2022-2023シーズンTリーグチーム解説!金沢ポート編
夏本番、インカレ、全農杯とTリーグの開幕を盛り上げるように、卓球界も多くの大会が開催されています。
世界でも戦える選手が多く出てきて、今卓球界は今最高に盛り上がりを見せています。
だからこそ今年のTリーグは新たらしく2チーム加盟されました
今回はその一つである
金沢ポート
のご紹介をします。
金沢ポートの概要
金沢ポートは発足、今シーズンよりTリーグに加盟した新規参入チームです。
本拠地は石川県金沢市で、金沢市のいしかわ総合スポーツセンターや、小松市総合体育館、七尾市総合市民体育館を使用して試合を行われます。
チーム名の由来は“港”のように、地域の人たち、ファン、選手、そして子どもたちの心が交流する場になりたいという願いを込めました。 この金沢の地からプロ卓球チームの新たな地平を拓いていく、私たちの姿勢も表しています。
なぜいま金沢に発足したのか?
チーム発足のきっかけは、人材情報サイトでお馴染みの「キャリアパーク」を運営する「ポート株式会社」の春日代表が、卓球専門誌の「Rally」川嶋代表の話し合いから始まります。
この両者の議論はそこから壮大な夢へと繋がり、両者が経営する会社のノウハウを活かせば、
「真の地域密着型のTリーグチームならば未来がある」
という結論でTリーグ加盟を決められます。
その話は北陸で有名な卓球専門店「清水スポーツ」の西東輝代表に繋がり、あれよあれよと北陸石川の大都市である金沢でチームを発足されました。
彼らはTリーグに無限の魅力を感じています。
それが大きな渦に変わるために、全ての知見と情熱で、いま、地域を起点に卓球界が発展していくための一助になりたいと考えられています。
彼らは石川を中心にTリーグを、Jリーグのように地域密着のシンボルとして輝かせるために、今まさに大海原に出向されようとしているのです。
今シーズンの戦力
今シーズンからのTリーグ参戦のため、戦力はもちろん0、誰もいない中でスタートを切っています。
こうしたプロチームの旗揚げの場合、どうしてもビジネス面を優先しすぎてしまい、「理念」がない補強をしてしまい、核となる選手が決まらず、内部崩壊をして失敗することが多いのです。
ただ彼らは違いました。
彼らはまずチーム発足と同時に「tt彩たま」より、石川出身の「松平健太」、石川の遊学館出身の「五十嵐史弥」を、また石川国体で10年以上活躍した、「山本勝也」を獲得します。
こちらの選手は全て、北陸、特に石川に縁がある選手です。
彼らはチームの理念である、北陸特に石川の人の「地域密着」の考えを持って補強を行い、それを忠実に守ったのです。
ただTリーグはプロのチームです。
シビアに勝利を取りに行かなければ行けません。
そのためにドイツで武者修行を行い、WTTで結果を出し続けている「田中 佑汰」を獲得しました。
このチームは「理念」と「現実」の狭間で、完璧な陣容を整えられていたのではないでしょうか。
「理念」が無ければ人は魅力を感じません。
ただ「現実」を見なければ、勝利を届けるというスポーツビジネスの根幹を達成することが出来ないです。
このチームは確かに他のチームと比べて、正直戦力は劣っています。
ただそれを挽回できるだけの「理念」と「情熱(パッション)」があります。
その旗印である西東輝監督がどう選手たちを伸ばしていくのか、
彼がどうチームを変化させて行くのか期待して見ていきましょう!
注目の選手
このチームの注目選手は、やはり大黒柱として期待される「松平 健太」でしょう。
彼のラリーの安定感は秀逸で、昨シーズンは最下位のシーズンとなってしまった「T.T彩たま」の中でも勝利数1位と、明確に結果を出されていました。
彼の昨年の成績、またプレーを見れば、「T.T彩たま」に残留することも出来たはずです。
しかし彼はその安定を捨て、地元のために凱旋します。
彼の凱旋がなければ、このチームはこれだけの選手を集められなかったと感じています。
これは広島カープの黒田復帰以上に、男気を感じる決断です。
彼は今年キャプテンに就任しています。
新しいチームは、すべてが新しいからこそ旗頭となるにリーダが必要となってきます。
このチームがいい方向に進むために、「松平 健太」のオンオフのリーダーシップに期待して見ていきたいと思います!
まとめ
正直今回は卓球の内容について、ほとんど触れていません。
なぜなら新チームとは、往々にして極端に変化していき、私が書いた記事が意味をなさない可能性があるからです。
しかしこれだけは言えます。
このチームが一番、アンダードックの可能性が高いということを!
ぜひ彼らの1年目に期待して見ていきましょう!