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6/1 テクニカル分析 ドルストレート

EUR/USD

月足
1.11はダブルトップのネックラインで、そこから下にブレイクし、戻している状況です。また、1.11を割った時に月足のトレンドラインも下抜けたのですが、昨年10月からトレンドが転換して月足のトレンドラインは回復したものの1.11に抑えられています。MACDはゴールデンクロスをしているもののBBはスクイーズに向かっており、上昇するにはエネルギーを貯めている期間になっています。

EUR/USD 月足


週足
月足で引けるフィボナッチ(2021年5月25日高値〜2022年9月28日安値)の半値戻しをブレイクしましたが、ここ1ヶ月はドル高が続いたため戻されています。MACDはゴールデンクロスをしてしばらくは上向きが続いていましたが、ゴールデンウィーク中に発表された経済指標によってデッドクロスし、そこから調整の売りが続いています。1.11が意識されているのとその上にある200SMAや月足トレンドラインも意識されています。RSIは低下していますが、ローソク足は安値を切り上げていますのでダイバージェンスになっています。週足の上昇チャネルも下抜けていますので、買いたいけど買えないチャートになってきました。

EUR/USD 週足


日足
日足も上昇のフィボナッチ(2022年9月28日安値〜2023年5月3日高値)が引けており、23.6%を下にブレイクし38.2%まで戻そうとしています。MACDはデッドクロスしてから下向きが継続し、BBも下落方向へエクスパンションしているので、安易には買えないチャートです。ただ、月末フローで下げたローソク足が月足トレンドラインにサポートされて反発しているため、ここから再び上昇するのか注目です。下げたとしても、フィボナッチの38.2%や200SMAが来ているので下値は限定的です。

EUR/USD 日足

GBP/USD

月足
昨年はトラス首相の減税案でトリプル安になり月足のトレンドラインを下にブレイクしましたが、辞任によって急激な勢いで戻しました。そこからは上昇が続いていましたが、今月は20SMAに頭を抑えられて陰線になっています。MACDはゴールデンクロスしていますし、もう一本の月足トレンドラインをブレイクしているので、雲の下限でもある1.29水準まであがってもおかしくありません。ポジション量的には均衡しているのでどちらかに動けば、トレンドになる可能性が高いです。

GBP/USD 月足


週足
フィボナッチ(2021年5月31日高値〜2022年9月26日安値)の半値戻しをブレイクして、週足のトレンドラインに抑えられている形です。ただ、半値水準には月足のトレンドラインだったり20SMAが下から来ていて、テクニカルが重なっています。下値は限定的と捉えられますが、MACDがデッドクロスに向かっているので注意が必要です。テクニカルだけであれば買っても良さそうなチャートですが、ファンダ面を考えると雇用統計までは買えません。博打トレードはやらないと決めているので、ファンダが付いてくれば買ってみようかなと思っています。

GBP/USD 週足


日足
5月頭にピークを打ってから日足のトレンドラインは割っているものの、雲にサポートされ高値停滞しています。BBも小さい動きでエクスパンションとスクイーズを繰り返ししているので、方向感は出ていません。日足の20SMAは過去に何回も効いているラインなので、頭を抑えられて下落して行くのには注意が必要です。MACDがゴールデンクロスに向かっているのは、ロングしたい人からすればポジティブに推移しています。

GBP/USD 日足

AUD/USD

月足
年初は1番買われている通貨でしたが、翌月には包足になってからずっと売られています。先月は一時、高値を更新して上昇する場面もありましたが、最終的には雲にレジスタンスされて上髭を出して陰線で確定しています。雲の下限でもある0.68は下位足におりるとレンジの上限でもあるので、もし0.68を抜くと、ユーロドルの1.11やDXYの101ポイントも一気にブレイクする可能性があります。コロナショックの安値から引けるフィボナッチの61.8%戻しで反発されるのか注目ですが、ポジション量的にはもう少し下落してもおかしくありません。

