WWE2024試合10選
毎年恒例の好きな試合を紹介する自己満足です。
来年からNXT(最速で)やLEVELUP等がどのようにして視聴すればまだ分からないのでもしかしたら最後になるかもしれません。
以下時系列準で紹介します。
1:Axiom & Frazer vs Blade & Enofé (NXT 2.6)
今年はAxiomとFrazerのタッグ「Fraxiom」がWWEの試合の質を常に引き上げてきました。2月のBlade & Enofé戦はその始まりというところです。Blade & Enoféの持ち味の身体能力と存分に引き出し120%の戦いをさせながら、テクニックで試合をしっかりコントロールするのは見事としか言いようがありません。今年のFraxiomの試合は全部追いかける価値があります。ちなみにこの試合がBlade & EnoféのWWEにおけるベストバウトでもあります。自分はこの2人身体能力全振り感も好きなので成熟してタッグ王座をいつの日かと思っています。
2:Cody Rhodes vs Carmelo Hayes (SD 4.26)
今やWWEの顔となった統一ユニバーサル王者のCodyとドラフトでSmack Downに1位指名されたCarmelo Hayesとの初顔合わせ。格的にCodyが圧倒的に上なのでCarmeloは格下として試合が進みますがその中で「ドラフト1位指名」が意味を成してきます。徐々に見えてくる才能に加え負けん気の強さ、生意気さがただのアンダードッグの試合ではないというのを証明してくれます。ちょっとしたアクシデントも動じずリカバリーできるCarmeloは現時点でもスターとしての完成度が凄い。絶対将来WWEの顔の一人になってほしいですね。
3:Charlie Dempsey vs Tony D'Angelo (NXT 5.14)
今年飛躍した人の一人がTony D'Angeloです。もともとマフィアのドンとしてユニバース人気も実力もありましたが乗り切れない所が続いていました。しかし根性!みたいなファイトスタイルになってから一変し今では北米王座です。リングギアも名探偵コナン14番目の標的でジョギングしていた目暮警部みたいなジャージからマフィアのドンらしいサスペンダースタイルとキャラクターに合うものになってオーラが増しました。そんなTonyと抜群のレスリングスキルを誇るDempseyとのヘリテージカップ戦。ヘリテージカップは3分×6ラウンドで戦い先に2本(普通のルールと同じくピンフォール、タップ等)取った方が勝ちのルール(細かいところや戦略とか語りだすと長いので割愛)Dempseyとレスリング勝負に持ち込んでいい出だしをするTonyですが徐々にテクニックの差を見せつけられ苦しんでいく…そこを断ち切るのがベタですが気合というのが好きです。Dempseyの次々と繰り出される腕破壊を凌いで咆哮を上げるTonyに一皮むけた瞬間を感じました。
4:Kelani Jordan vs Tatum Paxley (NXT 8.6)
今自分の一押しの女子スターがTatum Paxleyです。元々高い身体能力を怪奇系の動きに落とし込んだというのが非常に面白い。なにより必殺技の「サイコショック」がめっちゃいいですね。そんなPaxleyと女子北米王者のJordanの試合です。Jordanは若くして初代北米王座に輝いた新鋭でこちらも高い身体能力を誇りますがPaxleyとの違いは戦いが力強くまっすぐなところです。そんなJordanとトリッキーなPaxleyなので互いの良さがよりよく見えていい試合になります。この試合本当に王者であるJordanの力強い動きが際立っていました。(最近の女子は当たり前のように450するのはすごいですよね…)
5:Dani Palmer vs Lainey Reed (LVLUP 9.6)
私的新人王Lainey Reed。堅実な1点攻めによる試合運びと所々で見せるすかした態度がいいですね。相手のDani PalmerはケガさえなければすでにNXT本編でももう少し絡めてそうな全身がバネみたいなスター。この試合はそんな二人が各々のスキルを活かして色々やってみようというのが見えて「そんなんもあるんか…」となる新鮮な試合。跳躍自慢は足から潰すという非常に理にかなったReedの攻めがとても良いです。
