YouTubeのビジネスについて勉強③
こんにちは! ばなおです。
前回は、大きく以下のポイントを勉強しました。
・YouTube SEOについて
・キーワード対策について
・関連動画に載るための施策
・サムネイルについて
・チャンネルの専門性について
・チャンネル登録者を増やすコツ
前回に続き、今回も取り扱うのは、KYOKO『世界一やさしい YouTube ビジネスの教科書 1年生』です。
3時限目 オーソドックスな収益、広告収入で稼ぐ
方法
01 ユーチューブから広告収入を得る仕組みと全体像
これまではクリエイター目線でYouTubeのさまざまなポイントをお伝えしてきましたが、企業目線で考えるとYouTubeは有効な宣伝媒体として成り立っています。
企業がお金を払って、自社製品やサービスを人気チャンネルで紹介してもらうやり方ですね。
ユーチューブで広告収入を得られるといっても、広告主から直接連絡が来るわけではありません。自社の商品を宣伝したい広告主は、ネット広告である「Google広告」を利用します。
バナー広告やディスプレイ広告など、複数種類のあるGoogle広告の出向先の一つがYouTubeというわけです。
YouTubeで動画の最初や途中に出てくるものはGoogleAdSenseという広告です。
実は表示される広告にも種類があり、それぞれ報酬発生基準が異なっています。
ユーチューブ広告の種類には大きく分けて次のようなものがあります。
・TrueViewインストリーム広告
・バンパー広告
・オーバーレイ広告
TrueViewインストリーム広告は、動画の最初に再生される5秒でスキップ可能な広告です。
広告リンクをクリックしたり、30秒以上広告が視聴された場合に収益が発生します。
バンパー広告は6秒間スキップができない広告で、1000回再生ごとに報酬が発生します。
ジャンルによって異なりますが、およそ1000回再生辺り300~700円程度だそうです。
最後にオーバーレイ広告です。これは動画の下中央に出てくるバナーのような広告で、1000回表示されるかクリックされるかのどちらかで報酬が発生します。
このように広告には複数の種類があり、報酬の発生基準も単価も、ジャンルによってまちまちとなっています。
一般的には、1再生辺り0.05~0.1円が報酬単価と言われており、一気にがっぽり稼ぐ! というのは難しそうです。
ここで重要なのが、動画のジャンル選びです。
ジャンルによって広告単価は大きく異なるため、初心者で広告収入を得ようとしている方は広告単価の高いジャンルに参入する必要があります。
広告単価の高いジャンルとはすなわち、大きなお金が動く分野のことを指します。
・転職
・ビジネス
・資産運用
・不動産
・筋トレ
商品やサービスが売れた際の利益が高いジャンルをイメージすると分かりやすいかもしれませんね。
一方広告単価が安いのは、お金があまり動かない=ユーザーの購買意欲が低かったり、利益率が低い商品に関連するジャンルです。
・エンタメ全般
・子ども向け
自分の取り扱うジャンルの広告単価が高いか安いかについて、Googleキーワードプランナーでざっくりと調べることもできます。
02 YouTubeパートナープログラムの参加条件を満たそう
YouTubeで広告収入を得るためには、YouTubeパートナープログラムに参加する必要があります。
参加条件は以下の通りです。
1. チャンネル登録者1000人以上
2. 総再生時間が直近の12ヶ月間で4000時間以上
3. プログラムが利用可能な国に住んでいる
4. ユーチューブの収益化ポリシーに違反していない
前半二つは「チャンネルがアクティブか」を判断するための条件です。
YouTubeとしても、積極的に登録者を獲得できているアカウントに広告を付けることが望ましいですからね。
3に関しては、日本国内に在住していれば問題ありません。
4は、以下のようなチャンネルを運営していなければOKです。
・スパムをしている
・デリケートなコンテンツを配信している
・暴力的で危険な内容
違反していた場合は、広告の非表示やアカウントの一時停止・削除などが行われます。
また、YouTubeに広告を表示するためには、GoogleAdSenseアカウントとの紐づけが必要です。
アカウントがない場合は新たに開設の必要があります。
既にアカウントを持っている方は、そのアカウントをYouTube上で登録し、収益化を有効にするだけOKです。
