2022-2023シーズンTリーグチーム解説!静岡ジェード編
人気では無いけど勝手にやっていってます、Tリーグの戦力分析!
今回は今シーズンからTリーグに加盟した新チーム
静岡ジェード
を紹介します。
静岡ジェードとは?
静岡ジェードは静岡をホームタウンとし、今シーズンからTリーグ加盟する新興のチームです。
チームの運営は、静岡オクシズUU株式会社が管理され、代表も非常に若い93年生まれの「河村水稀」代表がチームを運営されております。
静岡ジェードは、
「卓球で静岡を活性化しよう」
をスローガンとして掲げています。
ただ卓球の結果を追いかけるだけでなく、
卓球を通じた地域貢献をすることを重視して活動をされています。
そのためチーム名も静岡の市鳥「カワセミ」を元に、チーム名を決められています。
※カワセミは漢字で翡翠と書き、翡翠は英語でJade(ジェイド)というため、静岡ジェードとされています。
またユニフォームも県内にある複数のプロチームが「オレンジ」を使用しているために、「オレンジ 」を基調としたユニフォームを使用されています。
なぜ今加盟したのか?
静岡はTリーグのチームがある、隣の愛知、神奈川と同じように、卓球が盛んな地域です。
それは数字でも表されており、県内人口から卓球協会に登録する選手の割合を見た場合、なんと静岡はTOP5に入るほど多いのです。
しかし肝心なTリーグのチームはありません。
また静岡、特に奥静岡の過疎化が深刻で、大きな問題になっています。
そのため有力選手は愛知県や、神奈川県の高校や大学に行ってしまっています。
このままではより深刻にな問題へと進んでいきます。
河村代表もインタビューで、
「奥静岡からTリーグ参入を決めた理由として、人口減少の歯止めや地域活性化などの願いもある。」
と答えられています、
卓球の盛んな地域だからこそチームを通じて、奥静岡の地域活性化などの願いを込めて、Tリーグの加盟を決められました。
チームの戦力
静岡ジェードは新設チームのため、0から運営を初められています。
そのため今シーズン、圧倒的に選手が揃っているわけではありません。
正直言いたくはありませんが、
他の男子チームと比較した場合、静岡ジェードは一番戦力が整っていません。
実際に琉球の「吉村、張本」木下の「戸上、大島」、など各チームのエース級の選手と「戦える」選手は監督兼任の森薗政崇一人で、開幕前の戦力分析を行った場合、どうしても難しい戦いになってしまうと言わざるおえません。
言葉を選ばずにいうと、最下位になってしまう可能性も否定が出来ません。
ただだからと言って、全てが悪い方向に行くとは限りません。
選手はプロのゲームに出場することで、一気に覚醒する場合もあります。
このチームは昨シーズン出番に恵まれなかった、横谷晟や、松下大星など、期待されている多くの若手選手が在籍しています。
チームの戦略次第では、彼らが一皮も、ふた皮も、向けて成長をする可能性だってあるのです。
彼らのチームがどういった結果を導きだしていくのか、期待してみていきましょう!
注目選手
静岡ジェードの注目選手はやはり、
監督兼任で出場する「森薗政崇」になります。
彼のプレーは、年齢を重ねると共に、安定した戦術で進められるようになってきています。
実際にノジマカップ2023では、その老獪な戦術で、世界卓球に出場した及川を倒し、木下のエースである大島を追い詰めていました。
今のチーム戦力を鑑みれば森薗がエースとして必ずシングルスで1勝しなければ、チームが勝利を掴めないと筆者は考えています。
それだけ森薗の結果は、戦局を大きく左右させてしまうのです。
しかも彼は選手だけでなく、監督としての役割も担っています。
正直彼が抱えているものは、非常に多すぎます。
ただ今の卓球界で選手兼任監督が出来る人材は、彼か引退した石川佳純くらいしかいないだろうと考えています。
それだけ彼のリーダーとしてのポテンシャルは高いということです。
彼がこの難局をどう進んでいくのか、彼のポテンシャルを信じる私は楽しみで仕方ありません。
まとめ
ここまで静岡ジェードの紹介と、戦力評を行いました。
新設チームは最初の3年で、どう進化していくかでチームの運営が決定してくると感じています。
逆に方向性がしっかり決まっていれば、この3年で劇的に好変化する場合だってあるのです。
正直、今のチーム戦力では厳しいのは否めません。
今シーズンは厳しい船出となるでしょう。
ただ期待はあります。
なぜなら監督、選手ともに、若手の期待できる選手が揃っているからです!
彼らは静岡のチーム代表として、エンブレムの誇りを元に戦ってくれるはずです。
みなさんもぜひ一度静岡ジェードの試合を観に行って見てください!