6:Wyatt Sicks vs American Made (RAW 9.9)
Wyatt Sicks お披露目試合。この試合から私が感じたのは2014 Wyatt Family vs The SHIELDの名勝負から感じられたエネルギーでした。出し尽くしてやろう、ユニバースに見せつけてやろう…そしてWyattを思い出させてやろうという気概です。2014の時と違いストリートファイトルールですし8人のミックスタッグで、ごちゃっとする場面もありますが溢れるエネルギーの前には無問題ですね。そしてその相手を任せられるChad Gable率いるAmerican Madeの安定感が頼もしい。Wyatt Sicksに負けじのエネルギッシュな戦いと技術両面で対応できるユニットは彼らしかいません。凶器を効率よく使用しつつ所々で見せるアマレス出身のテクニックが光るのが非常に非常にたまりません。8人のミックスタッグマッチだとどこに目を向ければいいかも難しいこと多いですがこの試合は目の向けどころが分かりやすいのも素晴らしい所。Wyattは今も生き続けている事が分かる試合です。
7:Sheamus vs Pete Dunne (RAW 10.7)
恒例の私が大好きなSheamusがバチバチにやる枠。ずっとピックアップした試合の相手はMcIntyreでしたが今年はPete Dunneでルールも酒場の乱闘戦(いわゆる凶器ありのストリートファイト)。McIntyreと比べると完全に小柄なのでSheamusとバチバチやれんのか?というところですがGuntherとバチバチやっていたDunneには心配無用でした。最初はSheamusのサイズに圧倒されますが持ち前の打撃力と手数で互角に持ち込みます。手数が多いタイプが一発あるビッグマンに流れを止められるパターンありますが、一発あるタイプが手数に流れとめられるという少し珍しい流れ。それでもぶちかましてくるSheamusの圧力。そっからのDunneの指折りと凶器による畳みかけ。息をつかせない終盤の盛り上がりが最高でした
8:Lexis King vs Oro Mensah (NXT 10.15)
まずこの試合は「紳士の決闘戦」というルールなのですが…初めて見るルールなので軽く
①反則行為はすべて失格となる
②四つん這いの相手を攻撃してはいけない
③相手をロープ越しに場外に投げたり外の床に投げてはいけない
④ロープブレイクのカウント3秒(通常5秒)
⑤絶対に床に空襲してはいけない
こういうルールにおいて活きてきたのがLexis Kingであります。他団体から移籍してきた組の中ではキャラは立っているけど試合がまだまだ粗削りというところでなかなかトップ戦線に絡めてはいません。しかしKingから持ち込んだこのルールでは荒いながらもKingはいつもよりやりやすい感じに見えました。相手のOroがUK畑出身の百戦錬磨だったのもあり全体として激しい肉弾戦の中にKingのキャラを際立たせるような試合になっていたと思います。
今後そういう流れがあるかはわかりませんが試合形式にレスラーのキャラを落とし込むのでは無くてレスラーのキャラに合わせた試合形式がどんどん出てきたりする可能性もあるのでしょうか。
9:Ethan Page vs Wes Lee vs Je'Von Evans (NXT 10.15)
今年最高の3wayです。姑息かつ狡猾なPage、老練で獰猛なLee、エネルギッシュなEvansが揃いオーラ、スピード、パワー、テクニック、彩り、お笑い、間…すべてを兼ね備えた試合。ちなみにEthan Pageは今年の私的アメプロ大賞です。今のNXTの隆盛は彼なしにありえない。
10:Axiom & Frazar vs Alexander & Evans (NXT 10.29)
説明不要。今期のベストタッグのFraxiomと百戦錬磨のハイフライヤーAlexanderと急上昇中化け物フライヤーの4人がそろって面白くないはずがない。紹介する試合のスターが被るのは避けたいのですがちょっとこの試合を紹介しないのは嘘になるかなと思っていれました。
Fraxiomはタッグ解消あるぞあるぞと見せかけて結局ここまで来てますが、そろそろAxiomとFrazerのシングルもみたいですよね…