ちなみに私はアカウントを持っていないので、広告収入を得られる最低条件を満たす日が来たらアカウント開設をしようと思います。
ちなみに、やり方は以下の通りです。
1. 「YouTubeStudio」(https://studio.youtube.com/)へアクセスします。
2. 「GoogleAdSenseに申し込む」という表示からアカウント開設に進みます。
3. 指示に従って入力項目を埋めていきアカウント開設を申請します。アカウント開設の申請が通るまで数日かかります。
4. アカウントが開設されるとメールが届き、ユーチューブスタジオの「GoogleAdSenseに申し込む」という部分に緑色で「完了」と表示されます。
5. 「チャンネル登録者1000人以上・総再生時間4000時間」の条件を満たしていれば、ユーチューブスタジオの「収益受け取り」タブで「収益化を有効」にすることで、広告を貼れるようになります。広告の審査については、承認されるまで1ヶ月程度かかります。
03 広告で稼ぐなら「数」が大事
ユーチューブを使った広告収入で稼ぐのであれば「再生数」こそが命です。
広告単価の高いジャンルに参入することについて言及しましたが、そもそも再生されなければ意味がありません。
たくさんの人に再生される動画とは、前回のnoteで説明したHEROコンテンツが該当します。
万人が興味を持つ「広く浅いテーマの内容」の動画のことですね。
広告単価と再生数を考えるうえで次のターゲットが考えられます。
・単価は普通だが、万人に受けるジャンルで大きな再生数を狙って稼ぐ
・専門的で高単価な狭いジャンルで、可能な限り再生数を上げて稼ぐ
どちらが適切なのかはチャンネル運営のスタイルにもよりますが、どちらにせよ可能な限り再生数を上げる努力は必須です。
チャンネルテーマとコンテンツの広さについて少し解説をします。
大きく以下の3種類に分けられると考えられます。
・広いテーマでコンテンツも広い
(メリット)
広いパイと多くの再生数を取れる。
(デメリット)
強い競合が多く、独自性を出しにくい。
また、反応が悪ければインプレッションされず再生されにくい。
・広いテーマでコンテンツがニッチ
(メリット)
チャンネルのテーマ自体は広いので、そこそこ再生数が稼げる。
ニッチな内容ゆえに競合が比較的弱い。
(デメリット)
動画のテーマ的に、本当に興味のある人にしか内容が届かない。
・ニッチなテーマでコンテンツが広い
(メリット)
専門性が高くニッチなテーマは広告単価が高い傾向。
広いテーマで動画を配信すれば、再生数が少なくても大きく稼げる場合も。
競合が少なく差別化しやすい。
本を参考に記述していますが、筆者は「ニッチなテーマで広いコンテンツを取り扱う」ことをめちゃくちゃ推されてます。
次に大事なのは「動画の数(投稿動画数)」です。
TwitterやInstagramなど他のSNSは、過去の投稿がタイムラインから流れてしまいます。
YouTubeは関連動画やおすすめに過去動画がピックアップされる可能性があるので、継続して動画を作成・投稿しておくと、より広告収益を得やすくなります。
動画の再生数を伸ばすためには、動画のインプレッション(impression:露出)が必要です。
たびたび触れていますが、動画のインプレッションを拡大するためには、関連動画やおすすめに載ることが不可欠です。
そして、それにはチャンネル登録者のエンゲージメントが大きく関わります。
その観点から考えると、広告で稼ごうと思えば「チャンネル登録者の数」も必要になってきます。
広告収益を最大化するためには「広告の数」も意識しなければいけません。
1つの動画に対して付けられる広告は1つとは限りません。
広告の数を増やすためには以下の要素が必要です。
1. 長尺動画の作成
2. ミッドロール広告の活用
動画の尺が長ければ長いほど、広告を差し込むことができます。
動画の途中に差し込むミッドロール広告は8分以上ある動画に使用可能です。
ミッドロール広告は動画投稿時に設定ができ、挿入箇所は自動または手動で決めることができます。
そもそも8分以上の動画を作成するのもなかなか大変ですが、広告収益を得たい方はより多くのミッドロール広告を入れるためにも頑張りましょう。
注意点としては、複数の広告を差し込むと、視聴維持率の低下につながることがあるということです。
日頃YouTubeを「視聴する側」で使用している方なら何となく想像はつくと思いますが、いくら気になる動画でも頻繁に広告が出てくると、視聴すること自体嫌になってしまいますよね。
