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土壌分析の実践【磐梯町 永山】

永山です。久しぶりに投稿します。
8月から9月にかけては暑くてエアコンを付けたまま寝ていたのに、9月に入って最低気温がいきなり12℃・・・そして10月に入り、長袖で過ごす日も増え、磐梯町の秋はあっという間に過ぎて冬に向かう感じです。

稲刈りも中盤から終盤に向かっている感じですが、磐梯町の「さとやまの慧み」というブランド農産物を作っている農家さんは、稲刈りの後は田んぼの秋藁処理(秋耕)に入ります。
農業素人だった私には全く分からないことだったのですが、稲刈り後に出る藁をしっかり分解しないと土中に硫化水素などのガスを発生させて、翌年植えた稲の根が傷み、活力低下に繋がり、収穫量の低下を招くとされています。

田んぼに残った藁を分解するためにはチッソ成分補充のための「発酵鶏糞」の散布や、藁分解促進のために土壌のpHを6.5程度に調整する必要があり、そのために「石灰」を一定量散布する必要があります。藁と一緒に耕うんすることで、しっかり分解されて翌年丈夫な白い根を張り、美味しいお米がたくさん採れると言われています!!

今回行った土壌分析は、特にpH調整のための「石灰」量を算出するために行ったものですが、現状のpH値の他にもアンモニア・硝酸態窒素・リン酸・カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・マンガン・塩分の9つの成分も分析いたしました。こちらの分析は来春の肥料散布に繋がるものです。

7月に長野県の株式会社ジャパンバイオファーム様で土壌分析の方法・手順を勉強してきましたが、今回初めての実践となりました。しかもいきなり14検体と数も多く、当たり前ですが分析する項目によって使う薬品も分量も全て違うため、緊張感の続く作業となりました。何回か手順ミスもあり、賞味3日掛かりましたが、第一回目を何とか終えることができました。今回の分析結果は念のためジャパンバイオ様にも送って大きな違いが無いか?は確認させていただきます。

今後こういった分析とそれに基づいた肥料の設計を磐梯町で完結することで、スピード感と手軽に依頼できる状況を作っていき、磐梯町の農産物が
高品質・多収穫になるように貢献していきたいと思うアラフィフです。

Challenges from age 49

専用の場所があれば、もう少しスピーディーにできたかもしれません
まだ慣れていないため、4検体ずつ進めていきました
検定器にかけて出てきた数値をエクセルシートに入力します

分析する前段階として実際の圃場の土を採取したり、土を乾かしてふるいに掛けたり、試験管に土を入れたり、分析後の洗浄・・・色々細かい作業を手伝ってくれた他の協力隊の仲間にも感謝です。
次は園芸作物の土壌分析が待っています。引き続き頑張ります!!

環境保全型農業にこだわったSDGsなブランド「磐梯さとやまの慧(めぐ)み」 (youtube.com)

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