週刊少年ジャンプのこと③
全然更新してないのに、何故か週刊少年ジャンプのこと②にいいねがつく。数名の方ありがとうございます。
さて、今回は一週間色々思いを整理して、ようやく書く気になったのでこれについて語ろうか。
アクタージュ連載打ち切り問題!!
ジャンプファンなら知らない人はいないであろう、中堅漫画アクタージュ。誰もが予想しない『原作者マツキタツヤの逮捕』という形で打ち切りが決まってしまった。
ジャンプ連載中の逮捕による打ち切りは、世紀末リーダーたけし以来のこと。あの時は合意のある未成年淫行。今回はただ道端にいた中学生への強制猥褻。冷静に考えてヤバさは比べものにならない。身分を明かした上でのブログやらツイッターなら言えないけど、匿名のここなら言えるなと思うこととして、とんでもなくウマイこと歯車が噛み合ってしまったら、自分も未成年淫行をしてしまう可能性はあるのかもしれない。と思う。別にそういう気質があるわけじゃないけど、何か凄い、惑星直列みたいな巡り合わせが起きたらそんなことになってしまうかもしれない、みたいな。
でも、今回のマツキタツヤのやらかした中学生への強制猥褻に関しては、何がどうなっても自分がそれをやるとは思えない。どんなに嫌なことがあっても、ウマイこと状況が整ってしまったとしても、絶対やらないと思う。だから、やっぱりこの人は相当なことをしてしまったんだと思う。
しかし、作品としてのクオリティはすごかった。
ホントに凄かった。このニュースが出てから、ちょくちょく目にする機会が多くなったのが、『これからいいところだったのに』という意見。正確にいうと違う。たしかにここ最近の面白さは間違いないが、アクタージュの凄いところは『新連載の頃から安定してずっと面白い』というところなのだ。これはなかなか出来ない。○○編、と章を分けるようにして展開していく話だけど、どの章もちゃんとオハナシとしてきっちり作られている。いつでも安定して面白いから、ジャンプ本誌を読むときには最後の方まで取っておいて他をあらかた読み終えたらアクタージュで締める。みたいな読み方が好きだった。そして何より、ジャンプの歴史の中でも本当に異質なタイプの漫画であったと思う。高校生が、女優として場数を踏んで成長していく物語。今までこんな作品はなかった。原作が捕まったなら、作画がストーリー考えれば、みたいなことが一切通用しないタイプの尖り方をした作品だったのだ。これは恐らく、絶対に代えが効かない。
本当に、なんてことをしてくれたんだマツキタツヤ。あんたの地位を目指して、夢破れた人間が一体何人いると思っているんだ。こんな面白いもの世に放出して、そのままフェードアウトって最悪だぞ。まだ諦めきれない、というのが僕の本心。
あと最後に。
こういう不祥事があったときに『作品を出来れば存続させてほしい』みたいな意見を言うと、横からわけわからん奴が『被害者の気持ちを考えてください。作者が逮捕されたのに続きが見たいとは、自分勝手も甚だしい。』みたいなお叱りのコメントしてくるのをジャンプ公式ツイートのコメント内でたくさん目にしてきた。
別にこちとら犯罪者でもなければ加害者被害者の関係者でもない、ただの一読者だ。それがただ無責任に続きが読みたいと言って何が悪い。