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6/22 パウエル議長の議会証言

あいさつ

兼業トレーダーのBancilです。いつもご覧いただきありがとうございます。投資4年目/テクニカル4割/ファンダ6割/兼業トレーダー/ファンダを勉強中でnoteはアウトプットの場として活用中❕

ファンダメンタルズ

昨日の値動き


SP500↘️NASDAQ↘️US金利↗️USD↘️JPY⬇️
EUR⬆️GBP↘️AUD↘️NZD↗️CAD↗️OIL↗️

株式市場:金融引き締めサイクルが終了しつつあるとの見方から株式は上昇していましたが、昨日の議会証言でその見方が後退し続落しました。熱狂を続けてきたAI銘柄は軟調で、インテルなどの個別銘柄は約6%低下しました。SP500とNASDAQは調整のような動きになっています。

国債市場:金融政策に敏感な2年債利回り(金利)は上昇し、10年債利回りはまちまちで推移しています。短期が上昇し長期はまちまちのため、逆イールドの幅が約0.1ポイントも広がっています。

為替市場:ドル安、円安になったので、クロス円とドルストレートは全て上昇し、ドルより円の方が売られたので、ドル円も上昇(高値142.37)しました。豪ドルとポンドも下げてましたが、豪ドルは議事要旨で弱気になっている事が示唆されているのと、ポンドは公的債務残高が急増した事で売りに繋がりました。

原油市場:原油先物は上昇して完全に1バレル70ドルにのせました。



BOJ議事要旨

 植田総裁になってから初のの議事要旨になります。注目は現行のYCCや金融緩和についてですが、今回は大きく変更はありませんでした。日銀の金融政策が変わらなければ、円安は継続なので今後の政策についてどう影響があるのか見極めたいところです。

 内容として、[YCCの見直しを検討しても良い状況だが、市場の状況を踏まえるともう少し様子を見ることが適当]と書かれていますが、植田総裁は[粘り強く金融緩和を継続する]と言っているので、YCC撤廃はまだ先の模様です。

 足もとでは、イールドカーブの歪みは改善に向かっている為、見直す必要が無いと言うのが当局者の意見です。この意見に対して、我々個人トレーダーが歯向かうと痛い目を見るので、今のところは円のショートポジションが定石かと思います。ただし、ここ最近はあまりにも円安が進んでいる状況なので、口先介入や為替介入に警戒をしながらやっていく必要があると思ってます。



イギリス消費者物価指数

 前年同月比は総合とコア共に上昇しました。イギリスのインフレ率は中々下がらないのでかなり不穏な空気になっています。年末までに理想値の2%に近づくという予想は、ほぼほぼ無理な状況になってきました。結果は以下のとおりです。

CPI
総合 前回8.7% 予想8.4% 結果8.7%
コア 前回6.8% 予想6.8% 結果7.1%
PPI
前回11.4% 予想11.2% 結果11.3%

 結果を受けてマーケットの反応はポンド高になりましたが、債務残高急増などで最終的には売られています。

 イギリスのインフレ率は、強く一時は2桁台にまで上がりました。ここ最近はなんとか低下をしていましたが、昨日の発表ではアメリカのように上手くいっていない印象です。インフレ率が高いからと言ってもリスクが高いので、傍観しているだけになりそうです。ポンドを買う気にならないのはイギリスの金利があまりにも高すぎて、耐えられるのか不安だからです。



パウエル議会証言

 半年に一度行われる議会証言では、パウエル議長らしいやり方で、波風立てずに1日目を終わらせました。議会証言は下院と上院向けての2日間で行われ、注目されるのは初日(下院)です。事前に原稿が発表され、それを元に話し終えた後、質疑応答に移ります。マーケット参加者のほとんどが、この質疑応答に注目しています。

 事前に発表された原稿は、先週のFOMCから変わらず年内にあと数回の利上げなどが書いてあり、発表時にはドル高で反応しました。

 質疑応答に入ると、[利上げの初期段階ではスピードが重要だったが、現在はそれほど重要ではない。より緩やかなペースで金利を引き上げるのが合理的かもしれない]などを発言し、ドル安に転じました。また、6月の利上げ休止については整合的だと述べていました。

 昨日の発言だけだと目新しい材料が無いので判断が難しいです。金利予想も大幅に変わってませんし、マーケットの捉え方は、結局データ次第の感じです。より緩やかなペースで利上げをして行くと言ってましたが、果たしてどうなるのか分かりません。

Fed Watch 6/23
1日目の議会証言を終えて





要人発言

•FRBボスティック総裁(投票権なし)は[今年いっぱいは据え置きを支持する]と述べ、[これまでの利上げを見極める事が重要]との見方を示しました。また、追加利上げに対しても[経済の勢いが鈍化する]と、ハト派の意見を述べました。

•FRBグールズビー総裁(投票権あり)は[インフレの抑制に向けて金融引き締めが十分な水準に達しているのか見極める上で際どい判断だった]との認識を示しました。また、急ピッチな利上げに対しても[今の状況を精査することは全く適切だ]との考えを示しています。

※FRBメンバーの中でも意見が割れてきていますし、ボスティック総裁は元々タカ派で、その人の意見が変わってきたことに意味があると思っています。


まとめ


 議会証言も終わり、個人的には年内にあと1、2回の利上げしか無いと思っています。そこに期待をして、ドル高ポジションを持つのは得策では無いと思っており、必ず来るドル安にしっかり乗れるように準備していきたいところです。

 いつもはトレードプランを書きますが、あまりにも難しすぎる状況で、仕事の片手間にかけるものでは無いと判断しました。今日の午後はお休みなので、その時間でゆっくり精査します。

今日の注目指標


20:00→BOE政策金利発表
前回4.50% 予想4.75%
0.25%利上げ予想
前回は0.25%利上げ

21:30→新規失業保険申請件数
前回26.2万件 予想26.0万件

23:00→パウエル議会証言(上院)

それではまた明日(^∇^)

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