の変化などもあり、ご家族の心労も計り知れないものだった!
その時出来ることは、十分な家族へのサポート。
『今の状態や言動は病気の為です』
『毎日、面会に来られて体調おかわりないですか?』
『今日は⚪⚪さん⚪⚪出来ましたよ』など
日々のちょっとした回復への変化をお話したり、つらい対応は病気から起こっているもので、本人の本音や本性ではないと言うことの説明や、なれない子育てに加えて夫のお見舞いやサポートをしている大変さの理解など出来ることは限られるけど、そんな関わりがとても大切だったと改めて思う。
その② : 緊急開頭
➡️脳出血の方がSCUに入院していた。
私は夜勤で仮眠から戻ってすぐのこと。
ちょっとした変化だった。
ベッドサイドのモニター📺で血圧がいつもより高い!仮眠中の記録を見てもやっぱり高い!
他のモニタリングをしつつ、直ぐにDr call❕瞳孔不同もある。脈も落ちてる。
『クッシング現象』と言われる脳の強い腫れや出血によって脳🧠が悲鳴をあげている兆候だったのです。
到着した医師に状況報告。
オペ室までの移動や準備には時間がかかるとの判断で、SCU内での緊急開頭処置をすることに!
私は、オペ室経験はない。でも幸いカテ治療やオペの見学をしていたので精一杯出来ることをした。
原因は出血による脳の圧迫だった!
医師の適切な処置対応で一命はとりとめた。
終わって振り返ってみて
モニタリングでのちょっとした変化への気付きの重要性を改めて感じた。
SCUにいると、毎日色んな経験を積めた。
看護師としての技術だけでなく、
状況に合わせた会話の仕方などのコミュニケーション。他職種との連携。などなど。
いまでも、役に立つスキル^^
全てが今につながっている!