BANBANBANのアニソン⭐︎だいすきっ!レポート
この記事は
去る12月19日
渋谷 ヨシモトムゲンダイドーム1にて開催されました、
アニソンDJ芸人BANBANBAN主宰による
「BANBANBANのアニソン⭐︎だいすきっ!」
のレポートとなります。
お越しいただけなかった皆様のために
お越しくださった皆様の記録のために
企画・内容を振り返るセルフレポートとなります。
内容を読んで面白かった、
行けばよかった、
楽しかった、
などと思っていただけましたら少しでもご支援いただけますと幸いです。
それではどーぞ!
オープニング
コロナ禍で客席を間引いてるとは言え、超満員のムゲンダイドーム1。
イベント主宰 BANBANBANがまずは登場。
コンビで吉本の劇場に立つのはなんと実に2年ぶり!
「同じ日同じ時刻に開催されているM1グランプリのおかげで今吉本で一番社員から注目されてないイベントだ」
などや
「亜咲花さん、アイデンティティ、R藤本を見に来たと言う人に比べ、BANBANBANを見に来たと言う人が少なすぎる!」
などと自虐ネタで会場を沸かした。
・亜咲花登場
いよいよ本日のメインゲスト 亜咲花の登場。
イスに座りBANBANBAN2人とじっくりとまずはトーク。
シンガーを目指したきっかけから始まり、
トークはお笑いの方向へ。
実は根っからのお笑い好きだという亜咲花。
過去には大宮ラクーン吉本劇場にまで足を運ぶこともあったと話し、驚かせる一面も。
そしてここで、BANBANBAN鮫島による
「ここがすごいよ亜咲花さんベスト3」を発表。
・低音がヤバい!
・自己紹介が秀逸すぎる!
・芸人顔負けの思い切りの良さ!
を独自の論で発表し、会場を盛り上げた。
亜咲花のだいすき⭐︎アニソンッ!
そしてここで、今回のイベントの要となるコーナーへ。
出演全ゲスト芸人も登壇し、一層と華やかなになるステージ。
ゲスト 亜咲花が好きなアニソンを3つ挙げ、
それを全員で肯定しあうという、ただただハッピーなコーナー。
亜咲花が今回挙げたアニソンは以下の3曲。
・うまぴょい伝説/ウマ娘
今年 ネット流行語大賞を受賞などなど、なにかと世間一般でも話題となったこの曲をまずはチョイス。
圧倒的な情報量、歌唱の困難さ、楽曲性の高さ、そして亜咲花本人の同ゲームへの課金額!
野沢雅子芸人アイデンティティ田島の「のざぴょい伝説」の披露も追撃し、一曲目から先行逃げ切り大外一気で沸く会場。
そのまま2曲目の紹介へ。
・God knows... /涼宮ハルヒの憂鬱
亜咲花がアニメにのめり込むようになったという作品からの選出。亜咲花による同曲への豆知識、トリビアも披露され、感嘆の声が漏れる会場。あまりアニソンには詳しくないというアイデンティティ見浦も、この曲は知っているということで奇しくも同曲の知名度の高さも披露されることとなった。
そしていよいよ3曲目へ。
・ダイヤモンド クレバス/マクロスF
アニソンシンガーという職業の存在を亜咲花に強く意識させた楽曲が3曲目に選出。
その美しいメロディライン、ボーカルMaynの歌声は、まさにマクロスFの世界観そのもの銀河全体の愛だと熱く語る亜咲花。
BANBANBAN鮫島からはアニメ 20話でのそのまま映画のようなエンドロールになだれ込む演出が素晴らしかったとの話もあがり、場内は文字通り「アニソン⭐︎だいすきっ!」という空気に包まれた。
ここでコーナーは終了。
会場は換気・休憩タイムを挟み、
ネタのコーナーへ。
MCはBANBANBANからバードフミヤ そして亜咲花へとバトンタッチ。
同日同時刻開催されているM-1グランプリへのBANBANBANからのアンサーか、
ASA-1グランプリなるネタの大会がここでは開催された。
ASA-1グランプリ
タイトル通り、亜咲花にハマった出演者が優勝となる。ネタ時間は3分半。M-1と同様、ネタ出番順はあさくじと呼ばれるくじ引きにより決まる。
勝者勝ち残り方式で最後まで優勝暫定席を守ったものがチャンピオンとなる。
一気に緊張が走る場内。
そしてこのコーナーでは、亜咲花のトーク力、そしてお笑い分析力の高さが世間に露呈されることとなる。
くじ引きによりトップバッターはこの日一番芸歴の若い ふりいくっ!に決定。
男女コンビであり、しゃべくり一本の正統派「オタク」漫才。テニスの王子様を題材に ハツナに振り回される富田という図式の掛け合いで爆笑を誘う。
亜咲花からの評価は「このイベントだからこそ刺さるオタクワードのチョイスと掛け合いの間の良さが素晴らしい」とかなり高く、トップバッターという不利な状況下の中だが、
もしやこのまま王者となるのではという予感に包まれた。
2組目はこの日唯一ピンでのネタ披露となる ルフィ芸人 石川ことみ。
ワンピースの名言を随所に散りばめたネタで爆笑をとる。
亜咲花からの評価は「ワンピースをあまり良く知らない私でも、たくさん笑えた。ワンピースを知ってる人なら尚更だったんじゃないか。テンポもよくて素晴らしい」とのコメント。思わずMCバードフミヤの口から
「しっかり審査されてらっしゃる!」との叫びがこぼれる。
この日たしかに、亜咲花に上沼恵美子が降臨していた。
亜咲花の判定は、ふりいくっ!