4時限目 自社商品・独自コンテンツ販売
01 コンテンツ販売の仕組みと全体像
独自コンテンツとは「自分で販売するオリジナル商品」です。デジタルデータや情報、自社商品なども含まれます。
ネット上でお金を稼ぐことを考えた際、効率的で長く大きく稼ぐために最終的に目指すべきなのは自分の商品を持つことになります。
自分の商品を持っていない場合は、自分の商品を作るところから始めましょう。
以下の流れで、独自コンテンツをネットで販売することができます。
①認知(集客)
大衆にリーチして集客することで、販売者である自分のことや商品についてユーザーに認知してもらいます。
②関係性構築
認知してくれたユーザーに以下のことを理解してもらう必要があります。
・自分がどんな人物なのか
・商品はどんなものなのか
・なぜそれが必要で、それがあるとどうなるのか
継続的に情報を発信することで、ユーザーにコンテンツの魅力を理解してもらいながら、自分と商品のブランディングをします。
③販売
これらを踏まえてようやく販売する土台が整います。
YouTubeは①認知と②関係性構築の段階で有効な手段となります。
独自コンテンツ販売の最大の特徴は大きく稼げることでしょう。
YouTubeの広告収入などで稼ぐスタイルは、他社の商品を紹介するビジネスになります。
この場合、一番利益が大きいのは動画クリエイターではなく販売元です。
また、他人の商品紹介で収益を得るスタイルだと、広告主が撤退したりアルゴリズムの変更で広告がつかなくなるなど、自分でコントロールできないことが多くあります。
独自コンテンツ販売は自分で商品を持つため、自分で「稼ぐための仕組み化」を整えられることが強みです。
他人の商品紹介をするビジネスモデルの場合は「YouTubeで稼ぐ」ことが目的になりますが、一方独自コンテンツ販売は「YouTubeを利用する」形になります。
YouYubeを認知・ブランディングのためのツールとして利用しているんですね。
独自コンテンツのデメリットは「認知とブランディングが難しい」ことです。
難しいと言われている「認知とブランディング」をカバーできるのがYouTubeというわけです。
また、「そもそも自分の商品なんて持っていない!」という方も多いのではないでしょうか?
今は独自商品を簡単に作れる時代です。
「商品」と言うと有形商品を連想しやすいですが、自分が持っている経験やスキルを活かした無形商品も立派な独自コンテンツになります。
(テレビでCMを見かける「ココナラ」みたいな感じですかね)
02 自社商品・独自コンテンツの種類
既存の自社製品がある場合、YouTubeの活用は6種類あります。
①グッズ販売
YouTubeにはグッズ紹介の機能があり、以下の利用要件を満たす必要があります。
・チャンネルの収益化が承認されている
・パートナープログラムの利用可能国に住んでいる
・子ども向けチャンネルではない
・ユーチューブのポリシーに沿った運営をしているチャンネルである。
YouTubeと提携している販売パートナーでグッズを作成し、YouTubeに登録すると、チャンネルのホーム画面にグッズが表示されて販売可能になるみたいです。
YouTubeの販売パートナーについては、こちらのヘルプから確認できます。
個人的にはグッズ販売プラットフォームでSUZURIが入っていてpixivFACOTRYがないのがちょっと残念でした……。
②実店舗集客
実店舗(美容院など)を経営しているのであれば、YouTubeは集客に役立ちます。
ここで注意してほしいのは、店舗の宣伝動画をアップするのではないということです。
そのサービスに興味を持つであろう視聴者が悩んでいることや知りたい情報を動画として提供することで、最終的にブランディングが確立されて信頼が蓄積し、店舗集客への大きな助けとなるはずです。
例として美容院とトレーニングジムが挙げられています。
美容院の場合は、ヘアアレンジの方法などのお役立ち情報をアップすることで、視聴者に「その美容院に行ってみたい」と思わせる。
トレーニングジムの場合は、ストレッチの方法などをアップしつつ、時々ダイレクトなPR動画を入れることで効果的に自社サービスを認知させています。
③公式アカウント
既に商品を販売してる場合は、公式アカウントを通してPRする方法もあります。
②の実店舗集客と大きくは変わりませんが、次のユーザーが求める動画を出すのが効果的です。
