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低FODMAPと自分に合った食事の摂り方


私は子供の頃からずっと胃腸の不調に悩まされてきました。でもお腹を壊すわけではなかったので、家族の誰もそのことを深刻に考えていなかっただと思います。その後小学校2−3年の頃に入院したのです。お腹が痛くて痛くて死にそうになり、熱を測ったら40度あったことを覚えています。すぐに入院しました。

原因は過度の便秘。まったく腸が動いていない状態で、3日入院しました。初めての入院です。その当時小児病棟には長期の入院で苦しんでいる子供が多く、出会った子達に「なんで入院してるの?」って聞かれるたびに「便秘」って言えない自分がいました。なんだか申し訳ない気持ちになったことを覚えています。

でもね、入院するほどの便秘ってよく考えたら普通じゃないのに、周りも自分も病気として過小評価していたんだと思います。

過敏性腸症候群の発端はそこにあったというのに。

母親を小学校5年で亡くしたこともあり、多感な時期な中学、高校とお腹の張りや痛みやガスについて気軽に相談できる相手がいませんでした。あんまり痛いので近くの病院に行きましたが、男の先生の前で自分の症状について淡々と話すなんてことはできませんでした。胃腸の具合が悪い、ただそんな感じでしたから、大した効果のない薬をもらって終わりでした。

もっと早く、私の苦しみは過敏性腸症候群によるもので、食べ物が原因ですよって誰か教えてくれていたら…と思いますが、仕方ないですね、きっとタイミングはいまなんでしょう。

だって私はご飯よりパンが大好きで、幼稚園の時も週一回給食で出るサンドイッチが楽しみだったくらいパン命。あの当時で朝食はパンと紅茶だったんですから、モダン好みな母親だったんでしょう。高校の時は朝近くのパン屋さんでサンドイッチを買って行ってたし、帰りには高校の近くのパン屋さんでクリームパンやらアンパンやら買って帰る日々。グルテンに浸されていました。

長い長いトンネルを抜けて、テニスのジョコビッチ選手によるグルテンフリー本を読んでから、もしかしてと思いグルテンフリーとなり、ほぼほぼ快適な日々を送ってはいたのですが、

「小腸を強くすれば病気にならない」(江田証著)を読んで、目からウロコの体験をした私。グルテンフリーを実践してきたことが間違えではなかったことの確認ができました。



その後、グルテンフリーを続けながらより健康な自分を求めて、最近特に書店でも目につく発酵食を摂ることに意識を向けて、豆乳ヨーグルトや発酵あずき、米麹から作る甘酒などもせっせと食べていました。

でもあれ?なんだか腸の調子が良くないかもしれない、と急に思えてきたんです。健康食を食べているのにおかしいな。

そこで出会ったのが

「なんだかよくわからない「お腹の不調」はこの食事で治せる!世界が認めた低FODMAP食事法」(江田証著)



この本を読みすすめることで、実は私は発酵食品がダメなのかもしれないということに気が付きました。そういえば、納豆を食べるとなんだか胃が重いな、とかヨーグルトを食べるとお腹が張るな、といった小さなことが思い出されました。

こうしてFODMAP値の高い食品を避けて食事をすることがこれほど快適で健康につながると理解するまでの長いトンネル。

過敏性腸症候群は長年ただの胃炎とか腸炎とかで見過ごされてきた疾患です。薬を飲んでも治らないし、明確な治療方法もなかったのですが、それもそのはず。毎日食べている食物で日々痛めつけてきたわけです。

あと2〜3年経ったらもっと新しい発見があって違う方法を取っているかもしれませんが、今の段階では低FODMAP食が私の体を組成する細菌たちにとっては具合がいいのかもしれません。

口から摂取するものの大切さを感じている日々です。

最後までお読みいただいてありがとうございました。


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