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Tableauでゲームボーイ風のVizを作る

作ったダッシュボード

はじめに:

こんにちは!
株式会社キーウォーカーのデータサイエンティストをしている板東と申します!

先日のRTA in Japan 2024 Summerにおいて、「ずのう」さんによるポケモン赤・緑のソフト同時操作図鑑完成RTAが披露されました!
その鮮やかな両手捌きにカイリキーの面影を見た方も多かったと思います!

その際、データを下記ページにて記載しておりましたので、
Tableauで可視化してみました!
※データは走る度にリセットされているので、今回の可視化元のデータは見られなくなっています。

今回のテーマは「TableauでGB風のダッシュボードを作る」ということで
本記事の冒頭に入れたダッシュボードイメージをゴールとし、
各パーツごとに簡単に解説いたします。

ダッシュボードを作る

※Tableau Desktop 2022.4.1で作成しています。

フォントについて

フォントは下記より拝借しました。この場を借りて御礼申し上げます。

データ構造について

今回のデータはカラムが3列だけのシンプルなものを使用しています。

使用データの一部

グラフを作る

今回のグラフは横軸を経過時間とし、縦軸を累計の捕獲数としました。
積み上げの折れ線グラフをベースとしています。

シェルフの構成

グラフをドット風にするためにカクカクさせたいので、
パスから該当するタイプを選択し、グラフを作成します。

「パス」をクリックし「線のタイプ」で2番目のものを選ぶ

ワークシートの背景色は、「書式設定」にて塗りつぶしバケツのボタンの中から「規定」を指定できます。
GB画面の液晶っぽさを出すためにRGB(0,170,0)にしました。

ここの色はお好みで

十字キーを作る

十字キーを作るには、Tableauの「多角形」グラフを応用します。
Excelファイルを用意したので、これに接続してください。

中には下記のようなシートが含まれています。
これが十字キーの設計図になっています。

「十字キー」シート

つないだデータから、[x],[y]をそれぞれ列と行のシェルフに配置し、
[id]をパスに入れると、おそらくこのようなグラフが作れます。

グラフにデータを配置した状態

そして、「マーク」のグラフの種類を「多角形」にすると求めている形になります。

自動で塗りつぶししてくれるので便利

最後に色を調整し、グラフの軸やメモリ・罫線を非表示にしたら完成です。

A/Bボタンを作る

ボタンについては、シンプルに円グラフ・・・
ではなく、散布図で作成しています。

十字キーの時に使用したExcelに、ボタン用のデータも入っているのでまずは確認してみましょう。
「AB」シートが、ボタン用のデータとなります。

「AB」シート

このデータをつないで散布図を作成すると、
次のようなグラフが作れます。

既にこの時点でボタンっぽい

なお、今回は[R]カラムは使用していないので、入れなくても大丈夫です。
ボタンごとにサイズを変えたい場合に、このカラムの値を大きさ制御に使用します。

入れたら、形状でボタンの形に近い、塗りつぶしされているものを使用します。

今回は「●」が該当します

こちらも最後に色を調整し、
グラフの軸やメモリ・罫線を非表示にしたら完成です。

配置・完成

作ったワークシートをダッシュボードに配置します。
今回は横600×縦900で作成しました。
まずは「ダッシュボードの書式設定」から、「ダッシュボードの網掛け」の規定をGB本体の色に設定します。
RGB(230,230,230)で作っていますが、別の色にすればGBカラー風にもできますね。

GB風の本体カラー

各グラフや空白を配置する際、基本的には「バックグラウンド」を「なし」とすることで、ダッシュボードの背景色を使用することができます。

無色透明な背景を載せているイメージ

ゲーム画面風の部分のみ、ベゼル的なパーツを再現するために、
バックグラウンドに色を付け、内部パディングを厚めに作ります。

使用しているのはRGB(102,102,102)

空白などを活用し、全体を整えて完成したVizがこちらです。
※Tableau Public上では、カスタムフォントを反映できないので
 そのままではドット風は反映できていません。

画像埋め込みを使うことで、ドット風の軸も再現したバージョンがこちらです↓


おわりに:

今回はGB風のダッシュボードを作成する手順をまとめました。
多角形や散布図を応用することで、様々な可視化や装飾もできるので、
皆さんもぜひお試しください。

最後までお読みいただきありがとうございました!
良いTableauライフを!

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