・自分の商品に興味がありそうなユーザー
・自分の商品を必要としているユーザー
・自分の商品を購入するであろうユーザー
例えばヘアケア製品を取り扱う企業は、自社の公式YouTubeで「自社製品を用いたヘアスタイリングの動画」をアップしています。
独自コンテンツ販売の中でも、デジタルコンテンツとユーチューブは非常に相性がいいです。
デジタルコンテンツは、先ほど言及した無形商品です。
こうした商品を販売する場合は、商品や販売者に対する信用・信頼が重要になります。
YouTubeは情報量の多い「動画」を取り扱うプラットフォームであり、情報伝達量で見ても他のSNSより圧倒的と言えます。
そのため、「商品や販売者が信用・信頼に値するか」ということについても伝えやすく、かつ視聴者が判断しやすいです。
デジタルコンテンツと一概に言っても、いくつか種類があります。
①学習コンテンツ
オンライン教材、オンラインスクール、有料のテキスト教材などが挙げられます。
また他にも学習コンテンツであれば、今私が執筆しており、皆さまが読んでいらっしゃる、このnoteのようなプラットフォームを使った有料記事販売もあります。
AmazonのKindleもこれに該当し、個人で執筆・販売できるらしいのですが、初めて知りました。
こうした学習コンテンツに関係する情報を普段から動画に盛り込むと、視聴者に自分の商品について興味を持ってもらいやすくなります。
②コミュニティ
デジタルコンテンツの中には「コミュニティ」もあります。例えばオンラインサロンや、ユーチューブの公式機能である「メンバーシップ」がそれにあたります。
メンバーシップ機能は、以下を満たしているチャンネルが利用可能です。
・子ども向けチャンネルではない
・YouTubeポリシーを遵守している
・YouTubeパートナープログラムに参加している
・チャンネル登録者数が3万人以上
最後の条件がハードル高めですね。
広告収益を得られる最低条件が登録者1000人なので、桁が違います。
メンバーシップ機能では、ユーザーが会員レベルに応じた月額料金を支払うことで、限定コンテンツを視聴したり特典を得ることができます。
登録者3万人を満たしていない場合でも活用できるのが、オンラインサロンです。
DMMオンラインサロンやCAMPFIREなどのサービスを使うことで、誰でも簡単にコミュニティを作ることができます。
オンラインサロンは以下のような種類があります。
・ヨガのサロン
・経営者サロン
・釣りのサロン
・料理のサロン
YouTubeを活用する場合は、サロンのテーマに合わせた動画を発信した方が集客につながりますね。
③スキル
自身が持つスキルを用いて、実務的な業務を請け負うことも可能です。
動画編集やライティング、デザインなど、まさに「ココナラ」的なやつですね。
一般的なアウトソーシングサービスを使用することもできるのですが、こういったサービスの場合は「実際に頼むまで実力が把握しにくい」というリスクがあります。
そのため、YouTubeで自分のスキルを活かした動画を発信すると自分の実力を事前にアピールすることができ、相手も安心して仕事を依頼してくれる可能性が高まります。
03 独自コンテンツ販売でのユーチューブ活用法
物が売れる流れは、先ほど説明した通り「認知(集客)」「関係性構築」「販売」という順序がありますが、各段階に「物が売れる公式」に基づいた役割があります。
ネットで物が売れる公式は「インプレッション数×クリック率×成約率」です。
一つずつ解説します。
インプレッション(impression)は簡単に言うと露出度のことです。
適切なターゲティングを行って、ターゲットに最大限露出することで、商品の認知を高めます。
クリック率(Click Through Rate:CTR)は、商品が露出した際にどれだけクリックされたかの割合のことを指します。
CTRは、「ターゲットが認知した情報にどれだけ深く興味を持っているか」に左右されます。
CV率やコンバージョン率とも呼ばれる成約率(Conversion Rate:CVR)は、ターゲットが顧客になる割合のことです。
CVRはターゲットが商品を認知し興味を持った後、購入するかどうかという点が関わってきます。
冒頭で触れた各段階における役割は以下の通りです。
認知(集客)⇔インプレッション
・ターゲティング
・ペルソナ設定
・ジャンル選定
・更新頻度
関係性の構築⇔CTR
・ブランディング
