北海道家庭学校の地図 家庭学校その6
家庭学校に関わる図等を複数目にしてきました。
本館廊下大壁画 1964
本館廊下に掲示されている村井武雄氏の指導で1964年に(昭和39)描かれた壁画です。60年前の家庭学校の様子がよくわかります。
鳥瞰図1957
鳥瞰図1967
給食棟は1979年(昭52) に建築された建物なので、この鳥瞰図には描かれていません。
鳥瞰図2004
2004年(平成16)に描かれた鳥瞰図です。最初に描かれたのがいつなのかは不明ですが、家庭学校紹介パンフレットに毎年使われていて、そのパンフレット配布の年が記されていたようです。
大看板
正門から家庭学校敷地を進み別れ道には、「大看板」と呼ばれる案内板が立っています。描かれている事柄から2004年(平成16)に描かれた鳥瞰図よりも後に作成されていると思われます。
校門から案内板まで約450メートル、案内板から本館まで約450メートル、校門から礼拝堂までは約1000メートルあります。
施設等配置図2024
本館
社会福祉法人北海道家庭学校は、439ヘクタール(130万坪東京ドームの93倍・札幌ドームの81倍)の敷地の中に本館・礼拝堂・寮舎・博物館・給食棟・牛舎・バター製造舎・味噌醸造場等が点在しています。その中心となるのが「本館」で、ここには子どもたちの学習の場である教室と施設職員・分校職員の机が並ぶ教務室等があります。この建物は田上義也 氏の設計で1959年(昭34)に完成しました。
田上義也
田上義也(1899 - 1991)は、北海道を拠点に活躍した建築家で、家庭学校本館、桂林寮(現博物館)の設計者です。
礼拝堂
北海道家庭学校は「森の学校」と呼ばれています。森の中には大きな礼拝堂があります。礼拝堂が建つ小高い丘を「望の岡」と言います。留岡幸助氏が「望を抱いて勉強し、よい人となるように」との願いを込めて名付けました。その丘には、家庭学校の山林から掘り出したり伐り出した軟石や木材を利用して建設した礼拝堂が建っています。礼拝堂が建設されたのは、北海道家庭学校開設5年目の大正8年(1919)のことです。
設計は、北見のピアソン記念館と同じくW.M.ヴォーリズではないかとも考えられていますが確かではありません。
この礼拝堂は2015年(平成27)に北海道指定有形文化財となりました。
家庭学校の位置
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