デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム

『ボヘミアン・ラ@ウソディ』があたったことで、アーティストの伝記映画ブームになっているが、本作は本人の語りと音楽をふんだんに織り込んだドキュメンタリーである。これを観ると、本作に関しては、フィクション的な手法は必要なかったと思わされる。本物で十分、というより、代替がきかない唯一無二の存在。代替がきかないといえばその容貌もそうだろう。両性具有的で、オッドアイ。映画ではライブで夢中になる女性達の表情を捉えているが、むべなるかな。
そして音楽だ。それぞれに時代のボウイの曲がほぼ途切れることなく、流れ続ける。時代に合わせて思想も、音楽も変わっていく様がよく分かるようになっている。

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