・顧客ニーズにマッチしたコンテンツテーマ選定
・信頼関係構築
販売⇔CVR
・商品力
・PR力
・セールストーク
物が売れる流れには、「インプレッション」に基づいた「認知(集客)」、「CTR」に基づいた「関係性構築」、「CVR」に基づいた「販売」があるとまとめられるでしょうか。
前述しましたが、YouTubeは「認知」と「関係性構築」に大きく役立ちます。
まず、YouTubeで見込み客に最大限認知を広げるためには、次の3つを行う必要があります。
1. 視聴者のターゲティング(ジャンル選定)
2. ペルソナ設定
3. 更新頻度を保つ
最初に視聴者のターゲティングをするかと思いますが、これは「どのようなユーザー属性に見てもらうか」を考えることでもあります。
自分の商品に興味がありそう、またはこれから興味を持ちそうなユーザーが好む動画を把握したうえで、商品と関連度の高い動画を発信しなければなりません。
私のチャンネルターゲットは「親近感があってちょっと憧れるお姉さんのお出かけの様子を知り、自分の参考にしたい」層です。
自分で「憧れるお姉さん」とか言ってしまっているのは結構イタいですが、あくまで作りたい動画のコンセプトなのでご容赦ください……
ジャンル選定の際には、ぜひジャンルの広がりを意識しましょう。
こちらも以前のnoteで触れましたが、ニッチなテーマから初めて少しずつ同ジャンル内でテーマをスケールし、一般的なテーマに移行することができれば、後々の展開に有利です。
「広がりを持たせられるか」は「後に露出を広げられるか」につながります。
私の場合はビジネスが大きな目的ではないので、「スケールできる」というより、まずは継続できるジャンルにすることを目標にしていました。
そして現在、Vlogの中でも「独りぼっちでディズニーリゾートに行く」動画を最初にアップしようとしています。
今後「人数を問わないお出かけ全般」のテーマにシフトチェンジすればスケールの可能性はありますし、よっぽど外に出ないことがなければ継続は難しくないと思っています。
ざっくりと視聴者のターゲティングができたら、さらにターゲットを絞り込みペルソナ設定をします。
ペルソナは過去のnoteでも考える場所を設けていますが、「この人に見てほしい!」という架空のユーザー1人を設定します。
「1人だけ?」と思われるかもしれませんが、1人が悩む・興味があることは、その実100人くらい悩んだり興味を持っている可能性があります。
逆に言えば、万人受けしそうなコンテンツが心に響くことはなかなかありません。
私ももう少し具体的なペルソナを設定します。
私のチャンネルターゲットをもう少し深堀すると、以下のようなペルソナイメージが考えられるのではないでしょうか。
・現在の休日の過ごし方に満足できない人
・SNSに投稿したくなるようなカフェやレストランに行きたい人
・国内外問わず、友達と旅行に行きたい人
・「身近な人から羨ましがられたい」ちょっとした承認欲求がある人
以前のnoteでざっくりペルソナを考えてしまっているので、答えが分かっていて誘導している感じがありますね……。
このペルソナイメージであれば若い女性が連想されますので、さらに具体的に考えてみます。
名前:緒花 花緒(おばな ばなお)
年齢:20歳
生活環境:大学生で都内の実家暮らし
ネット環境:iPhone使用。自宅にWindowsのパソコンあり
収入:親からのお小遣いはなく、バイト代で月6万円くらい
悩み:休日にもっと遊びに行きたい
夢:頻繁に海外旅行をする
趣味:映画鑑賞、美術館巡り、ピアノ
ちなみに緒花 花緒(おばな ばなお)は、私のあだ名「ばなおさん」からひらめいたテキトーな名前ですのでお気になさらず。
こんな感じでペルソナを設定しましたので、今度は緒花 花緒さんに「刺さるコンテンツ」がどんな動画なのかを考えていきます。
・都内でおすすめのカフェやレストラン
・旅行やお出かけ時のお役立ち情報
・期間限定のイベント(展覧会など)の情報
まだまだ幅は広いですが、ペルソナが喜ぶであろう動画のテーマを導き出すことができました。
さらに、更新頻度を保つことも大切です。
視聴者の多くは、ユーチューブを「習慣」で見ています。
認知拡大のためには、テレビ番組のように習慣的に自チャンネルを見てもらう必要があります。
そこで重要なのが、計画的に動画をアップすることです。
・どんなことに興味があるのか?
・どんなことにこれから興味を持ちそうか?
・今悩んでいることは?
・必要なhow-toは何か?
