【パリ6泊】美術館好きのパリ旅行記2024
2024年5月下旬にパリに6泊8日でひとりで旅行してきた。以下のような(一部の)人の参考になればと思い記録を残す。
なにより美術館に行きたい
ひとり旅もしくは単独行動できる
おしゃれ、グルメに無関心
庶民派
基本情報
航空便
https://trip.com/ で直行便を予約。19万円ぐらい。
往路:HND(羽田)-CDG(シャルル・ド・ゴール)エールフランス航空 AF163 14時間45分 ボーイング777-300ER
復路:CDG(シャルル・ド・ゴール)- HND(羽田)エールフランス航空 AF162 13時間30分 ボーイング777-300ER
エンタメ端末は画面も大きく、映画のラインナップも悪くない。ただし日本語吹き替えが多少あるものの、日本語字幕はなし。「ナポレオン」を観ていけたのは予習になってよかった。
前日にオートチェックインされてeチケットが発券された。
ホテル
https://trip.com/ でナンテールのホテルを予約。6泊で9万円ぐらい。
ナンテールは郊外といえどルーブル付近までRER(A線)で15-20分で着く。パリ中心部より半値近く安いので費用を抑えたいひとは郊外もありでは。ちなみに、泊まったホテルはキッチン、冷蔵庫、電子レンジも付いてるので朝夕は部屋でまったり自炊したい人にはいい選択だと思う。
現地の交通手段
Navigo WeeklyというSuicaみたいなカードをCDG空港で購入。RERのB線の駅の窓口で買えた。30分以上は並んだけども。
月曜〜日曜で30.75€。火曜日到着、翌週月曜日出発という旅程だったので、最終日はCDG空港までRER14€かかったけども、それ以外はどこへ行くにもNavigoでいけた。便利この上なし。
現地の天気
5月下旬から6月頭にかけての旅程で、残念ながらずっと「曇りときどき雨」なお天気。朝は10℃、昼でも15℃といった感じで寒かった…。
折りたたみ傘は必須アイテム。ただ、ザーザー降ることはなく、パラパラ降っては止んでの繰り返し。
物価
記録的な円安(1€≒170円)のため円換算すると何でも高く感じるけど、円が安いのはパリの物価とは関係がない。
ブーランジェリーで買うバケット 1€
パティスリーで買う苺のタルト4~5€
カフェのエスプレッソ 2~3€、ラテ4~5€
スーパーで買う1.5Lのオレンジジュース 2€
スーパーで買うでかいSURIMIサラダ 3~4€
スーパーで買うりんご1kg 2€
ふらっと寄ったレストランで軽めのランチ 14~18€ + グラスワイン5~7€
心の平穏のために20年前の円高相場の1€≒100円で考えるとあら不思議、決して高くない。ものによっては日本より安い。レストランだってランチに入って、ワインもデザートもとらなければ15€。日本のファミレスと変わらない。エスプレッソはスタバより安い。
円安なのは目を瞑って、1€≒100円ぐらいに思って美味しいもの食べよう。
モバイル通信
楽天モバイルの海外ローミングで2GBまで無料。ホテルとルーブル・オルセーにいる間はWIFI使用してたので、ローミングは1.4GBで済んだ。ほんと便利になったよね。
美術館
オルセー美術館(一日目)
初日(夕方到着便なので翌朝)に行ったのはオルセー美術館。要予約。日本から予約済み。16€。公式はこちらhttps://billetterie.musee-orsay.fr/en-GB/home
オープンの9:30に予約、入場の荷物チェックに30分ぐらいかかったかな。それから軽食をとりつつ15:00ぐらいまでしっかり満喫。
マネ、モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ミレーなど有名どころが目白押し。印象派推しだけど、他にも盛り沢山。
個人的にはこの聖母様の彫刻にやられた。エロい。
ルーブル美術館(二日目)
二日目に行ったのはルーブル美術館。要予約。日本から予約済み。22€。公式はこちら https://www.louvre.fr/en/
オープンの9:00に予約、ここも入場の荷物チェックに30分ぐらいかかった。「サモトラケのニケ」に一番乗り。みんなモナリザに向かってたのかな。
ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」は修復から帰ってきたばかりで、なんかビビッドな色合いに。修復終わっててよかった。