AUD/USD 月足


週足
フィボナッチ(2021年2月22日高値〜2022年10月10日安値)の23.6%は長らくレンジの下限として機能していたポイントです。しかし、先月のRBNZでNZDが大暴落し、連れ安でレンジをブレイクしました。そこからの流れは早くBBもエクスパンションしそうでしたが、エネルギーが足りず、昨年の安値まで到達するのは難しそうです。FRBが年内利下げの可能性を示せば、リスクオンのAUD買いになりそうですが、そうなると株が上がってインフレが再燃するので、しばらくはファンダ的にもテクニカルできにもスイングでは買えそうに無いチャートです。

AUD/USD 週足


日足
日足の下降チャネルを一旦ブレイクしましたが、レンジの上限で戻され、そこからは下落が続いています。また、下降チャネルも回復し、BBがエクスパンションしているので、買うとしたら0.66を回復してからになりそうです。もちろん、見解なので指値は置きませんが、200SMAが降りてきている事とチャネルのセンターラインを考慮すると、下落する可能性もあります。上昇のタイミングによっては雲のねじれ部分になるので、買いたい勢からするとポジティブです。

AUD/USD 日足

NZD/USD

月足
NZDもAUD同様コロナショックから引けるフィボナッチがありますが、去年のドル高トレンドで同じぐらい下げています。ただ、所々効いているフィボナッチなので残したままです。NZDも年初は買われている通貨でしたがフィボナッチの半値に戻されて翌月には包足になっています。そこからは20SMAにレジスタンスされて下落が続いており、とてもですが買い向かうには勇気のいるチャートです。78.6%まで下落するのか注目です。

NZD/USD 月足


週足
雲の中での推移が続いてますが、先週の陰線によってBBがエクスパンションしています。週足のフィボナッチ(2021年2月22日高値〜2022年10月10日安値)の23.6%でサポートされるのか注目ですが、MACDのゴールデンクロス否定を見るとAUD/USDと同様に買うのは難しいチャートです。

NZD/USD 週足


日足
日足で引ける下降チャネルの中で推移は継続し、最近の日足も高値を切り下げているので依然として弱い事が見受けられます。また、BBがエクスパンションしているので、買えないチャートです。かと言って売ろうと思っても流れが早く、戻り売りもできないので触れません。先週の下落で200SMAを下にブレイクし短期足がデッドクロスしているので、下落はまだまだ続きそうです。

NZD/USD 日足

USD/CAD

月足
ドルカナダは通常のドルストレートとは違い逆になっているので、そこだけ注意してください。三角持ち合いの中で推移し、安値は切り上げていますが高値も切り下げているので、下位足に降りても三角持ち合いができます。フィボナッチ(2021年6月1日安値〜2022年10月3日高値)の38.2%戻しが効いており、先月もこの付近でサポートされました。また、雲の先行スパン2にもサポートされているので下値は限定的です。ただ、ファンダは下なので、そこだけ注意が必要です。

USD/CAD 月足


週足
週足のトレンドラインと月足のトレンドラインで三角持ち合いを形成しています。三角持ち合いの中なので方向感は出ていません。週足のトレンドライン付近は雲があるのでテクニカルが重なっています。1.36の水平線は過去にも効いてる値位置なので、ここを大陽線でブレイクしてくると、ドル高方向へ走りそうです。

USD/CAD 週足


日足
安値は切り上げて、高値は切り下げているので、日足でも三角持ち合いになっています。ただ、日足のトレンドラインを上にブレイクしたからと言って、上昇方向へ走らないのはファンダの大局がドル安だからです。やるのであれば、ショートで今はショートして良いタイミングを待っていた方が無難です。基本的に上位足で髭がいっぱい出ている時は損切りさせられている人が多くいるので、トレードを控えた方が良いかもしれません。

USD/CAD 日足

まとめ

個人的にドルストレートはドル安方向へポジションを取りたいと思っています。先週までは金利が上昇し利上げの確率も上がっていたのでドル高の流れが続いていましたが、今回のドル高の流れは去年のように続かないと思っています。去年は利上げをひたすらするフェーズだったので、ものすごいトレンドになりましたが、現在では利下げフェーズへ近づいています。短期的にドル高方向へポジションを持ったとしても、スイングのように引っ張る事はやめて対応していきたいと思います。

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