爆笑も虚しく、残念ながら石川ことみはここで敗退。
3組目は、アイデンR。野沢雅子芸人 アイデンティティとベジータ芸人R藤本によるユニット。
今年のM-1では3回戦まで進出しており知名度、実績ともに本日の優勝候補がここで登場。
ネタはカーナビの声が悟空とベジータだったらどうなる?という漫才。
洗練されたネタでどのワードも会場にハマり、爆笑のままネタは終了。
亜咲花の評価ももちろん高く、暫定席のふりいくっ!の顔がくもる。
判定は、、、ふりいくっ!
そうなのだ。あくまでこれはASA-1グランプリ。
亜咲花にハマるかどうかが問われる大会なのである。
そして残すは最後の一組。
イベント主宰 BANBANBANの登場である。
吉本の劇場で2人が漫才を披露するのはなんと2年ぶりだという。
ネタはハンバーガーショップで働いてみたいというフリーザと、それに振り回される鮫島によるドタバタ漫才。
一年かけて、地方営業などでかけてきたネタである。
ツカミから確実に笑いをとり、ボケも取りこぼさない。良くも悪くもフリーザことBANBANBAN山本の調子次第なコンビではあるが、この日のフリーザはフルパワーだったようだ。そのままラストのしつこいまでの工藤静香のくだりに突入し、この日初のタイムオーバーでのネタ終了。
亜咲花の評は「もっと見たかった。このまま続けられていたら腹筋が崩壊していた」との高評価。
タイムオーバーがいったいどうなるか。
判定は、、、ふりいくっ!へ軍配があがった!
なみいる先輩芸人から暫定席の座を守り切ったふりいくっ!に場内から割れんばかりの喝采。
亜咲花からは、とにかくテニプリ、乙女ゲームを題材に爆笑をとったふりいくっ!への評価、賛辞が止まなかった。
また来年お会いしましょうというバードフミヤの挨拶とともにコーナーは終了。
しかしここで筆者は、
本来ならば主宰で、ネタをやらずともMCのままでいてもよい立場にあったBANBANBANを高く評価したい。そこに甘んじず、戦いの場へ身を投げ打った2人。ハイリスクローリターンであることは承知の上でのチャレンジは、きっとこの先のオタク芸人たちへ多くの勇気を与えたことだろう。敗退したBANBANBAN山本は、涙をグッとこらえ MCをバードフミヤから引き継いだ。
イベントはいよいよラスト。
亜咲花&BANBANBAN鮫島による生歌のコーナーへ。
ステージ上には 譜面台が。
ギターを抱えたBANBANBAN鮫島と
アニソンシンガーの顔にもどった亜咲花が登壇。
2人が披露するのは、
亜咲花のアニソンシンガー人生を変えたと言われる
ゆるキャン△ 主題歌「SHINY DAYS」である。
伸びやかなボーカルに鮫島の朴訥としたギターが心地良い。
アコースティックならではの最小編成の良さが場内に多幸感をもたらす。
2人で事前に別日をもうけ
スタジオでの特訓もしたそうだ。
練習は裏切らない。
SHINY DAYSの歌詞にこんな一節がある。
「少しの勇気がきっかけで 動き出す世界
All rihgt どこへでも行ける」
筆者自身にもよくあることなのだが、
私なんかはここまでで十分、など思ったり
私なんかがこれ以上望むのは、などと
謙遜と卑下を履き違えてしまうことがある。
誰の心にも、思わずかけなくてもいいブレーキをかけてしまってるという瞬間があるのではないか。
SHINY DAYSには、そのちょっとしたブレーキを外してくれる魔法のようなメッセージが込められている。
この日ここに集まった全員が、
アニソン、アニメ、そしてお笑いという三種のギアが噛み合った瞬間を何度も体感したはずである。
ギアが噛み合えば、あとは動き出すだけ。
新たな世界に旅立てるお手伝いができたのなら、こんなに嬉しいことはないと主宰であるBANBANBAN鮫島は語っていた。
たくさんの歌と笑いと幸せに包まれイベントは終了。
それぞれの魅力と、好きだという愛がただただキラキラと輝き続けた素晴らしい夜だった。
早くも第二回の開催が待ち望まれている。
※一部 BANBANBANへのかなり贔屓目な文章がありますことをご了承ください。
(文責 BANBANBAN鮫島)