No.4変わらないために変わり続ける
時間は常に一定の早さで流れ続けるというのが通説的な考え方です。そして、「流行」とはよく言ったもので、まさに普遍的に流れ行くものです。
自分が元気であろうと、落ち込んでいようと、時間は無情にも流れ続けます。仮に自分だけの時が止まっていたとすると、相対的には後ろに下がっていることになります。(車窓からの景色など)
しかし、何かしらの動きをすることで周りからの反応が返ってくるため、必然的に自分の動きは加速させられます。時間が一定の速度で流れる以上、私たちは最低限、時間(=周囲)と同程度のアクションをしなければ置いていかれてしまうのです。
さて、ここで言う時間とは、どれくらいの速度で動いているものなのでしょうか。
これは誰にも分りません。
しかし、自分の周りの流行の変化=時間の流れと考えてしまうのは危険です。視野が自分の狭い世界にだけ囚われてしまっていたら、いつか自分は「時代遅れ」の存在になってしまいます。例えば、田舎の流行が数年遅れているなんてことは、田舎出身の方なら容易に想像が付くことでしょう。
では時代遅れの存在はダメなのか、と言われるとそうとも言えません。しかし、時代に遅れているということで実質的な損をする可能性が大きいのは間違いないでしょう。例えば、現代では交通機関でICカードを利用するのが一般的になっていますが、紙の切符を買った場合、同じ距離でも数円損することになります。
それでも変化を好まない人もいるでしょう。
その時は、変わらないために変わり続ける努力をしてみてはいかがでしょうか。最低限の時代の流れは把握しながら、自分の時代を貫き続ける努力をするという意味です。
「今の自分」を守るために行動しないことは、実質的な退化です。真に今の自分を守り続けたいのなら、変わらないための行動は忘れてはいけません。