ダイヤモンドに相応しい人たち
テクセル羊のダブルダイヤモンドちゃん、史上最高額の落札おめでとう !
ああ、ダチョウさん! でもなんか複雑な気持ちです。
なんで!? 英スコットランドのラナークで行われたオークションで、子羊一頭としては35万ギニー(約5200万円)で、落札されて2009年のデブロンパーフェクトちゃんの23万ポンド(約3200万円)の記録を大幅に更新したんだからもっと喜んでいいんじゃない?
でも、テクセル羊は、オランダ原産で、食肉として好まれるって、テクセル羊協会も言ってる通り、いつか食べられちゃうんだと思うと悲しくなっちゃう...
そういうことか。 良くわかるわ、あなたの気持ち...
ダブルダイヤモンドちゃん、知ってた? 1912年に出航したタイタニック号の積み荷の中でも最も高価だったのは、ダイヤモンドでも金でもなくて、12ケース分のダチョウの羽だったのよ。現在の価格だったら約2億5000万円以上の価値があったの。当時のご婦人方の憧れだったのね。
へえ、そうなんだ! 知らなかった!
食肉や皮のためのダチョウの寿命は、たった1年しかないけど、羽の為に飼育されたダチョウは、9ヶ月ごとに羽をむしられて長ければ15年は、生きながらえるわ。
それも、何だか悲惨で気が滅入ってくる話ですね。
確かに、そのとおりだけど、一番の悲劇は、そこまでして、最終的に誰の手にも渡らず海底深く沈んじゃったことよね。
どうせ、何時かは死ぬんだからせめて相応しい人に利用してもらいたいと思わない?
そうですね... でも私に相応しいひとっているのかしら?
あのね、南米エクアドルに世界最長寿の夫婦がいるのよ。ギネスブックにも載ってるわ。1910年生まれのフリオさん(110)と、1915年生まれのワルドラミナさん(104)で、共に教師で、79年の結婚生活で、子供5人、孫11人、ひ孫21人、やしゃごも9人。夫婦円満の秘訣は「愛と成熟、お互いへの尊敬」なんだって。 どう、ダイヤモンド婚でも60年、79年ならダブルダイヤモンドの資格十分じゃない!?
本当だ!
あなたの大切な命に相応しいと思うけどな。
考えときます !