先ほど考えたペルソナが求めている動画を洗い出し、スケジューリングしていきましょう。
「何曜日に投稿するのか」「週に何回投稿するのか」を決めると、頻度が保ちやすいです。
ちなみに私は日中会社員をしている都合上、動画編集にリソースを割くのが大変なので「2週間に1本」を当面の目標にしています。
(本当は週に2本アップしたいです)
ユーチューブを使った独自コンテンツ販売では、再生数やチャンネル登録者数よりも認知拡大や信頼関係構築が売上に直結してきます。ユーチューブを運営する目的は「広告収入を得るため」ではなく「認知拡大を図ってファンを増やす」ことです。
商品を購入する際、まったく知らない人よりも、友達など「ある程度ひととなりが分かる人」から紹介されたものの方が購入しやすいですよね。
次のフェーズでは「自分がどのような人間なのか」「信頼するにふさわしい人間か」を表現することがポイントです。
信頼関係を構築するのにとても効果的なのが「ザイオンス効果」です。
趣味でSNSっぽいYouTubeの使い方をしようとしている人が書いているnoteなのにだんだん本格的な感じになってきました。
ザイオンス効果とは、アメリカの心理学者ロバート・ザイオンスが提唱した心理効果で「単純接触効果」ともいいます。
何度も顔を見たり繰り返し接触することで、だんだん相手に好意的になっていくということですね。
確かにYouTuberって、最初は何とも思っていなくても、動画を何度も見ているうちにひととなりが分かってきたりして、相手に愛着を持ったり「知らない人」から「知り合い」のような意識になることが私もありました。
定期的な動画更新は、このザイオンス効果に役立ちます。
人は何かしてもらったら「お返ししたい」と感じます。これを返報性と呼びます。
YouTubeで視聴者との間に信頼関係を築くためには、こちらから視聴者に何かを提供することが必須と言えます。
相手にメリットを提示できないと、視聴者が商品を購入するメリットを感じてくれません。
ここで提供するものとは「良質なコンテンツ」です。
有料で提供しても良いのではないか、と思えるレベルのものを無料で提供することに意味があります。
ここで心配になるのが、「有料級のコンテンツを無料で出したら商品が売れないのでは」ということだと思いますが、筆者のKYOKOさんによると結果はむしろ逆だったそうです。
ユーチューブを通して信頼関係を構築するためには、一方的な情報発信よりも双方向コミュニケーションを意識するのが有効です。
例えば、「動画のコメントに返信」「ライブ配信」といった施策が双方向コミュニケーションに該当します。
また、コメントやアンケート機能(YouTubeにあるそうです)を活用することで、視聴者が求めている動画のテーマを吸い上げることもできます。
また、視聴者の要望を捉えるだけでなく、視聴者との距離を詰めるのにも役立ちます。
逆の立場で考えると分かりやすいですが、自分のコメントに反応がもらえたり、リクエストに応えるような内容の動画がアップされたら嬉しいですよね。
余談ですが、私はツイキャスで配信しながらYouTubeのビジネスについて勉強しています。
主に本の内容を読んでみたりnoteにメモを取るだけで、はっきり言って「誰得」な内容ではありますが、それでもコメントをくださる方がいます。
動揺してスルーしてしまうことも多いのですが、今後は積極的に反応しようと思いました。
話を戻しますが、双方向のコミュニケーションを取ると、より濃いファンの獲得につながります。
視聴者ありきの運営になり、より深い信頼関係の構築も可能になります。
信頼関係を構築していくには、時間がかかります。関係性を築くというのは継続的な行為です。日常的に「視聴者に何かを提供する」姿勢でチャンネル運営をしていれば、自ずと自分自身のブランディング、商品のブランディングにつながります。
ここで大切なのは、動画内で築き上げたブランディングイメージを裏切らない商品づくりも忘れないということです。
適切なターゲティングをして認知を拡大させ、信頼関係を醸成してブランディングが完成したら、売り込みは必要ありません。
売りたいなら売り込まないのが鉄則だからです。「本当に必要なときや本当に欲しいときに、自分を思い出してもらえるようにする」それだけです。
ここで注意しなければならないのは、繰り返しになりますが、「商品購入前に培った信頼関係を商品で裏切らない」ということです。
商品の価値は、100人中100人が同じ評価をするわけではありませんが、少なくとも「販売する側の誠実さ」は判断基準に影響するはずです。
3時限目と4時限目はここまでです。
続きは「YouTubeのビジネスについて勉強④」に書きますので、引き続きよろしくお願いします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?