ヒューマンムーンの夜に

今晩は、月です。1月29日には、また満月になります。

アメリカの先住民たちは、季節を把握するために、各月に見られる満月の私に、動物とか植物、そして季節の行事なんかを名前につけてくれるんです。

1月は、ウルフムーン(Wolf Moon )狼月って言うんですって。

何で? って聞いたら、真冬の厳しい寒さと食べ物がない辛さを嘆く狼達の遠吠えが響きわたるのが聞こえるからだって。

ご存知のとおり、私は自ら光っているわけじゃなくて、太陽さんの光を反射することで、こうして輝いていられるんです。

満月っていうのは、地球から見ると太陽さんと私が正反対の方向に並ぶ瞬間なんです。   ようするに太陽さん、地球、そして私の順にほぼ一直線に並ぶ時を満月と呼ぶそうです。

今年の1月は、狼の遠吠えの代わりに人間達の悲痛な叫びが地球全体に響き渡って、私には、まるで地球が冷たい雨のなかひとり寂しく小さな身体を震わせて泣いている迷子のように見える。

だから、今年の1月の私は、Human Moon(ヒューマンムーン)  

大丈夫、心配しないで、太陽さんと私が両側からあなたを抱き締めているから。悲しくなったらどうか夜空を見上げて下さい。

例え雲に隠れて見えなくても、私はいつもそこにいて、あなたを見つめていることをどうか忘れないで。


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バナナ
なんと、ありがたいことでしょう。あなたの、優しいお心に感謝