No.5 やらぬ善よりやる偽善

見返りを求めない行為(=ボランティア)と言われますが、「見返り」とはどの程度のものを言うのでしょうか。
※今回はボランティアを広義で捉えています。

ケース①:【ボランティア後にご飯をご馳走になった。】
偶々先方のご厚意でご馳走してくれはった場合は、見返りは求めていないのでボランティアと言えるでしょうか。では、元々炊き出しが目的だったらどうでしょうか。

先方がご厚意としてご馳走して出してくれてはる場合、先方からはボランティアと認識されるかもしれません。しかし、主観的には非ボランティアとなるでしょうか。

ケース②:【特別なノベルティが貰える。】
以前、24時間テレビのボランティアに参加したことがあります。私は知人から誘われ、人生経験として参加しただけでしたが、終了後には幾つかノベルティをいただきました。

記念品だけならまだいいのですが、QUOカード1000円分?も入っており、「中には、こういうのが目的の方もいはるのかな…」と思ってしまった記憶があります。

ケース③:【「ありがとう」と言われたい。】
例えば、乗り物で席を譲った時に「ありがとう」と一言言われるだけで、とても嬉しいですよね。反面、無言で座られると「なんなん?」って思っちゃったり…

これはボランティアと言えるのでしょうか。行為自体は純粋な親切心ですが、相手からレスがないと不満を抱く訳です。つまり、相手からの感謝を求めているとも捉えられますね。

~まとめ~
ボランティアの定義について、わたしは明確な答えを持ち合わせていません。一方、タイトルにもあるように「やらぬ善よりやる偽善」だとは思っています。

「言うは易し、行うは難し」とはよく言ったもので、理想を語ることは誰にでもできます。結局何もしないよりは、動機はともあれ、善を積んだ方がよいとわたしは思います。

「ボランティア」という言葉について、読者の皆様はどう思わはりますでしょうか。是非、ご意見・ご感想をお聞かせいただけますと幸いです。