結婚式に憧れがなかったからこそIWAIで結婚式を挙げてよかった
先日結婚式を挙げました。IWAI OMOTESANDOという式場です。
大切な人たちと、本当に素晴らしい時間を過ごせました。(来てくれた人も楽しかったと思ってくれていたらいいな)
私自身はそこまで結婚式というものに憧れはなく、それでも、いや、だからこそIWAIという場所で結婚式をあげてよかったなと思っているので、記憶が残っているうちに文字に残したいと思います。
IWAIのコンセプトが自分たちにぴったりだった
ゲストを大事にすること、二人がホストであること
IWAIは「ゲスト中心」なさまざまな工夫のある式場でした。
高砂がなくゲストと近いテーブルに座るスタイルだったり、パーティー会場でホストがお出迎えできたり、細部にゲストを大事にできる工夫が散りばめられています。
(もっともっとあるのですが、これ以上書くと他の人のサプライズを奪ってしまう気がするので控えます。笑)
式場によっては二人の両親を含む「家」として婚礼を行うようなスタイルも多いかと思いますが、私たちにとっては親もどちらかというと招く対象にしたい、夫婦二人が主体となって結婚式をやる方が自分たちらしいと思えました。
言葉を大事にすること
挙式での誓いは、あらかじめ決められた言葉ではなく、自分たちが考えた言葉を読みます。新婦・新郎お互いへの手紙という形をとって、ゲストの方々の前で誓う形式です。
パートナーは神を信じないタイプの人間で、私は言葉の嘘偽りのなさを重んじるタイプの人間なので、ゲストに誓う人前式で、自分たちの言葉を述べるのはぴったりでした。
他にも、ゲストと手紙を通して言葉のやりとりをする機会がありました。私にとって本当に一生の宝物になる体験でした。
人生の振り返りとゲストへの感謝にフォーカス
IWAIで結婚式を挙げることを決めてから当日まで、自分のこれまでの人生や二人の出会い、ゲストとの思い出を振り返る機会が用意されています。
そのプロセスを経て当日を迎えることで、改めて周りへの感謝と、パートナーとの今後の人生を強く意識することができたように感じます。
大事なことにフォーカスするために準備内容が絞られていて、なんて素敵な設計なんだと思いました。
シンプルなことが美しいという価値観が根底にある会場設計
挙式会場が美しい
初めてみたときから今までずっと心奪われています。美しい空間でした。
ウェルカムスペースのいさぎよさ
いわゆるウェルカムスペースにあたるようなギャラリースペースには、思い出の品を展示するテーブルが3つずつ用意されています。
自分にとって大事なもの、二人の大事なもの、ゲストとの大事なものなどをそこに置くことで、二人の人生や人となりをゲストが知れるようになっています。
追加の装花が不要。むしろない方が美しい。
挙式会場やパーティー会場には大きな装花が置かれており、それが際立つようなシンプルなつくりの会場になっています。
追加で花を置かなくても、置かない方がむしろ美しいとも思えました。
あくまでも私個人の価値観ですが、物を増やすほど、詰め込むほどよくなるという世界観は自分の考えに馴染まないので、とてもよかったなと思います。
そしてこれ以降は結婚式の準備プロセスや私の思想()に踏み込むのと、より現実味を帯びた内容になってくるので、裏側を知ると冷めちゃう人や、直近でIWAIの式に呼ばれている人はこの先は読み飛ばすのをおすすめします。笑
準備プロセスのオンライン集約が進んでいる
打ち合わせがミニマム
打ち合わせが最小限です。最高です。
はじめの顔合わせはオンラインでした。直接会ったメインの打ち合わせは3回のみです。(私はプラスしてヘアメイクリハがありましたが)。
挙式まで半年を切っている段階で契約しましたが、全く問題ないと感じました。スピード感が最高でした。
ほぼペーパーレス
契約書へのサイン以外で紙が登場した記憶がほぼありません。
プランナーさんとのやりとりはメールで、それもトピック別に展開されていたのでとてもわかりやすいですし、必要な情報が紙のみで渡されることもありませんでした。
式場の提携先の各種サービスから大量の紙資料やパンフレットが送られることもありません。
オンライン管理に全幅の信頼を寄せ、紙を速攻で捨てる派の夫婦としてはとてもいい体験でした。
全てをスプレッドシートに集約
次回までのタスク、ゲストリスト、ありとあらゆる情報が一つのスプレッドシートに集約されていました。
とにかくスプレッドシートさえみればいいので、ストレスフリーかつ、やることの抜け漏れがかなり少なかったと思います。まあゼロだったとは言えないですが。
