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3/23 #中村佳穂 の #NIA が実験要素も包み込むようなポップさで何回も聴いている
目覚めるとそこは中村佳穂のNIAがリリースされた国だった…
先行シングルの「アイミル」「さよならクレール」がポップだったから、アルバムも分かりやすいくらいポップな感じにまとめてくると思っていた。
油断していた。1周した感想といえば「実験的!!!!脳が溶けるわ!!!」だった。
1曲目「KAPO」ですぐに予想が裏切られる。トラップビートが幻聴で聞こえてきそうなラップパートで構成されていて、なんじゃこりゃ指数150を計測した。
そのぶん3曲目「アイミル」のポップさがより突き抜けて聞こえて、イントロが鳴ったときには鳥肌が立った。
配信サービス全盛の今の時代では、リスナーがすでに何度も聴いたシングル曲を、アルバムの中でもう一度輝かせられる力量はかなり重要だと思っている。宇多田ヒカルのBADモードもそうだったように。
アルバムは思わぬ角度から曲が飛んできすぎて、1周目だとまったく咀嚼できない。
しかし、2周目、3周目と聴いて曲に対する解像度が上がると、ワケわからんとこ込みでめちゃくちゃポップ、という印象だ。
しかし注釈つき。作りこむことで曲に隙を生み、作りかけでプライベート作品のような温度の曲の完成度が高いみたいな、全然一筋縄ではいかないポップさ。
どんなことをやっても、中村佳穂の声が曲を包み込んでいるから成立するのだろう。彼女の声や発音、表現にはそれくらいの魅力があるし、オリジナリティが確立されている。
そして冒頭にYouTubeを張ったMIUの歌詞は、今後の日常で背中を押してくれそう。音楽を通してまたひとつ財産が増えた。
足早に一人 家まで走っている
死んじゃいそうな 発明抱え
この世でたった一人
オーディエンスは無限 思うままに
「ゆけない道はない」
それは嘘だと思うんだよ
願い、どう頑張っても
叶うことない何万通りものストーリー
同日にリリースされた藤井 風の、完全にパッケージングされた楽曲たちも別の輝きを放っている。
いっぱいの面白さから溢れた感動が、耳からとめどなく入ってくる1日だった。ありがとう最高です。
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