17:00頃ヘトヘトになるまで観てまわるも、駆け足感が強い。ヨーロッパに住んでたら、何度もあしを運んで少しずつ観たいところ。それができない極東住まいの辛さよ…。
ここの一推しは、この童顔過ぎる天使ガブリエル(受胎告知してるからたぶんそう)。宗教画は画家の好み(性癖)がモロに出るから面白い。
ここのオーディオガイドはNintendo 3DS製。日本語対応。6€の価値は絶対ある。おすすめ。
オランジュリー美術館(三日目)
三日目はオランジュリー美術館と国立近代美術館。
毎月第一日曜日は入場無料の美術館が多く、ここもそのうちの一つ。たまたま旅程にその日があったので、これはお得と思っていたら、無料でも要予約で、むしろ入場無料のためその日はとっくの昔に売り切れ。あわてて https://www.getyourguide.jp/ で予約。金曜のLate openingで11€(公式 https://www.musee-orangerie.fr/en だと10€)。18:30入場で1時間半ぐらいの滞在。
ここはもちろんモネの睡蓮の部屋で有名だけれど、ほかの展示の絵も粒ぞろい。
睡蓮の部屋は「平穏な瞑想の場」であるようにと設計されたそうだが、現在ではモネさんもびっくりの自撮り女子の耐えない映えスポットに。むしろ平穏さを感じたければ下の階に降りよう。ローランサンが癒してくれる。
ポンピドゥー・センター(三日目)
ここは上の3つの美術館ほど人気がないのか、予約なしでも余裕で入れた(第一日曜日だとわからないけど)。15€。
シャガール観るならここ、かな?
現代アートは消化不良で1時間半ぐらいで出てきちゃった。
その他名所巡り
初めてのパリなので、他にも美術館以外にも行ってみたよ。
近くから観ただけ
凱旋門
エッフェル塔
オペラ・ガルニエ
カタコンベ(一日目)
フランス在住の知人に勧められて。予約必須。オーディオガイド込みで29€ 。高いな…。
面白かったけども、初めてのパリ旅行で来るところでもないかな…。オーディオガイドに日本語はないから英語で。
ドクロをハートマークに装飾するセンスがわからない…
ベルサイユ宮殿(四日目)
晴れた日に来たいと思って天気予報とにらめっこしつつ、とはいえ予約必須なのでギリギリまで粘って曇り予報の日に32€のトリアノン付きのコミコミチケットを予約したものの、天気予報大外れで当日どしゃ降り。
結局宮殿観ただけで退散してしまった。いや、ほんと寒くて…
ベトナム料理屋で飲んだジャスミン茶がとんでもなく美味かったよ。
パンテオン(五日目)
パリのパンテオンは理系なら必見。予約なしで入れた。13€。
フーコーの振り子はいつまでも観てられるなぁ。
地下にはキュリー夫妻が眠る。ラグランジェの名前も見つけた。ギロチンにあったラボアジェはここにはいない。偉人なのに。
モンマルトルとサクレ・クール寺院(五日目)
映画「アメリ」のロケ地「カフェ デ ドゥー ムーラン」でお茶。メニューに思いっきり「アメリのクリームブリュレ」と書いてあって頼むのちょっと照れる。観光ツアーのガイドが店の前まで来てなにやら講釈しているが、中に入らないので店内は案外空いている。
モンマルトルの丘にあるサクレ・クール寺院は入場無料。日曜日だったせいか、モンマルトルはひとがいっぱい。ザ・観光地といった感じだった。
行けなかったところ
最後に、行きたかったけど叶わなかったところを。
ギュスターブ・モロー美術館
ここも第一日曜日に行こうとしていて、予約が必要と気付いたときにはとっくに売り切れ。ダメ元でオープンに並んで憐憫を誘ってみたもののきっぱりNGだった。無念…
第一日曜日が意図せず旅程に入ってる人は、「入場無料でラッキー」ではなく「予約とれなくてアンラッキー」と考えるべし。
ノートルダム大聖堂
2019年におきた火災によりいまも修復中。行きの便で映画「ナポレオン」を、ルーブルでジャック=ルイ・ダヴィッドの戴冠式の絵画を観てただけに、入りたかった。まぁ、これはしょうがない。
ローラン・ギャロス
今回たまたま旅程が全仏オープンと重なっていた。それに気付いたときに公式サイトを確認したものの、とうの昔に売り切れ。センターコートで観たいとまでは言わないけど、会場入りするだけの庶民向けチケットでも取れたらよかったのに…