表計算としてというよりは方眼用紙的使い方ではありますが、情報がまとまっていないより10000000倍マシだと思います(マシというか本当にありがたい話)
必要な「決め」や迷いが少なくなる配慮
結婚式準備が大変になる原因の一つは、あらゆるところで選択を迫られ、しかもそれなりに費用や工数がかかるのでしばしば重めの選択になるということだと思います。
「決め」の少なさ
終えてみての感想ですが、周りの人から話を聞くよりは決めが少なく、開催側の負担が軽くなっているように思いました。
例えば以下は特に決める必要がありません。
テーブル装花(なぜなら会場が用意する大きい装花で十分なので)
高砂装飾(なぜなら高砂がないので)
ウェルカムグッズ(なぜなら思い出の品を厳選して置くので)
BGMについても私たちはこだわってしまいましたが、おまかせでもいい感じになるだろうなという安心感はありました。
決めが必要なものについても、選択肢をあえて絞っている印象です。引出物も2種類だけ提案されました。(結局別のものにしちゃいましたが)
持ち込み料が不要なのでシンプル
一般的にはドレス、装花、カメラマン、引出物など提携外のモノやサービスを式場に持ち込むと持ち込み料金が発生し、これがどれを選ぶかの選択にさらに深い悩みを与えると思います。しかしIWAIは持ち込み料が全くかかりませんでした。
そのため心置きなく、パートナーの仕事に関連するカメラマンの方を呼んだり、ゲストにとって一番よいと思う引出物を選んだりすることができました。
決めるための評価軸が絞られ、よりシンプルに「やりたいこと」を突き詰められると思います。
上下関係や「家」、ジェンダーの価値観がナウい
実は私は元々結婚式を挙げないんじゃないかと思っていた人間でした。
なぜかというと前述の諸々の価値観がいちいち気になってしまうからだったのですが、IWAIに出会ったことで「結婚式をやりたい」と思うにいたりました。
席次表なし(にできる)
私たちは席次表なしで、グルーピング席にしました。グループごとにエリアが決まっていて、その中での自由な着席スタイルです。
席の上座下座や役職の記載を意識したくなかったのでこれはありがたい仕組みでした。
副次的な効果として、新婦と新郎のゲストの「バランス」みたいなものに気を遣う必要がなくなった気もします。(席次表あっても気にしなくていいのではと思わなくもないですが)
挙式で二人で入場してもよい!
かつての私は、嫁入り感やジェンダーステレオタイプがうっすら出てしまう「よくある結婚式の演出」を自分がするなら結婚式はしなくてよいというスタンスでしたが、そうじゃない式もできる!!!と感動したものでした。
※ここからいくつかの演出に触れますが、「自分の結婚式でするのは」気になるという意味で、呼ばれた結婚式では特に気にせず楽しんでいます。友人各位はどうか気にせず呼んでくださいお願いします。
例えばこのあたりがとても嬉しい要素でした。
挙式では新婦が父親から新郎に引き渡されず、はじめから一緒に入場してよい
父親は好きだけど、やるなら母親も一緒に入場したい。でもそれにはチャペルの通路は狭いし、両親に手を繋がれている小さな子供感がでてしまいますね。
会場見学時点でこの不安を伝えたら「二人で入場される方も多いですよ〜」と言っていただけたので、「なんかいけそう!」と思いました。
ファーストバイトをやらなくてよい
招かれた結婚式でみるファーストバイトはとても微笑ましいものですが、自分の式で「花嫁からのファーストバイトには一生美味しいご飯を作りますという意味がこめられています」とでも司会の方にアナウンスされてしまった日には事実と異なりすぎてみなさんに顔向けできなくなってしまいます。
ケーキの代わり(?)に振る舞うものとして釜飯が用意されていて、「同じ釜の飯を食う」という由来も含めとても素敵だと思いました。
「○○家」という記載が基本的にない
パートナーの両親や姉弟と仲良くなりたいという気持ちはあれど、どちらかがどちらかの家に入るといった意識が薄く、「○○家xx家ご婚礼」的なものがあまりしっくりきていませんでした。
二人のフルネームかファーストネームが並列で記載されているのが自分たちに合っていました。
私のような考えの人間でも式を振り返って「いい時間だった」と心から思えます。IWAIに出会って、大切な家族や友人を呼んで素敵な時間を過ごすことができ、本当によかったです。
まとめ
IWAIであげた結婚式はプロセスも含めて本当に素晴らしかった
全体を通じてシンプル、コンセプトから外れる部分は削ぎ落とされているミニマムさが魅力
昔ながらの結婚式のイメージが強くて結婚式を敬遠している人こそおすすめできるかも