ゲノムのガラクタ
人間の設計図であるゲノム(全遺伝情報)を解読するヒューマン ゲノム プロジェクトにより、2003年遂にヒトゲノムの解読が完了した。
それによると、人の体をつくるタンパク質を生み出すのに関わっている遺伝情報の部分は、わずか1.5%だそうで、大半はよくわからない配列や、無意味な配列の繰返しだと理解された。
さらに、驚くべきことに全体の8%ほどは、ウイルスにより外部から入ってきたものだという。
今から約1億6000年ほど前、まだ恐竜が生きていた時代、我々人類の祖先である小さな動物の遺伝子にウイルスによって新たな配列が生じた。
その、一見、全遺伝情報のなかで役に立たない「ガラクタ」と思われていた、ウイルスに似たDNA配列に哺乳類の母親が、お腹のなかで子どもを育むのに欠かせない大切な臓器、「胎盤」を作るのに必須の機能があることを東京医科歯者科大学の石野 史敏教授と石野知子、東海大学教授が突き止めた。
この、PEG10という遺伝子は2000年ごろすでに見つけられていたが、その重要性に気がついた人はいなかった。
何のために有るのかわからないものは、この世に溢れている。しかし、わかっていないのは我々人間であり、全てのものには、その存在理由が明確にあるのだと。そして、そこには創造主の意思が働いているでは、と私は思うのです。
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